9月12日より開幕した2017年フランクフルトモーターショーで、本田技研工業(ホンダ)が新開発のEV専用プラットフォームを採用、2019年にヨーロッパで発売する「アーバンEVコンセプト」を世界初公開。また、今後欧州で発売される全ての新型モデルにハイブリッドを含めた電動化技術を搭載することを発表した!
「アーバンEVコンセプト」のエクステリアは、1967年にデビューしたN360をルーツとするホンダの小型車が作り上げてきた“キビキビした走りの楽しさ”と“愛着を感じる親しみやすさ”をシンプルかつアイコニックに表現。ロー&ワイドのシンプルで洗練されたたたずまいと、欧州仕様の「ジャズ(日本名フィット)」よりも全長が100mm短い、都市の移動に適したサイズとしている。また、車両のフロント部には、充電状況やドライブへの助言、挨拶などを多言語で表示できるディスプレイを設置した。
インテリアでは、リビングルームのような心地良い空間と大型ディスプレイの採用に加え、AI技術を用いた「ホンダオートメーテッドネットワークアシスタント」で“人とクルマとの新しい関係性”を提案している。
スリムなAピラーとワイドな前面ガラスによって遮るものを最小限に抑え、圧倒的な開放感を実現。フロントドアにはリアヒンジ式のコーチドアを採用した。木目調のフローティングコンソールを持つダッシュボードは、コンソール裏から左右ドアにまで伸びたスクリーンに囲まれており、両サイドのスクリーンはサイドミラーの機能として車両外部に取り付けられたカメラの映像を映し出すことを可能としている。
ダッシュボード上のスクリーンには、航続可能距離をはじめとした走行情報のほか、「ホンダオートメーテッドネットワークアシスタント」によるパーソナルコンシェルジュ機能により、ドライバーのライフスタイルや過去の行先、嗜好を学習して状況に応じた提案をするほか、ドライバーの表情や声の調子からストレス状況を判断して安全運転のサポートを行うなど、ドライバーとモビリティの自然なコミュニケーションを実現している。
さらにホンダは、効率的なエネルギーマネジメント実現する、モビリティーと暮らしをつなぐパワーコンディショナー「ホンダパワーマネージャーコンセプト」を同時発表。太陽光などの再生可能エネルギーや燃料電池車によって発電した電気と系統電力をやり取りして、家庭・EV向けに必要に応じた充放電を行うことを可能とした。
そして、フランス政府が主導するSMILE(SMart Ideas to Link Energies)プロジェクト(注:IoT技術の活用や再生可能エネルギーの効率的な利用などを促進する国家プロジェクト)に参加し、フランス西部で2020年までに展開される実証実験にパワーマネージャーを提供する計画を明らかにしている。