三菱自動車工業は3月6日、今夏より日欧で発売予定の「アウトランダーPHEV」2019年モデルを、同日より開催されたジュネーブモーターショーで世界初公開した。
今回は、プラグインハイブリッドEVシステムの主要構成部品のうち、約9割ものコンポーネントを改良。
エンジン排気量を2.4Lとし、カムプロフィールの変更とバルブタイミング制御により高膨張比サイクル(アトキンソンサイクル)化。低回転域で効率の良い発電を可能とした。またエンジン発電制御を全域で見直し、エンジン音を大幅に低減することで、発電によるエンジン始動時の違和感を改善している。
また、駆動用バッテリーの容量を約15%向上させ13.8kWhとし、最高出力も約10%アップ。さらにジェネレーターやリヤモーターの出力も約10%高めている。
さらに車両運動統合制御システム「S-AWC」では、モーターのレスポンスを高め、かつ前後駆動力配分を最適化することで、旋回性能と加速性能を最大限高める「SPORT」モードと、モーターのレスポンスや車両挙動を穏やかにすることで、氷雪路のような滑りやすい路面での安定性とコントロール性を高める「SNOW」モードの二種類が、新たに追加されている。
内外装も質感アップが図られている。エクステリアでは、LEDヘッドライト、LEDフォグランプベゼル、ラジエターグリル、フロントスキッドプレート、リヤスキッドプレートのデザインを変更。また、フィン形状の新デザインアルミホイールと、空力性能を向上させるリヤスポイラーを追加した。
インテリアでは、パワーメーターの表示をモーターとエンジンの出力状況が分かるように変更し、機能性を向上。また、サポート性を高めたキルティング本革の新形状シートを採用し、レーザーエッチングを施したオーナメントパネルと組み合わせ、上級感を高めている。