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170kg軽量化! ヴェールを脱いだ新型メルセデス・ベンツGクラスの技術 1445万円から


ついにヴェールを脱いだ新型メルセデス・ベンツGクラス。資料と写真から読み解けるテクノロジーについて見てみよう。

デトロイト・モーターショーでワールドプレミアされた新型ゲレンデヴァーゲン

華々しい!

ふたつの12.3インチディスプレイが並ぶ。

まずは、ボディサイズから見てみよう。


プレス資料によると


「先代より53mm長く121mmワイドになった」とある。


では先代はどうだったか?

先代Gクラスの寸法

新型Gクラス

先代Gクラスの寸法

新型Gクラス

全長は、4662mm+53mmで4715mm


全幅は、1760mm+121mmで1881mm


となったわけだ。




次は、シャシーを見てみよう。

先代から引き続き、強固なラダーフレームを有するシャシー。


サスペンションは、先代が前後ともリジッドサスペンションだったのに対して、新型のフロントは、ダブルウィッシュボーン式に変更された。ダブルウィッシュボーン式サスペンションは、ラダーフレームに直接マウントされ、サブフレームはない。




リヤはリジッド式のまま。サスペンションは、メルセデス・ベンツとメルセデルAMGと共同で開発された。リジッドアクスルはトレーリングアームを片側4本に増やし、パナールロッドを装着した。




エンジンは、4.0ℓV型8気筒ツインターボ。310kW/610Nmのパワースペックだ。燃費は11.2ℓ/100km(9km/ℓ)CO2排出量は複合モードで263g/km。


メルセデスは、4.0ℓのV8ターボを2種類持っている。資料には明記されていないが、先代のG500が搭載していたM178型だろう(もう1機種はM176型)。

トランスミッションは、メルセデス・ベンツ内製の9速ATである9G Tronic。オフロードの走行性能を考えてソフトウェアで最適化した。トランスミッション後端からトランスファーで前輪へ駆動力を分配している。




ステアリングはラック&ピニオン式。パワーステアリングはラックパラレル型の電動式になった。モーターアシストにすることで、駐車支援システムは将来の自動運転技術にも対応しやすくなる。もちろん、燃費にも効く。無類のオフロード走破性のなかには、的確なステアリングフィールも貢献していたはずだ。新型が電動パワステになったことで、そのあたりがどう変化したか興味深いところだ。

前席のレッグルーム:+38mm


後席のレッグルーム:+150mm


前席のショルダールーム:+38mm


後席のショルダールーム:+27mm


前席の肘周り:+68mm


後席の肘周り:+56mm

新型Gクラスのボディ

新型のボディはマルチマテリアル化され、170kgの軽量化に成功。超高張力鋼板やアルミ合金を適材適所で使っている。ウィングやボンネット、そしてドアはアルミ合金製だ。




A/Bピラーは高張力鋼板を使う。




ねじり剛性は、大幅に向上し、6537Nm/degから10162Nm/degになった。




生産は引き続き、オーストリア・グラーツにあるマグナ・シュタイヤの工場で行なわれる。


市場投入は2018年6月。


エントリーグレードの価格は、10万7040ユーロ(ドイツ国内でVAT含む)。1ユーロ=135円換算で1445万円となる。

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