次世代自動車のキーテクノロジーである自動運転の実現は、百年に一度の大変革とも言われ、国内外の自動車メーカーのほか、電機メーカーやIT分野の新興企業等も技術開発に本格参入するなど、世界規模での開発競争が加速している。そこで、愛知県では、平成29年度に新たに発足した「あいち自動運転推進コンソーシアム」の下に、3つのワーキンググループ(研究会)を設置し、自動運転に係る新事業・新ビジネス創出を目指す企業等を支援する。各ワーキンググループに参画を希望する企業、大学及び自治体等を募集する。
自動運転技術の進展を見据え、想定される新しい事業やビジネスモデルの創出を目的として、県内企業や大学などで構成される産学行政連携によるワーキンググループ(研究会)を設置し、最新の技術動向を把握しつつ、自動運転等に係るビジネス展開の可能性や具体化に向けた課題等を研究・検討する。
設置するワーキンググループは3つ、及び主な研究テーマは以下のとおり。
(自動運転及び電動化部材・システム)
○ AI(人工知能)等のシステム関連
○ センサ等の電装・電子部品関連
○ 部材等の車体構造関連
(自動運転インフラ・データ)
○ 5Gネットワーク等の通信システム関連
○ ネットワーク攻撃等へのセキュリティ関連
○ 高精度3Dマップ・ダイナミックマップ関連
(自動運転モビリティサービス)
○ 物流・宅配サービス関連
○ 移動サービス関連
○ シェアリングサービス関連
募集対象は、自動車関連業種に属する企業、大学及び自治体等。以下のような業種を例として挙げている。
輸送用機械器具製造業、化学工業、石油製品・石炭製品製造業、プラスチック製品製造業、ゴム製品製造業、鉄鋼業、非鉄金属製造業、金属製品製造業、はん用機械器具製造業、生産用機械器具製造業、業務用機械器具製造業、電子部品・デバイス・電子回路製造業、電気機械器具製造業、通信業、情報サービス業、インターネット附随サービス業
公募開始日は平成30年2月6日(火曜日)。以降、随時募集。「あいち自動運転推進コンソーシアム」に入会することにより、ワーキンググループに参画できる。ワーキンググループへの参画を希望するときは、コンソーシアムへの入会手続を行うことで後日、愛知県産業労働部産業振興課より、ワーキンググループへの参画方法等の詳細について連絡が届く。なお、申込様式は、以下の「あいち自動運転推進コンソーシアム設置要綱」のとおり。
あいち自動運転推進コンソーシアム設置要綱 [PDFファイル/141KB]
http://www.pref.aichi.jp/uploaded/attachment/257497.pdf
今後のスケジュールとしては、平成29年度中は3月に第1回ワーキンググループ合同開催、平成30年度には年3回程度開催を予定。会議は原則、非公開。開催結果等はあいち自動運転推進コンソーシアムの総会等で報告。ワーキンググループでは、最新技術・動向等の情報共有、県の施策紹介、会員間のマッチング、事業化可能性調査の実施などを主な取組内容とする。