FCAは9月29日、2018年に日本での発売を予定しているアルファロメオ初のSUV「ステルヴィオ」の超高性能モデル「クアドリフォリオ」で、ドイツ・ニュルブルクリンク北コースのタイムアタックを実施。量産SUV最速となる7分51秒70を記録したことを発表した。このタイムは、従来の量産SUV最速記録を約8秒更新するものだという。
「曲がりくねった道を征服する」という意味を込めて命名・設計されたステルヴィオ・クアドリフォリオには、50:50の前後重量配分やセグメント最高レベルのねじり剛性を実現するため、最先端の軽量素材や、クラス唯一のカーボンファイバー製ドライブシャフト、ダイレクトなレスポンスが得られるステアリングなどが採用されている。
その心臓部には、510ps・600Nmを誇りながらシリンダー休止システムも採用されたオールアルミ製2.9L V型6気筒24バルブ直噴ツインターボエンジンを搭載。新開発の「Q4 AWDシステム」と、レースモードではわずか150ミリ秒で変速できる特別なチューニングを施した8速ATが組み合わせられた。
そのほか、レースモードを含む全4モードを備える「Alfa DNA Proセレクター」、トルクベクタリングディファレンシャル、クアドリフォリオ専用チューニングを施したアダプティブサスペンションなどが採用されている。
さらに、超軽量カーボンファイバーシェルを採用したスパルコ製レーシングシート、ブレンボ製超高性能カーボンセラミックマテリアル(CCM)ブレーキシステムといった、ステルヴィオ・クアドリフォリオ専用の超高性能オプションも装着できる。
日本での発売は2018年内。イタリア車ならではの官能的な肢体とスーパーカーさながらのパフォーマンス、SUVの快適性と悪路走破性を兼ね備えたステルヴィオ・クアドリフォリオを味わい尽くせる日が来るまで、もう少しの辛抱だ。