Z1からの系譜を受け継ぐ
BMW流ロードスターの最新バージョン
BMW/Z4
BMWのロードスターが約2年ぶりに復活した。先代と比較して、全長は8mm/全幅は75mm/全高は15mm拡大しているものの、ホイールベースは25mm短縮。さらに、低重心化を実現するソフトトップにより、ロードスターならではの俊敏性を備えているのが特徴だ。
一方で、ひと目で新型Z4だとわかるエクステリアは必見。ロングノーズ&ショートデッキというスポーツモデルならではのシルエットには、ワイド感を演出する大型メッシュデザインのキドニーグリル&タテ型ヘッドライトを採用。
また、ボンネットからテールまで続く流れるようなキャラクターラインが、スピード感のあるフォルムを構築しているのだ。M40iは、あえてメッキを廃し、ブラックアウトすることで精悍な表情を生み出している。
インテリアに目を移すと、ドアトリムに取り入れられたステッチが、エクステリアと一体感のあるフィニッシュをもたらしている。ご存知の通り、新型BMW Z4は、トヨタの新型A90スープラと基本コンポーネントを共通とするモデルではある。
しかし、BMWとして60年の歴史を誇るロードスターの新たな1ページに加えられた新型Z4は、明らかにBMWのそれであると感じさせる佇まいを見せる。
外観は躍動感のあるデザインを随所に投入!
中央で分割されたワイドデザインのディフューザーが目を惹く。台形デザインのマフラーフィニッシャーは、上下にアクセントを設けてある。
Mのバッヂがさり気なく配置されたフェンダーダクト。スリット部のパネルをあえてブラックとして、ダクトの存在を際立たせている。
M40iに標準装備されるMダブルスポーク800M。19×F9J/R10Jというワイドリムならではのコンケイブとバイカラーが特徴だ。
10秒でオープン/クローズ!!
コンパクトなデザインのソフトトップは、オープン/クローズを10秒で完了。ちなみに50㎞/h以下であれば、走行中もルーフの開閉ができる。これ、ありがたみ♪
タテ型ヘッドライトなど先進的なライティングが魅力
光源をタテにレイアウトしたヘッドライトはお馴染みのアクリルアレンジを投入。ワイド感を演出するとともに、ひと目で新型Z4だとわかる。
ここ最近のBMWに用いられている薄型テールレンズをZ4にも採用。ボディ側面まで回り込むデザインで、ワイドボディを印象付ける。
幌を開けて走りたくなる上品さ
コニャックのシートは、M40iに設定されているオプション。座面&背もたれと、ヘッドレスト周辺のステッチの切り返しが見事。
インテリアはコニャックとブラックのツートーン。ドアトリムには、ボディサイドに入るプレスラインをモチーフにしたステッチが入っている。
必要な情報を表示するデジタルメーターは、SPORTやECOなどのモードによって表示パターンが変化。視認しやすいHUDも採用。
【SW的IMPRESSION♪】 エンジンをかけた瞬間からその気になるフィーリング
はっきりいって乗っていてめちゃくちゃ楽しいクルマだ。加速・減速・コーナーリングという一連の動作が、1ランクアップしたかのような感覚、とくにコーナーリングが楽しく、ちょっとやそっとでは挙動が乱れないので、どこまでも曲がれそうな安心感を与えてくれる。それでいて、スポーツモデルならではの俊敏さや手応えもしっかり感じられるのは、走る楽しさを知り尽くしたBMWだからこそというべきか。エンジンを始動した瞬間から、その気になれるクルマはそう多くない。しかし、新型BMW Z4は、間違いなくその中に入る1台だ。
【SPECIFICATION】
Maker=BMW
Car Name=Z4
Size=4335×1865×1305(㎜)
PowerUnit=直列4気筒DOHCガソリン、直列6気筒DOHCガソリン(M40i)
Price=
sDrive20i 566万円
sDrive20i Spoet 615万円
sDrive20i M Sport 665万円
M40i 835万円
問:BMWカスタマーインタラクションセンター 0120-269-437
https://www.bmw.co.jp
スタイルワゴン2019年6月号より
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