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【東京モーターショー】スカニア 東京モーターショー初出展のスカニアが会場で新モデルをアンベール!!


北欧スウェーデンを本部とする世界的なトラック、バス、工業エンジンメーカー SCANIA(スカニア)は、東京モーターショー初出展。力の入った展示&プレスカンファレンスを行なった。


TEXT &PHOTO:高橋一平

トレーラーを牽引するトラクターヘッドの新モデルR500。全体的にシャープさが強調されたデザインは新世代らしい新鮮さがあふれるものとなっている。パワートレーンは12.7L/368kWの直列6気筒ディーゼルエンジンに、スカニアオプティクルーズと呼ばれるAMTの組み合わせ。尿素SCRによる排気ガス後処理装置を備え、日本の平成28年排出ガス規制に対応している。

126年の歴史をまとめたオープニング映像から始まったスカニアのプレスカンファレンス。ステージ両脇に配置されたベールのかけられた大型車両が注目を集めるなか、スカニアジャパンのCEO、ミケル・リンネル氏が登場、グローバル企業体であるスカニアが日本市場を重要視する姿勢を強調。




続いて登壇したプリセールス部長を務める中井 誠氏による新モデルの概要と、新時代に向けた取り組みを宣言すると、再び登壇したミケル・リンネルCEOの掛け声で新モデル2台のベールが同時に降ろされた。パネルトラックとして架装が施された「G360」とトラクターヘッド「R500」、フルモデルチェンジは実に21年ぶり、これらの新モデルの発売は欧州に次いで日本が二番目となる。




清々しいイメージのラベンダー色があしらわれたこれら2台のデザインは、同社らしい特徴をしっかり引き継ぎつつ、あふれんばかりの次世代感も表現された実に印象的なものだった。アンベール直後にはこれらのデザインを担当した、スカニア・グローバル・インダストリアル統括部門長のクリストファー・ハンセン氏も壇上にあらわれ、伝統と革新の二面性の両立に苦心したということを語った。東京モーターショーでは初となる同社のブースでは、他にも産業用エンジンDC13型に加え、キャビンのカットモデルも展示。まるでプレミアムカーのような加飾が多用されたコックピットや、キャビン後部のベッドまで一切の段差なしでアクセスできるフルフラット構造のフロアなどは、普段大型トラックに馴染みのない我々にとっては驚きにも近い新鮮なものだった。

建設用重機などの用途に供される産業用エンジン、DC13型。12.7ℓの直列6気筒ディーゼルで、257kWから405kWまで様々な出力仕様が用意されている。排気ガスの後処理には尿素SCRが用いられ、2019年から施行予定となっているEU StageV規制にも対応。同型式のエンジンはターボなどの補機類を変更するかたち大型のトラクターヘッドにも搭載されている。写真のエンジンには建機向けの仕様としてスロットルバルブが装備されていた。

R500のバックビュー。テールランプユニットにはLEDが用いられている。テールランプユニットの上方にはホイールハウジング(リヤフェンダー)の開閉のためのバックル機構が見える。

センターパッド部を取り囲むようにつや消しのメッキによる加飾があしらわれたステアリング。その上にはボディカラーの色見本が並ぶ。

現行型のトレーラーヘッド、P410。これを見ると大型のグリルなどといった特徴が新モデルにもそのまま引き継がれていることがわかる。エンジンは12.7ℓ直列6気筒ディーゼルのDC13型で最高出力は307kW(平成28年排出ガス規制対応)。トランスミッションは前進12段+後退2段のAMT(スカニアオプティクルーズ:GRS905R型)。

センスの良い加飾が随所に施されたコックピット。まるでプレミアムカーのような雰囲気は大型商用車のイメージを超えるものだ。フロアは後部のバンクベッドまで段様なしでアプローチすることのできるフルフラット構造。何日もの間寝泊まりしながら移動することも少なくない、大陸での輸送用途ではこうした快適空間が必要なのだという。視界の広さや操作性の良さももちろんのことだが、このような快適性は最終的に安全にも繋がるのだ。

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