英国のスーパースポーツカーメーカーとして名を馳せるマクラーレン。遂に究極のモデルとして発表された「セナ」が3月のジュネーブ・モーターショーにて初披露される。
伝説のドライバー、アイルトン・セナの名をもって誕生した「マクラーレン セナ」が、3月6日から開催するジュネーブ・モーターショーで初公開される。
このマクラーレン セナは、同社のアルティメットシリーズに属する特別モデル。特に注目すべきは、基本はロードカーでありながらも、どちらかと言えばサーキット走行に主軸をおいて開発されたことで、妥協など一切見られないマクラーレンの自信作である。
ミッドシップマウントされる4リッターV型8気筒ツインターボエンジンは、800ps&800Nmを発揮し、340km/hの最高速度と0→100km/h加速は2.8秒を可能とするが、もっとも驚異的なのは、空力性能にほかならない。フロントとリヤに設けられたアクティブ・エアロダイナミクスによる効果により、250km/h時におけるダウンフォース量は800kgを実現! 1198kgという超軽量に仕上げられていることもあり、パワーウエイトレシオも1.49kg/psと凄まじい数値を見せている。
基本骨格は、マクラーレンのお家芸とも言えるカーボンモノコック“MonocageⅢ”。これにアクティブサスペンションが組み合わされ、サーキットにおける全開走行にも耐えるよう特別なセッティングがなされている。ボディパネルもカーボンを使用しているだけに、すべてにおいて特別仕立てだ。
気になる価格は、675,000ポンド(日本向け税込み価格=約7360万円)。生産台数は500台としているが、最後の1台は、2017年12月にマクラーレンのカスタマー向けイベントで行われたオークションにかけられ、200万ポンドで落札された。これは、セナに敬意を表する意味でも、ブラジルの200万人の子供や若者に教育を提供している非営利団体、アイルトン・セナ財団に寄付されるという。