
西武鉄道は、25年ぶりの新型特急車両「Laview(ラビュー)」を3月16日のデビューを前に報道陣に公開した。

新型特急車両の形式は「001系」、愛称は「Laview(ラビュー)」。外観・内観ともに「いままでに見たことのない新しい車両」が形となり、これからの西武鉄道の未来を担う新たなフラッグシップトレインとしてデビューする。

2018年~2019年年度にかけて順次、池袋線・西武秩父線の10000系「ニューレッドアロー」を001系「Laview(ラビュー)」に置き換えて「ちちぶ号」・「むさし号」として運転する。

先頭形状は球面形状とし、前面ガラスには曲線半径が1,500ミリの、三次元の曲面ガラスを採用。客室数は等間隔で縦1,350ミリ×横1,580ミリにもなる大型窓ガラスを配置し、沿線の景色を大パノラマで楽しめる。
車体カラーはアルミ素材の車体に塗装を施して都市や自然の中でやわらかく風景に溶け込むデザインを表現した。

座席は背丈サイズに合わせて調節できる手動式可動枕を設置した。


従来の大型背面テーブルと向かい合わせに座席を転換しても使用できるインアームテーブルを設置した。


各座席には電源コンセント(AC100V)を設置、スマートフォンやノートパソコンの充電にも利用できる。



各車両には「SEIBU FREE Wi-Fi」を導入し、西武鉄道初となる23インチ大型車内ビジョンを設置し、停車駅の案内やニュース・天気予報 など一部の区間では車載カメラによる走行中の前方映像を映す予定となっている。
案内LCD画面表示器行先案内、停車駅案内は4ヵ国語(日・英・中・韓)表示に対応している。




西武鉄道初となる女性専用トイレやパウダールームを5号車に設け、拡大鏡やチェンジングボード、おむつ交換シートを設置するなど幅広いニーズに応えられるよう設計した。
パウダールームは拡大鏡や姿見、ハンドドライヤー、コンセントなど用意している。


通常の前照灯のほか、笑顔にみえる「スマイルモード」が表示された。


客室窓は等間隔で連続していく窓配置とし、縦1,350ミリ×横1,580ミリの大型窓ガラスを配置し、沿線の風景を大パノラマで楽しみことができる。


曲面天井からの関節照明により、やわらかな光あふれる照明デザイン。
時間帯によっては光を色を変えてリビングにいるようなくつろぎの空間を演出する。



乗車定員は422席(全席指定)で停車駅や特急料金は現在の「ちちぶ号」・「むさし号」と同じである。


「単なる移動手段だけではなくLaview(ラビュー)に乗ることが目的となってほしい」と後藤高志西武鉄道取締役会長は話す。

報道陣に公開した内覧会終了後は小手指車両基地から池袋駅へ試乗会が行われた。

偶然にも「西武 旅するレストラン 52席の至福」とすれ違った。

女子鉄アナウンサー久野知美さんは、すれ違った列車「西武 旅するレストラン 52席の至福」自動アナウンスを担当した。

小手指車両基地を13時25分頃出発した試乗列車は池袋駅へ向けて走行、乗り心地を体験した。
静かで快適な車内であることが印象的であった。

試乗列車は池袋駅に14時8分頃到着した。


.

デビューは3月16日。当面は1編成で行うため平日は下り5本・上り6本、休日は下り5本・上り5本での運転となる。