三菱電機株式会社は、準天頂衛星システム(みちびき)からのセンチメーター級測位補強サービス(以下CLAS=Centimeter Level Augmentation Service)信号を受信できるセンチメーター級高精度測位端末「AQLOC(アキュロック)」の受注を2017年12月1日に開始し、2018年4月1日に発売する。
センチメーター級高精度測位端末「AQLOC(アキュロック)」は、世界最小レベルの受信機と4周波対応アンテナ(L1(E1)、L2、L5(E5)、L6の4信号)で構成し、農機・建機・鉄道・ドローン・除雪車などの移動体に搭載することで、リアルタイムでセンチメーター級の測位ができる。今後さまざまな分野での高精度測位の利用拡大に貢献する。
発売は2018年4月1日。価格はオープン。
新製品の特長
1 リアルタイムで移動体の高精度測位を実現
・ 準天頂衛星システムから日本全国に無償で配信(2018年度からサービス開始予定)されるCLAS信号を受信し、リアルタイムで移動体のセンチメーター級の高精度測位を実現
・ ローカル補正情報(電離層・対流圏遅延補正)を含むCLAS信号の特長により、数秒から数十秒以下の初期捕捉時間を実現
2 小型・軽量設計により、さまざまな移動体に搭載可能
・ 受信機およびアンテナに独自の構造を採用し、世界最小レベルの小型・軽量化を実現し、ドローンなどの小さな移動体へも搭載が可能
3 自律測位やネットワーク型測位補強情報による測位を実現
・ 衛星からの信号が受信できないトンネルや高架下でも、受信機に搭載したジャイロと移動体からの車速パルス信号による独自アルゴリズムにより安定した自律測位を実現
・ 地上配信のネットワーク型測位補強情報(ネットワーク型RTK方式/RTCM2.3/3.2)による測位にも対応。RTCM:Radio Technical Commission for Maritime Services