トヨタ・シエンタ×ホンダ・フリードどっちがいいの?
3列目を備えたコンパクトミニバンの魅力とは!
ファミリー層にも人気の両車は
扱いやすいサイズと実用性が◎
現行型は2015年7月に登場し、昨年9月にマイナーチェンジしたトヨタ・シエンタ。そのシエンタよりも1年後の2016年9月に登場したのがホンダ・フリード。
どちらも販売台数が上位に入る人気車で、扱いやすいボディサイズと3列シートを備えた使い勝手の良さが魅力のコンパクトクラスミニバンだ。
両車、ボディの大きさや内装の広さに大差はなく、注目すべきはデザインや機能性の違いによる好みになってくるのではないだろうか。ここでは、そんなシエンタとフリードを比較するとともに、2台の魅力についても紹介していこう。
【トヨタ・シエンタ】
個性的でスポーティなデザインのシエンタは、ボディカラーがモノトーン10色、ツートーン6色と豊富。エンジンは1.5L直4のガソリンとハイブリッドを用意し、それぞれ5グレード展開。
乗車定員は標準が7人乗りとガソリン車のみ6人乗りを用意し、「ファンベース」は5人乗りのみを設定している。標準のガソリン車には4WDもあり、車両価格は177万6600円〜。
ガソリン車のJC08モード燃費は15.4km/L(ファンベースは20.2km/L)で、ハイブリッドは28.8km/L。
【ホンダ・フリード】
ボディカラーは全9色とシエンタよりも少ないが、専用カスタムが施された「モデューロX」がある。1.5ℓ直4のガソリンとハイブリッドを用意し、どちらにも6人乗りと7人乗りの設定があり、「フリード+」のみ5人乗りとなる。
「B」「G」系の6人乗りにはガソリンとハイブリッドの両方に4WDも用意しており、車両価格は188万円〜。JC08モード燃費はガソリン車のFFで19.0km/L(4WDで17.6km/L)とシエンタよりも優れているが、ハイブリッドでは27.2km/Lと数値的にはシエンタに軍配があがる。
室内空間【シエンタ】
2列目シートは6人乗りでもベンチシートとなり、ウォークスルーができないので3列目のアクセスは2列目のタンブル操作が必要。3列目はダイブイン格納なので、荷室はフラットで広々使える。
2列目をタンブルすれば自転車2台の積載も可能だ。後席のヒップポイントが高いシアターレイアウトを採用しており見晴らしは良いが、3列目は少し窮屈で足元が狭く感じる。
室内空間【フリード】
6人乗りでは2列目がアームレスト付きのキャプテンシートを採用し、センターウォークスルーで3列目のアクセスが容易。7人乗りの場合、2列目はベンチシートとなる。
低重心・低床で居住性に優れ乗降性も良いが、座面が低いため見晴らしは良くない。3列目シートはスペースも広く座り心地は良好。ただ、3列目シートは左右折り畳んでの格納となり、荷室上部の幅は床面に比べて狭くなる。
操作性・安全装備【シエンタ】
立体感があり上質さのある個性的なデザインのインパネ。斜め前の視界も良く見切りも良好。先進安全装備はレーザーレーダーと単眼カメラ方式を併用する「Toyota Safety Sense」を搭載(「X」系はオプション)。
駐車時などアクセルとブレーキの踏み間違い時に、自動ブレーキで被害を軽減するインテリジェントクリアランスソナー(「G Cuero」系以外はオプション)や車線逸脱警報、オートハイビーム、先行車発進通知機能なども備える。装備されているクルーズコントロールは追従式ではない。
操作性・安全装備【フリード】
インパネは水平基調でメーターは前方視界を妨げない位置で、視線移動に配慮したデザイン。安全装備はミリ波レーダーと単眼カメラを使う「Honda SENSING」(「B」系を除く)を搭載し、衝突軽減ブレーキは歩行者にも対応する。
シエンタと大きく異なるのは、走行時に前車と適切な車間距離を保って追従するアダプティブクルーズコントロール(30km/h以上で作動)を採用するほか、標識の見落としを防止する標識認識機能も備えている。
【SPECIFICATION トヨタ・シエンタ】
(6人/7人乗り) 価格:181万6560円〜253万2600円
(5人乗り) 価格:177万6600円〜234万360円
問:トヨタ自動車お客様相談センター 0800-700-7700
http://toyota.jp
【SPECIFICATION ホンダ・フリード】
(6人/7人乗り) 価格:188万円〜272万8200円
(5人乗り) 価格:190万円〜274万8200円
問:Hondaお客様相談センター 0120-112010
http://www.honda.co.jp
[Text byスタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]