三井化学株式会社は、熱可塑性エラストマーの需要拡大に対応するため、サンアロイ株式会社(三井化学100%出資)で「ミラストマー」生産設備1系列(年産能力5,000トン)の増設を進めてきた。10月1日より営業運転を開始した。
ミラストマーは、軟質樹脂のなかでも密度が低く、軽いうえ、成形加工性に優れるという特長をもっていて、自動車部品のほか建材ガスケット・土木目地材、各種グリップ部品などに数多く使用され、需要が拡大してきた。
今後も自動車の内装表皮、ウェザーストリップ、ステアリング・ブーツ、エアバッグ・カバーといった用途を中心に世界的にさらなる需要拡大が見込まれている。
三井化学傘下のサンアロイの今回のミラストマー増産は、こうした需要拡大に積極的に対応したもんだ。
生産設備の増強により、三井化学のミラストマー国内年産能力は20,000トンから25,000トンに増強された。
三井化学は、モビリティ事業をヘルスケア、フード&パッケージングとともに成長の事業領域と位置付け、積極的な事業拡大を図っている。ミラストマー事業は、モビリティ事業の中核のひとつであり、積極的に強化・拡大を進めている。今回のサンアロイでの増産を機にミラストマー事業の一層の強化していくという。
会社名:サンアロイ株式会社(Sun Alloys Co., Ltd.)
資本金:50百万円(三井化学100%出資)
設立:1993年11月
所在地:本社・工場:千葉県袖ケ浦市長浦
社長:伊藤 貢
事業内容:合成樹脂コンパウンド製品の製造・販売
年産能力:増強後25,000トン(架橋タイプ・ミラストマー(TPV)のみの能力)