JR四国は、2000系の後継車両として新型特急気動車2700系を投入、8月6日に高徳線の特急「うずしお」の一部列車において営業運転を開始、9月3日以降は土讃線の特急「しまんと」「あしずり」の一部列車において2700系に変更して運転する。
土讃線の営業運転に先立って9月3日、土讃線高知駅から多度津駅の間、報道陣向け試乗会を行った。
同時に「2700系土讃線先行乗車ツアー」を実施、グリーン車2両を連結した7両編成で土讃線高知駅から多度津駅の片道コースと多度津工場での撮影会を実施する往復コースを設定された。
10時9分に高知駅3番線ホームに入線した新型特急気動車2700系、表示は「特急」。
編成は多度津方から2704・2754・2802・2707・2757・2753・2801の7両編成。
高徳線の特急「うずしお」では普通車のみで営業運転、9月3日以降は土讃線ではグリーン車が連結される。
「2700系土讃線先行乗車ツアー」ツアー客と報道陣を乗せた列車は高知駅を10時26分に出発した。
途中、土佐一宮駅に10時30分から35分の5分間停車、土佐大津駅に10時39分から46分に7分間停車、繁藤駅に11時3分から6分の3分停車をし、大歩危駅に11時32分に到着し、ドア扱いを行った。
大歩危駅では8分間停車し、下り特急列車と交換して11時40分に出発した。
三縄駅に11時55分から12時02分の7分間停車をし、阿波池田駅に12時7分に到着し、ドア扱いを行った。
阿波池田駅では5分間停車して12時12分に出発した。
箸蔵駅12時19分に到着し、ドア扱いを行った。下り特急列車と交換、上り特急を待避などで18分停車して12時37分に出発した。
琴平駅に12時54分に到着し、ドア扱いを行って15分間停車して13時9分に出発した。
客室内装は背もたれと連動して座面が前方にスライドする腰掛け、各座席にコンセントを設置し、モバイルパソコン等の利用を考慮してテーブルの大型化を図っている。
9月28日からは無料公衆無線Wi-fiにも対応し、快適性が大幅に向上する。
半室グリーン車は運転台側にグリーン席(12席)、連結部側に普通席(24席)を設けた。
9月3日より導入されるグリーン車は2席+1席の座席配置で全座席にコンセントとフットレストを設置、座席上部に読書灯を設けた。
多度津駅に13時17分に到着した列車は2704・2754・2802の7号車から5号車を切り離して往復コースのツアー客を乗せた2707・2757・2753・2801の4両は多度津工場での撮影会を実施するため、13時30分に多度津駅を出発して多度津工場に向かった。
13時48分に多度津工場に到着し、撮影会に向かった。
多度津工場では2018年3月に定期運行を終了した振り子式の元祖2000系試作車両「TSE」と並列展示を実施した。
デザインコンセプトは「2600系を踏襲する日本の伝統意匠をアレンジした「Neo Japonism」。
エクステリアデザインは徳島「阿波おどり」、高知「よさこい」の情熱を、ほとばしる「ディーブレッド」の熱量として表現し「オリーブ」をモチーフに香川をイメージした「グリーン」のラインと対比している。
(取材協力:JR四国)