基礎知識から注目モデルまですべてわかる!
最新ドライブレコーダー選び
売れ筋の人気機種にこぞって搭載される機能は、メーカー、モデルごとに微妙に差がある。似ているようでもじつは違う、購入動機を左右する9つの機能差に注目!
POINT 1:人気は断然、高精細系!「画質とサイズ」
記録映像の品質を上げる重要な見所で年々良くなっている画質は、1つの画像を縦横に区分けしたときの、網の目の割合(量)。細かいほどよりリアルな映像を再現できる高画質系となり、段階的に複数存在する。主流はフルHDだ。高画質系は切り替えで、例えば3Mが最高なら、フルHDやHDなど、録画サイズを下げることも可能(例外あり)。画面サイズの主流は2.7~3インチ。ナビのように画面を見続けるモノではないため、こだわるならサイズよりも画質を!
種別 | 画素数(対角) | 画素数(総数) |
---|---|---|
4K | 3840×2160 | 約830万 |
WQHD | 2560×1440 | 約370万 |
3M | 2304×1296 | 約300万 |
FULL HD(2K) | 1920×1080 | 約200万 |
HD | 1280×720 | 約92万 |
SD | 848×480 | 約40万 |
ナンバーも鮮明に!
POINT 2:ゆがみ少なく広範囲に「記録画角」
実際に情景を記録するレンズの画角は、画面サイズに比例する。正面に向かって横軸が水平画角、縦軸が垂直画角、さらに両者の角と角の接点を結んだものが対角画角だ。なかでも水平画角は死角になりやすい左右端をより捕らえやすくなるため、注目したいところ。ただし単純に画角が広ければいいというわけではなく、広すぎると左右のゆがみが強くなる場合も。各社のウェブサイトで見え方の差を確認しておきたい。水平画角を重視した「ワイド」画面モデルもあり。
メジャー系の主流画角
- A/水平・・・100~130°
- B/垂直・・・50~70°
- C/対角・・・110~160°
画角を重視することも大切だが、ドラレコ(カメラ)を取り付ける位置も重要。助手席側寄りに取り付ければ、左側を広く捕らえやすくなる反面、運転席側が若干手薄に。レンズの支点をどこにするかも考慮したい。
POINT 3:1秒間に映し出すコマ数「フレームレート」
1秒間に30フレーム スムース!
1秒間に9フレーム ぎこちない
映像はセル画アニメのように1枚ずつの静止画の連続で成り立っており、フレームの数値レートが多いほど、より滑らかに記録できる。単位は「fps」。売れ筋系の標準機種は25~30fpsくらいが平均だが、約2倍の60fps級のハイスペック機も一部にあり、旅の記録用としても使いたい人はfps値が大きめな機種を選ぶのも手。ただしフレームレートが細かくなるほど、録画時間は短くなる。フレームレートを落として、録画時間を長くできる機種もあり。
POINT 4:自車位置、速度を正確に記録「GPS搭載機」
GPS衛星とリンクできる機種であれば、映像録画にあわせて走行時の速度や位置情報もリアルに記録可能。自宅のパソコンに専用のビューワーソフトをダウンロードしておけば、本体に差し込んで使う記録媒体(マイクロSDカード)のデータを基に、走行履歴を地図表示とともにリアルに確認できる。旅の記録やSNSなどに上げるなど、趣味でも楽しみたい人には必須の機能だ。GPSで記録できる情報は、車速、高度、緯度、日時、走行軌跡、Gセンサーなど、いろいろ。テレメトリーのような感覚を自宅で味わえる。
GPS搭載機を販売している主要メーカーでは、ウェブサイト上から無料でダウンロードできるビューワーソフトを提供中。ただし、アップルコンピューター(Mac)非対応のケースも多いのでMacユーザーは事前に確認を(写真/コムテック)。
POINT 5:記録媒体の健康管理「SDチェック機能」
録画映像は、付属、または別売りのマイクロSDカード内に保存する仕組み。言葉を返せば、どんなにいい機種を持っていても使っている記録媒体の精度が低いとしっかり録画できない可能性も大いにありえるということ。カードに不具合があっても、ドラレコ本体は起動してしまうからやっかいなのだ。人気モデルの一部にあるチェック機能付きであれば、SDカードの寿命や故障の有無などを教えてくれるので、撮り逃す心配もなし。機種によっては、画面表示だけでなく音声案内でも交換時期を知らせてくれる場合も。
マイクロSDカードは、定期的なフォーマットが必要なほか、録画と上書きを繰り返すため消耗が早い。定期的な買い換えが必要だ。ドラレコには常に振動負担がかかるため、それ向けの高耐久モデルがオススメ。付属カードは8GBが多い。
POINT 6「標準装備かオプションか「駐車監視機能」
当て逃げや不審者などの防犯対策としても利用価値が高い駐車監視機能は、モデルにより有無が分かれ、有りモデルでも標準装備の場合と、オプション追加で使えるようになる場合の2通りある。エンジンを切ったあと、衝撃を受けた場合、その前後映像を記録として残せるので無人となる駐車中も安心だ。電源は、ドラレコ本体内蔵のバッテリーを主とする場合と、別売りの配線を介す常時電源の場合の2通り。記録方法は、設定時間内で記録し続けるタイプと、動きを検知したときだけ自動で記録するタイプなどがある。
録画時間は機種によるが、長いモデルでは24時間や時間制限なしという場合も存在する。写真のデータシステム製は、別売りのセンサースイッチを接続すれば不審者を検知した時点でドラレコを自動起動して録画を開始する。
POINT 7:運転不安の人も安心♪「運転支援機能」
新型車に続々と標準採用されている、お馴染みのドライブアシスト機能の一部をドラレコに搭載した上位機種もあり。メーカーにより内容は分かれるものの、多いのは前車との衝突警告や、車線逸脱警告。前方を走るクルマが発進したものの動かない場合に教えてくれる発進警告など、カメラで拾える情報を基にした2~3種類のサポートを受けることができる。とくに新型車の場合は、純正の安全機能と被るケースも。購入前に必要か否かを確認したい。
代表的な運転サポート機能
- 前方衝突警告…前車との車間が縮まり過ぎると警告
- 車線逸脱警告…車線をはみ出すと警告
- 発進遅れ警告…前車が発進しても自車が止まったままの場合に警告
POINT 8:操作の幅が広がる「レーダー連携」
例えば業界大手のコムテックなど、レーダー探知機を発売しているメーカーでは、自社製レーダーと相互通信させて利用できる機種を用意している場合も。両者の接続には別売りの通信ケーブルが必要となるものの、ドラレコ本体への電源供給をレーダーで1本化できるほか、映像や音声の確認、操作をレーダー探知機側で行える。例えば、トンネルに入った場合など、GPSが途切れた場合でもレーダー探知機が持つOBDⅡの速度情報を記録として残すこともできる。
写真のコムテックでは、走行中の映像をレーダー探知機でも表示できるほか、オービスに接近すると該当部の映像を赤くエリア分けして告知するなど、巧みに連携できる。
POINT 9:スマホへ映像を転送「無線LAN」
数こそ少ないものの、無線LAN搭載機であればドラレコの動画を手持ちのスマホにダイレクトで転送可能。専用アプリのダウンロードこそ必要だが、転送した動画は個人や仲間で楽しんだりほか、インスタやフェイスブック、ラインなどのSNSや、ユーチューブなどの動画サイトへ簡単にアップロードしてみんなでシェアもできる!
ユピテルには、ドラレコ動画の専用投稿サイトもあるぞ!
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(ドレナビ編集部)