JR東日本は、鉄道博物館で1936年製造のEF55形式電気機関車を展示を開始するのを前に、大宮総合車両センターで報道陣に公開した。
EF55形式電気機関車は1936年に製造された幹線急行旅客用機関車で、3両が在籍した。当時流行した流線型ボディを採用し、「ムーミン」などの愛称で親しまれている。
当初は、東海道本線で特急「燕」「富士」の先頭に立って活躍。1964年に現役を引退し、東京都国分寺市にある中央鉄道学園に保存された後、古巣の高崎第二機関区で保存されていた。1978年準鉄道記念物の指定を受け、1986年に動態復元され、イベント列車等で使用。2009年以降高崎車両センタ―で保管されており、1月24日に大宮総合車両センターに入場、展示に向けての整備を実施した。
第二次世界大戦中に機銃掃射を受けたことがあり、運転室内にその痕跡を残している。
鉄道博物館での展示開始は4月12日午前11時から、ヒストリーゾーン中央の転車台上。なお、運転室等の車両は見学できない。