三菱ケミカルは、2018年2月より、バイオエンジニアリングプラスチック「DURABIO」のボトル向け新グレードの本格販売を開始した。
DURABIOは、再生可能な植物由来原料であるイソソルバイドを使用したバイオエンプラで、ポリカーボネートよりも透明性が高く、アクリル樹脂よりも強度に優れ、割れにくい特徴があるため、自動車用途や光学用途など幅広い用途に採用されている。
マツダCX-5にも採用されている。
マツダと共同で開発したグレードは、樹脂の組成を改良することにより、耐衝撃性、耐候性及び成形性を従来のグレードに比べより高次元でバランスさせ、フロントグリル等の大型外装部品への適用を可能にした。この新グレードは、CX-5以降、マツダから発売される自動車に順次採用される見込みだ。
今回、三菱ケミカルが販売を開始する新グレードは、ボトル向けに新たに開発したもので、以下の特徴を有していることから、美しく環境に優しいボトルを製品化することが可能となった。
1) DURABIOが本来有する高い透明性を維持した上で、ボトル用途にも適用可能な優れた耐衝撃性を実現した。
2) 植物由来原料を主原料として使用しているため、環境・人に優しいプラスチックだ。
3) 熱安定性が高く、ブロー成形時の熱滞留による樹脂の変色を抑制することができる。
すでにこの新グレードは、化粧品向けデラミ密封ボトルの外装部分に採用されており、今後、さらなる用途の拡大が見込まれる。