1970年代後半、日本では空前のスーパ―カーブームが巻き起こった。フェラーリ、ポルシェ、マセラティといった車が子供たちの憧れの的になったのである。当時の車はメーカーごとに技術を競い合い、今以上に独自のデザインで個性を発揮していた。今回は1960年から1980年代を中心に大人気を博したスーパ―カーを、各年代ごとに3回に分けて紹介する。
・1960年代スーパーカー
1963年式 JAGUAR E-TYPE SERIES-1【UK】
ジャガー Eタイプ シリーズ1
【製造年代】1961〜1964年(7827台生産)
【全長×全幅×全高】442×167×122cm
【重量】1233kg
【排気量】3781cc 【エンジン】水冷直6DOHC
【最高速度】150mph≒241km/h
【映画『おしゃれ泥棒』にも登場した名車】
世界で最も美しい車と称されることもあるジャガー・E-TYPE。
映画「おしゃれ泥棒」で探偵役を演じたピーター・オトゥールが乗っていた車として有名。ロングノーズショートデッキの理想的なプロポーションを実現している。
1967年式 TOYOTA 2000GT【JAPAN】
トヨタ 2000GT/MF10型
【製造年代】1967〜1970年(337台生産)
【全長×全幅×全高】417×160×116cm
【重量】1120kg
【排気量】1988cc 【エンジン】水冷直6DOHC
【最高速度】220km/h
【日本初のスーパ―カーとして名を刻む】
映画『007は二度死ぬ』(1967年公開)でもボンドカーとして、オープンカータイプが登場した日本を代表するスポーツカー。
トヨタ自動車とヤマハ発動機が共同開発したもので、今もオークションでは世界的人気を誇る車のひとつとなっている。
1967年式 LAMBORGHINI 350GT【ITALY】
ランボルギーニ 350GT
【製造年代】1964〜1967年(120台生産)
【全長×全幅×全高】460×163×122cm
【重量】1050kg
【排気量】3464cc 【エンジン】水冷60°V12DOHC
【最高速度】250km/h
1968年式 LAMBORGHINI MIURA P400【ITALY】
ランボルギーニ ミウラP400
【製造年代】1966〜1972年(755台生産)
【全長×全幅×全高】437×176×105cm
【重量】980kg
【排気量】3929cc 【エンジン】水冷60°V12DOHC
【最高速度】280km/h
【闘牛牧場ミウラにちなんだミッドシップスーパ―カー】
ランボルギーニ350GTの次世代量産車である。
両側のドアを全開にして窓を下ろすと、まるで闘牛の角のように見えるデザインが魅力。ヘッドライトに細かい睫毛(まつげ)のようなフィンが付いているのもアクセントになっている。