燃費に直接影響し乗り心地や走行性能にも関係してくるタイヤの空気圧。
実は標高や温度などの環境によって変化する。
キチンと測定し適切な空気圧で安全運転を心がけよう。
温度によって変わる空気圧
タイヤの空気圧は温度によって変化する。
タイヤのサイズなどによって、変化の度合いは変わってくるところがあるが、一般的性能、サイズのタイヤであれば、温度変化10℃に対して10Kpaの差が生じるといわれている。
例えば朝10℃程度の気温時に200Kpaだったとすれば、昼間に20℃くらいの気温になれば210Kpaに変化しているということになる。
また、タイヤは走行することによりタイヤ内の空気の温度が上昇する。
一般的に100〜120キロの連続走行をするとタイヤ内の温度は4〜50℃上昇するといわれている。
そして当然、走行直後の空気圧は高くなる。
空気圧はタイヤが温まっていない状態での測定が基本。
タイヤが冷えている状態で測定しよう。
標高でも空気圧が変わる
高い山の山頂に袋入りのお菓子などを持っていくと、袋がパンパンになるという現象がおきるのと同じように、タイヤの空気圧も標高によって変化する。
一般的に標高が100mあがると1.2Kpaあがるといわれている。
例えば平野部の自宅から標高1000m付近の峠に走りにいったとすれば、空気圧は標高差だけで12Kpa上昇することに。
もちろん、これにプラスし温度による変化が生じる。
単純に足し算になるというわけではないが、こういったことから、自分が思っていた空気圧より更に高いものになっている、といったケースも出てくることもある。
定期的なチェックがおすすめ
温度や標高によって変化が大きい空気圧。
キチンと測定して適正な空気圧で走ることが安全運転にもつながるので、こまめなチェックがおすすめ。
タイヤの空気圧は通常時でも少しずつ減少する。
標高差のあるところを走行したりスポーツ走行もしないので大丈夫と思わずに、定期的なチェックをおこなおう。
その際はタイヤの空気圧は指定の範囲で車が停車してタイヤが冷えている状態でおこなうこと。