後輪駆動のコンパクトな5ドアハッチバックという、稀有なキャラクターで人気を博しているルノー「トゥインゴ」。今回、200台の限定グレードだった「GT」がカタログモデルとして発売。まずはベースモデルとの違いから見ていこう。(PHOTO&REPORT:石川順一)
通常のトゥインゴとの違いでまず気づくのはサイドのデカール。まるで車体前方からの流れを可視化したようなデザインで走りへの期待を感じさせてくれる。
パワーアップしたエンジンは、荷室を圧迫することなく車体後方下に収まっている。こうしたレイアウトのためか、冷却にはかなり難儀しているようで、前述のエアインテークの他、フロントには3つのラジエーターを搭載。エンジン、タービン、エアコンのそれぞれに別々の冷却系統を備えている。
オレンジのアクセントが効いたインテリア
走りを支える専用の足周り
足周りもルノースポールによる専用設計。フロント、リヤともにスプリングとダンパーをチューニングし、40%剛性のアップを果たしている。スタビライザーも径を太くなったことで、コーナリング性能が向上しているという。
実際の試乗については次回の記事に譲るが、街乗りはもちろんのこと、かなり攻めた走りまで楽しめる。MT仕様だけでなくAT限定免許でも運転できるEDC仕様も選べるので、幅広い人が気軽に走りを堪能できる一台と言えそうだ。
■Specifications■
・全長×全幅×全高(mm):3,630×1,660×1,545
・エンジンタイプ:ターボチャージャー付直列3気筒DOHC12バルブ
・総排気量:0.897L
・最高出力(EEC):80kW(109ps*2)/5,750rpm
・最大トルク(EEC):170N・m(17.3kgm*2)/2,000rpm
・トランスミッション:5速MT/6速EDC(エフィシエント デュアル クラッチ)
・使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
・燃料供給装置:電子制御式マルチポイントインジェクション
・エンジン型式:H4B
・タイヤ:前 185/45R17、後 205/40R17
・ブレーキ:前 ベンチレーテッドディスク、後 ドラム
・車両重量:1,010 kg(MT)/1,040kg(EDC)
・乗車定員:4人
・価格:MT 229万円 EDC 239万円