北ホールのフォルクスワーゲンブースを訪れたらぜひじっくり見ていただきたいマシンがある。それがCOXが手掛けた「パサートRライン・エボリューション」だ。「パサートって実はこんなにかっこよかったの!?」と衝撃を受けるに違いない。
東京オートサロン2018のフォルクスワーゲンブースのテーマは「モータースポーツ」×「アウトドア」。全く異なるテーマを掲げていながらも、全日本F3選手権2017年シリーズ、ドライバーズチャンピオンを獲得した「ダラーラF312/VOLKSWAGEN A41」とキャンピング仕様にアレンジした「ゴルフオールトラック」が並んでいるのはフシギと妙にクルマ好きの琴線に触れるものだった。
そんなフォルクスワーゲンブースで一際目を引いたのがパサート2.0TSI RラインをベースにVWチューナーのCOXがチューニングした「パサートRライン・エボリューション」だ。COXの担当者曰く「パサートの2L Rラインは220psの最高出力を発生し、本来はとてもポテンシャルの高いセダンです。でも、やや大人しいイメージがあるので、その名の通り羊の皮を剥いでしまえ！ 思って制作しました」とのこと。その言葉通り、少し地味な印象のパサートセダンがとてつもなくアグレッシブに生まれ変わっている。
パサートRライン・エボリューションのコンセプトはGT3規格を想定したレース仕様をテーマに仕上げられている。ザックス製の車高調キットやフルエキゾーストシステムなどのチューニングが施されているが、特に注目したいのはエアロパーツの美しさだ。ベースのパサートの流麗なボディラインを活かしつつスポーティに仕上げたエアロパーツはまるで「パサートR」がそこに佇んでいるようにも見える。
残念ながら、本モデルはコンセプトカーであり、実際のレースに出場することは現在のところ想定していないという。うーん実にもったいない！（北ホール9）
