ビッグマイナーチェンジで待望のPHEVモデルが登場!
前後のスタイルも一新し使い勝手の良さも向上
MITSUBISHI/ECLIPSE CROSS
三菱/エクリプスクロス
2WD=GK1W(ガソリン車)/4WD=GK1W(ガソリン車)、GL3W(PHEV車)
2018年3月のデビューから2年9カ月が経過した三菱・エクリプスクロスが、ビッグマイナーチェンジ。
前後のデザインを変更しただけでなく、全長を伸ばしてラゲッジ容量も拡大。パワートレーンにはプラグインハイブリッド(PHEV)が加わるなど、大幅な商品力強化が行われている。
フロントマスクは、三菱車共通のデザインコンセプト“ダイナミックシールド〟を追求。ランプの配置を上下逆にし、上部にポジション&ターンランプ、下部にヘッドランプとフォグランプを配置して、シャープな表情を強調している。バンパーも従来型より35㎜前にせり出しており、表情に迫力が増した。
リアはオーバーハングを105mm延長。バックドアガラスの傾斜角を寝かせ、フォルムに伸びやかさを与えている。合わせてバックドアまわりのデザインも一新。特徴的だったダブルウインドウは、シンプルなシングルウインドウに改められ、後方視界に煩わしさがなくなった。
ラゲッジルームも拡大されており、ガソリン車は従来型の341Lから64L増えて405L。ラゲッジ床下に電気駆動機器を搭載するPHEVでも359Lと、従来のガソリン車より18L増加している。
室内寸法は20mm増大している代わりに、後席シートのスライド機構は廃止となっている。
パワーユニットのラインアップも見直しが行われており、1.5Lガソリン直噴ターボは継続、2.4L自然吸気ガソリンエンジンと電気モーターが組み合わされたPHEVシステムを新規に設定している。代わりに2.2Lディーゼルターボエンジンが廃止となった。
今回のマイナーチェンジ最大の目玉は、そのPHEVシステムの搭載。ハードウェアは基本的にアウトランダーPHEVと同じで、エンジンで発電機を回し、その電力をモーターに送って走行するリーズ式システムをベースとし、リアにも駆動モーターを備えた電動4WDを採用する。
走行用のバッテリーはリチウムイオン式で、総電力量は13.8kWh。充電した電力だけで走行できる距離は、WLTCモードで57.3kmとなっており、デイリーユースなら電気自動車として走れる。
充電時間も、家庭に設置しやすい200V/15A充電器で約4.5時間。さらに公共の急速充電器にも対応しており、約25分で80%まで充電できる。充電した電力がなくなるとハイブリッド車として走行。ハイブリッド走行の燃費はWLTCモードで16.4km/Lだ。
電気駆動を生かした走りの良さも、PHEVの大きな魅力。電動4WDによって前後駆動力配分が自在に行えるようになり、ランサーエボリューションで培った車両運動統合制御S-AWC(スーパー・オール・ホイール・コントロール)をより高いレベルで実現できるようになっている。
とくに、新設定されたドライブモード「TERMAC」では、後輪の駆動力配分をより強くしており、アクセルオンで旋回力を増すFR的な走りが楽しめるように進化している
発電できるPHEVはアウトドアにもってこい!
新型エクリプスクロスの見どころをピックアップ!
●PHEVモデル
マイナーチェンジの注目ポイント
パワートレーンに待望のPHEV を追加!
従来型から定評のあった1.5Lガソリン直噴ターボエンジンはキャリーオーバーされ、2WDと4WDが選べる。新たに加わったのは、2.4LのMIVECエンジンに前後1基ずつの高出力モーターと大容量の駆動バッテリーなどで構成するツインモーター4WD 方式のPHEV(プラグインハイブリッド車)だ。このシステムは、アウトランダーPHEVから継承したものをエクリプスクロス用に最適化している。走行状況に応じて、EV 走行モード/シリーズ/パラレル走行モードを切り替える。なお、従来型に設定されていたディーゼルターボは廃止となった。
●エクステリア
エクステリアのデザインは
標準車&カスタム車ともに大幅刷新!
「Daring Grace(大胆にして、優雅)」をデザインコンセプトに、前後エクステリアのデザインを一新した。従来型より全長は140mm 延長され、フロントのダイナミックシールドは進化し、ランプ類のレイアウトも変わった。バンパー下にはスキッドプレートも装着されている。リアウインドウはダブルガラスからシングルガラスに変更され、スッキリした後方視界を確保している。
●インテリア
インテリアのデザイン変更は最小限
8インチディスプレイに変更で視認性アップ!
インテリアはエクステリアほどの変更はされていないが、スマートフォン連携ナビゲーションのディスプレイ画面は8インチに拡大された。インテリアカラーはブラック基調で、エンボス加工のスエード調素材と合成皮革のコンビネーションシートを上級グレードに採用。オプションの本革シートには従来のブラックに加えてライトグレーが新設定された。ラゲッジスペースの使い勝手は、PHEVでも変わらない。後席乗車時でも、9インチのゴルフバッグをガソリン車は4個、PHEVは3個積むことができる。
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