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アディエント、日産のグローバル・イノベーション賞を獲得


ミニバンならではの多人数乗車の利便性にシートの出来は重要なファクター。スライド機構にサスペンションとベアリングを用いるなど操作力を軽減し、日産セレナが2017年度上半期のミニバン販売台数1位に輝いた原動力のひとつになっている。

自動車シートのグローバルメーカーであるアディエントが、日産の「2017年グローバル・イノベーション賞」に輝いた。




同賞は、日産が世界中のパーツ仕入先の中から、クオリティや先進性などに優れたサプライヤーに贈呈するもので、アディエントとしては初の受賞となる。これは内装部品サプライヤー初の4年連続の「日産品質賞—日本地域(2017年日産品質賞)」と併せてのダブル受賞になる。




受賞の対象は、日産が2016年夏に日本市場に投入した日産セレナへ採用されたシートの開発・生産に対するもので、特に「シートベルト内蔵の2列目スライドシートの開発」、そして「セカンドシートの使用状況によらない良好な乗降性とこれまでに無い位置でのアレンジを実現」したことが高く評価された。

今回、日産セレナに投入されたアディエントが開発したシートの特徴は、主に「高強度アルミ超ロングスライド構造」と「シートベルトを2つ内蔵した2列目運転席側シート」、そして「シートフレームに1.2GPa級高強度材(ウルトラハイテン材)採用」の3点。




いずれの技術もアディエントのグローバル研究開発拠点のひとつであるジャパン・テクニカル・センター(神奈川県横浜市)が蓄積してきた、普通乗用車とは異なるミニバン用シートの開発・生産の実績が活かされた日本発の最先端技術となる。日産セレナの主要ユーザーであるファミリー層が求めるユーティリティの高い多彩なシートアレンジと、世界的な自動車業界のグローバル・トレンドである軽量化に注力して実現した。

ロングスライドレールは新断面形状を採用しスチール製レールに比べ約1kgの軽量化を果たした。
2列目シートの右側はシートベルトを2名分搭載することになり、シートフレームの必要強度は従来の約1.5倍になるため1.2GPa級のウルトラハイテン材を採用。


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