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搭載バッテリーが画期的! 2018年発売予定の「PCXエレクトリック」


世界最大級の家電見本市「CES2018」に2018年の市販化を予定しているホンダ・PCXエレクトリックが展示された。その電源となる「Mobile Power Pack」は、家庭で充電できるのはもちろん、街中に設置される専用ステーションでも充電済みのバッテリーと交換できるようになる。

航続距離400km VS ???km

2017年秋、東京モーターショーで発表されたPCXエレクトリック。シート下に着脱式のモバイルバッテリーを2個搭載した電動スクーターである。




そもそもエンジン仕様車のPCXは eSPエンジンと呼ばれるフリクションを徹底的に抑えたエンジンが搭載されていて、燃費性能は非常に優れる。我々が過去に行った走行テストではアイドリングストップ機能を併用すると、諸元表の燃費値(50.6km/L)を上回るという結果も得られており、1回の給油で約400km走行できる計算となる。

一方のPCXエレクトリックの航続距離は……。

東京モーターショー時点では、「通勤途中にバッテリー切れが起きず、問題なく街乗りできる程度」という技術スタッフの言葉から、おおむね100kmくらいでは?と予測していた。


それでも400kmのガソリン車と比べてしまうと心もとなく感じてしまう。




そんなPCXエレクトリックだが、2018年1月9日にアメリカ・ラスベガスで開催された世界最大級の家電見本市「CES2018」から続報が届いた。




ホンダはプレゼンテーションで「Honda Mobile Power Packを活用したプラットフォーム・モビリティ」を発表した。概要は次のとおりである。

●Honda Mobile Power Pack


再生可能エネルギーを利用して発電した電気を蓄え、小型電動モビリティーの動力や、家庭での電源として活用する、着脱可能な可搬式バッテリー。必要な時に、必要な場所で電力を使えるようにすることで、低炭素で効率的なエネルギーの利用・活用を目指します。




●Honda Mobile Power Pack Exchanger Concept


複数のモバイルパワーパックを同時に充電でき、街中で交換用モバイルパワーパックの供給を行うことで、電動モビリティーの弱点である充電時間と航続距離の問題を解決します。電力需要のピーク時には、ステーション内のモバイルパワーパックから送電網に電力を供給し、電力安定化に貢献します。




●Honda Mobile Power Pack Charge &Supply - Portable Concept


モバイルパワーパックとセットで、非常時やレジャーの際に、屋外で電源として活用でき、暮らしにさまざまな価値を提供します。




●Honda Mobile Power Pack Charge &Supply - Expandable Concept


モバイルパワーパックとセットで、非常時の電源として、また無電化地域での常時電源として活用するなど、暮らしにさまざまな価値を提供します。


(プレスリリースより)

これがPCXエレクトリックにも大いに関連する。PCXエレクトリックには今回発表された可搬型バッテリー「Honda Mobile Power Pack」が搭載されるからである。


この「Honda Mobile Power Pack」は、一般家庭で充電できるのはもちろん、今後は街中に整備された専用ステーション(Honda Mobile Power Pack Exchanger Concept)で、充電済みのバッテリーと直ちに交換できる仕組みがとられるという。




これならば、いままでのように常にバッテリー残量を気にしながら走る必要もなく、電動スクーターの弱点がしっかりカバーされることになる。


なお、PCXエレクトリックは、2018年に日本を含むアジア地域で発売される予定だ。

PCXエレクトリックのさらなる情報はコチラPCXハイブリットってどんなバイク?
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