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【ホイール交換の基礎知識・第3回】タイヤに書いてある数字は何を意味するの? タイヤにまつわる数字の話| FUJI CORPORATION presents


FUJI CORPORATION presents 【ホイール交換の基礎知識・第3回】


タイヤにまつわる数字の話


愛車のカスタマイズにおいて、要注目の存在である社外アルミホイール。サイズの読み方や構造、そしてメリットなどの基礎知識を、近藤真彦さんのCMでお馴染みのフジコーポレーション監修のもと連載でお届けします。第3回は、タイヤに関係のある数字の話をしていきたいと思います。


なぜかインチとミリが共存するサイズ表記




前回はインチアップとタイヤの関係について説明しました。そのときに「インチ」や「偏平率」、「ロードインデックス」などの言葉が出てきたのですが、それらはタイヤのサイズや性能を知るための目安となる数値のこと。すべての自動車用タイヤ(商用車用などを除く)で共通の表記がなされています。つまり、その数字やアルファベットを読み解くことで、自分のクルマに合うタイヤかどうかを見定めることができるのです。


例えば写真のように195/65R15 91Hと表示されているタイヤがあるとします。それぞれの数字とアルファベットを分解すると、下の表のように分けられます。



































数字/アルファベット意味
195タイヤの幅。タイヤ側面の模様や文字、リムガードなどを除いた幅。単位はミリメートル
65タイヤの偏平率。断面の高さ÷タイヤ幅×100。単位は%
Rラジアル構造
15タイヤの内径。単位はインチ
91ロードインデックス(荷重指数)。そのタイヤにかけられる最大荷重を数値化したもの。91の場合は615kg
H速度記号。Hの場合は、210km/h

記号や指数を除いて見てみると、なぜか様々な単位が混在しているのがわかります。とくに面白いのが、タイヤ幅とインチの関係。それぞれ長さを表しているのですが、単位が異なっているのです。その理由について諸説あるので一概にはいえませんが、自動車の発祥がイギリスであり、その当時の規格であるインチがホイールサイズの基準になっていというのが有力な説です。そのため、世界的にミリやセンチ、メートルを基準とするメトリック方式に切り替わる際、互換性を保つためにタイヤ内径はインチ表示になったといわれています。確かに、すでに膨大な数のタイヤがインチサイズで普及していたとすると、ミリやセンチ表示のタイヤを新たに開発したり、普及させるには膨大なコストと年月がかかるので現実的ではありません。理にかなった措置だったといえます。


一方で、タイヤの基本性能にかかわってくるのが、ロードインデックスと速度記号。どちらも装着するクルマに対して不足したタイヤを装着すると、最悪の場合、バーストしてしまう危険があります。クルマの重量やポテンシャルに見合った性能のタイヤを選ぶようにしましょう。



これらがロードインデックスと速度記号の表です。エクストラロード規格のタイヤの場合、空気圧によって変動します。一方、速度記号は規定の条件下でそのタイヤが走行できる最高速度を表す記号です。


サイズ表記以外にチェックしておきたい数値や記号


ここまで登場した数値などは、タイヤを選ぶ際の最低限の目安のようなもの。もちろん、これらを知っているだけでも十分ですが、前回説明したインチアップをする際の目安になる数値や、タイヤの交換時期を知るサインなど、他にもタイヤにまつわる数値や記号がいくつかあります。


 























キーワード意味
タイヤ外径タイヤ全体の直径。メーカーのカタログやホームページに記載されている。インチアップをするときは、この数値が極力変わらないようなタイヤサイズを選びつつ、ホイールを大きくする。単位はミリメートル
製造年週タイヤが製造された時期の目安。下4桁の数字で表示され、上2桁が製造週、下2桁が製造年で表されている。写真のBLJ1517の場合、2017年の15週目に製造されたタイヤであるという意味
スリップサインタイヤの摩耗状態を知る目安。サイドウォールにある△などのマークの延長線上の溝部分に設けられた1.6㎜のふくらみ

タイヤ外径は、車検やメーターの誤差などの観点からほぼ同じ数値を選ぶのが基本。これはブランドや商品によって微妙に異なるので、インチアップするときはもちろん、同じサイズに交換するときも気にしておいた方がいい数値です。一方、スリップサインマーク、製造年週は、タイヤのサイドウォールに表示されている数値/記号。スリップサインは、タイヤ溝部分に設けられている1.6㎜のふくらみのことで、サイドウォールにある△や矢印の位置の延長線上にあるので、目視で確認することもできます。このスリップサインを見れば、交換する時期の目安になるとご存知の方も多いと思います。ただし、それだけでは不十分。古くなったタイヤは、新品時と比べて性能が劣化しています。そのまま使い続けると、バーストなどの可能性が高くなり非常に危険です。そのため、製造から10年経ったタイヤは溝が残っていても交換した方がいいといわれています。それを知る目安になるのが、製造年週なのです。


ホイールサイズで大事なのはホール数とP.C.D


それでは、ホイールについても覚えておきたい数値を見ていきましょう。ホイールサイズは20×8.5J+45と表記しますが、手始めにこれを分解してみましょう。



























数値/記号意味
20ホイールの外径。1インチにつき2.54㎜大きくなる。単位はインチ
8.5リムの太さ。数字が大きいほど太い。単位はインチ
Jリムの形状。ほかにJJやBなどがある
+45インセット。ホイール取り付け面の位置で、リム幅の中心を基準に内側をマイナスインセット、外側にくるとプラスインセット(もしくはアウトセット)という。数字が小さいほど、リムを深くすることができる。単位はミリメートル

ただし、これだけでは愛車に装着可能か判断することはできません。その可否について第一の関門となる数値があるからです。



















キーワード意味
ホール数ホイールを装着するためのナットホールの数。Kカーやコンパクトカーは4個、乗用車は5個、1BOXなどは6個のことが多い
P.C.Dナットホールの中心を通る円の直径。単位はミリ。国産車で一般的なのは100、114.3、139.7。欧州車は98〜120、4×4車に150などの設定もある

どんなに好みのデザインのホイールでも、装着する部分の形状が合わなければ取り付けできません。それを確認するための数字が、ホール数とP.C.D.。この2つが愛車と合って、初めてそのホイールを装着できることがわかります。


しかし、その2つが合致しても、すべてのホイールが装着できるわけではありません。先ほど説明したインチ/リム幅/インセットが、クルマに対応するサイズでなければなりません。無闇に大きなサイズや太いリム幅、深いインセットなどを選んでしまうと、車体からハミ出したり、フェンダーなどと干渉したりといいことはありません。そこで、マッチングについてはプロに相談するのがオススメです。その点、フジコーポレーションなら安心です! 各店舗には、専門知識豊富なスタッフが常駐しています。これまでの実績や経験から、どのサイズがピッタリかをオススメしてくれるので、ぜひ相談に行ってみてください。


では、次回からはホイールについてデザインや色などを掘り下げていきたいと思います。お楽しみに!


監修:フジコーポレーション

https://www.fujicorporation.com


[Text by スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]



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