SUBARUは、航空宇宙カンパニー半田工場(愛知県半田市)にて、米国ボーイング社の大型旅客機777X型機の初号機用中央翼の製造および主脚格納部の組立結合を完了し、中央翼ワークパッケージが完成した。半田工場では、ボーイング社の大型旅客機「777」、中型旅客機「787」、および防衛省の「固定翼哨戒機(P-1)」、「輸送機(C-2)」の中央翼の生産を行っており、世界的にも類まれな中央翼生産センターからの新たな中央翼の生産となる。
「中央翼」とは左右の主翼と前後の胴体を繋ぎ、荷重を支える部位のこと。「中央翼ワークパッケージ」とは、中央翼および主脚格納部を組立結合した出荷形態。
777X型機の中央翼ワークパッケージ完成にあたり、2月9日、半田工場においてボーイング社777Xプログラム担当ヴァイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーのエリック・リンドブラッド(Eric Lindblad)氏や、777/777Xオペレーション担当ヴァイスプレジデントのジェイソン・クラーク(Jason Clark)氏、経済産業省、中部経済産業局、愛知県、日本航空機開発協会をはじめとする多数の来賓の出席のもと出荷式を執り行った。
ボーイング社によると、ボーイング777X型機は2020年にエアラインへの納入が開始される予定。
SUBARUは、ボーイング777X型機の設計開発段階から参画しており、777型機で担当している中央翼および主脚格納部の組立結合、主脚扉と翼胴フェアリング(前部)に加えて、787型機で新たに担当した翼々結合部(Side of Body)を担当している。
SUBARUは、航空機の完成機生産に加え、中央翼・主翼の開発・製造も主要事業の一つとしており、今後も自社の技術を更に磨き、お客様の信頼と日本国内外の各企業との連携を基に、半田工場を中央翼生産の拠点として事業拡大を図っていくという。