羊の皮を被った狼。オフで高性能なオン仕様
OFF ROAD SERVICE TANIGUCHI
インプレッション:那須一博
本誌No6のオンロードテストで好印象だった、タニグチ40mmアップサスペンション。
今回は同一車両でのオフロードテスト。
他社のハードオフ仕様と比較すると、かなり低めのリフト量ながら、谷口氏の話を聞くと、かなり秘密があるサスペンションのようだ。
195R16 オープンカントリーR/Tという、若干オンロード志向の強いオフタイヤを装着し、高低差の大きなセクションで、タニグチ40mmアップJB64がどのくらいヤルのか? インプレッション開始だ。
事前情報で敷居を上げてくれたので、若干ハードなテストとなったのは、ここだけの内緒話だ。
地上最低高さえ気にすれば、60mmアップ仕様と同等以上のオフロード性能を発揮してくれる。
トリッキーな動きも自由自在なのだ。
低めのリフト量がダートでのコントロールを容易にする。
バンプラバーのセッティングが絶妙で、かなり激しい起伏でもコントロールしやすいのだ。
かなりの高低差がある地形でも、各種アングルが向上している前後バンパーが干渉することはない。
このマシンのトータル性能はかなり高いといえるだろう。
[必要なパーツは全て網羅]伝統のタニグチフェイスまとまりの良さはさすがだ
オンロードメインのオフ仕様 隠れたポテンシャルをチェック
20mm・40mm・60mm。
これは、タニグチのサスペンションラインアップだ。
20mmはジムニーデビューのユーザーの入門モデル。
40mmはオンロードをメインとしつつ、チューニングが施されているのが明確なオールラウンダー。
60mmはタニグチJB64チューニングサスペンションの最高峰でオフロード性能が最も高いモデルというコンセプト。
今回は40mmアップサスペンションでのオフロードインプレッションだ。
コンセプトを聞く限り、オンロードをメインとしているモデルでのオフロードテストというのに違和感を感じた。
谷口氏に話を聞くと「基本的にはオンメインですが、ちょっとこのサスペンションはそれだけではないんです。
リフト量は40mm、しかしコイルスプリングの自由長は3インチアップクラスと同等。
使用するダンパーはウチの60mmアップと同じものを使います。
リフト量は少なく、低重心。
それでいてロングストローク。
シチュエーション次第ではウチの60mmアップより走りますよ。
ダートでの全開走行、オンロードでのワインディングスポーツ走行に、60mmアップクラスのクロカン走行をも実現したオールラウンダーなんです」とのこと。
では、実際のオフロードテスト。
リフト量から推測する、タイヤが届く感覚が面白い。
かなり足が長く感じる。
接地感がわかりやすく、地面を蹴っている感覚がわかりやすい。
挙動が穏やかで、乱暴な操作をしても車体姿勢が破綻しない。
クルマを走らせるというより、ドライバーのアシストをクルマがしてくれるといった感じだ。
この操作フィールは、ドライバーのレベルを選ばない。
走破性をアシストするエクステリア類も充実。
各アングルを向上させた前後バンパー。
さらに、特筆すべきはスキッドプレート。牽引フックとしても使用できる堅牢さで、加工要らず。
このJB64は、オフロードを本気で考えたタニグチの自信作だ。
リアから見たタニグチJB64。
一見するとハードな印象は全くなく、スタイリッシュなドレスアップマシンに見える。
歴代タニグチジムニーのフェイスを周到したグリル。
開口部を大きくとったデザインは、エンジンチューンにも対応。
フロントスキッドは、かなりハードなオフ走行に対応。
別売りの牽引フックの装着が可能で、加工は一切必要ない。
FRPリアバンパーは、純正テールに対応。バンパー下部を大幅にカットしたデザインが、対地障害角向上に貢献。
センター仕様の、バックドアライセンスガーニッシュが近日発売予定だ。
加工要らずで取り付けは簡単とのこと。
コンペマフラーRは、アフター品のバンパーに対応させるベく、テールエンド位置がかなり高い位置に設定。
リア牽引フックは、フレーム直着けで、装着した状態で、邪魔な純正フックをカットできる。
オリジナルセッティングの14段調整式ダンパーがこのサスキットのキモとなる。
なんと60mmアップサスペンションと40mmアップサスペンションで共通なのだ。
かなり強固な取り付けのショックガード。
固定箇所が三箇所で、立体強度を踏まえてかなりハード仕様といえる。
JB23と同じく、ロングホイールベースなJB64のオフ走行には必須なピボットガードもJB64専用品で販売開始。
樹脂製の燃料タンクの保護の為、フレーム脇の空間にプロテクターを制作。
意外と見える部分なのでお洒落にも貢献。
BRIDEとタニグチ、ダブルネームのユーロスターⅡクルーズ。
ホールド性の高いシートは、スポーツ時だけでなく、ロングドライブ時の疲労低減にも効く。
シートベルトをオフセットさせるカバーがいい感じ。
JB64のドリンクホルダー関連はかなり使い勝手が悪い。
このドリンクホルダータイプ3は、一つで全てを解消する優れもの。
オーダーメイドでカラーが選べるシフトノブ。
様々な組み合わせで、自分だけのシフトノブを作れるのだ。
JB23から継承しているJB64専用設計のオペレーションペダルとフットレストバー。
ロングドライブ時の疲労軽減効果も期待できる。
新規法規でダッシュ上の追加メーターがグレーの為、オーディオユニット前に追加メーターブラケットを新設する。
アウトドアアクティビティの必須アイテムといえるリアフロアマット。
純正トレーに収納できる優れもの。
立体ラバーマットは、赤のステッチでインテリアとのコーディネイトが可能。
汚れを一気に外に排出できる。
ちょい工夫で個性を演出するオリジナルステッカー
エクステリアで装着されているステッカー類は、様々な種類からオーナーが選ぶことが可能。
アクセントに最適な装備だ。
JB64W JIMNY
【外観】
FRPフロントバンパー 3万6000円
FRPフロントグリル 3万5000円
スキッドプレート(黒アルマイト) 4万3500円
SPステー用牽引フック(ステンレス製) 1万800円
LEDフォグバルブEX-Ray イエロー2400K 3万円
タンクガード 1万9000円
アームガードフロント(ステンレス製) 2万6000円
アームガードリア(ステンレス製) 2万5000円
強化リアショックガード(ステンレス製) 1万3600円
タンクサイドカバー(アルミ製) 7800円
FRPリアバンパー 3万7000円
リア牽引フック赤(スチール製) 価格未定
バックドアライセンスガーニッシュ 2万5000円
リアVIEWカメラ 8800円
ホイールセンターキャップ(黒/シルバー) 5200円
リアワイパーキャンセルカバー 5900円
ステンレスロゴプレート 1300円
ボンネットダンパー 1万2000円
バッテリー固定ステーⅡ(シルバー) 3200円
フードラインステッカー 9800円
ボディストライプテープ(ブラック) 6000円
シーケンシャルウインカーLEDサイドマーカー 6800円
メッシュダクトシートサイド 600円
フューエルリッド&バックドアハンドルステッカー 1600円
【室内】
BRIDEユーロスターⅡクルーズ タニグチVer. 9万8500円
BRIDEスーパーシートレール(運転席) 2万4000円
BRIDEスーパーシートレール(助手席) 2万4000円
サイドエアバックキャンセラー2.2Ω 1500円
ショルダーカバー(レザー/スエード) 4500円
ドリンクホルダータイプ3 1万4000円
LEDフロントルームランプ 3500円
LEDリアルームランプ 3300円
立体ラバーマットMT用フロント 1万800円
立体ラバーマットリア 1万1000円
ラゲッジマット 1万2000円
オペレーションペダルアクセル 1万5680円
オペレーションペダルM/Tブレーキ 7680円
オペレーションペダルクラッチ 7680円
SOLVEフットレストバーMT用 9800円
コンビシフトノブMT用 8200円
サイドブレーキグリップⅡ赤ステッチ 1万2500円
インテリアキャップボルト 600円
ディアルメーターフード 2万5000円
【チューニング】
コンペマフラーR 7万8000円
ブローオフパイピングキット 試作品
マフラーアース 1600円
K&Nパワークリーナー 2万4000円
パワーエアクリーナーパイピングキット 試作品
POWER DRIVE 3万8000円
4×4プラスチャージング 8800円
オイル添加剤スーパーイエロー150ml 1万5000円
テフロンステンメッシュクラッチホース 7500円
ファイナルLSD〈SP〉リア用 15万8000円
ファイナルLSD専用オイル80W-250 1.5L 5000円
【サスペンション】
ソルブACE40コイルスプリング 4万2000円
SOLVEクロスメンバー 2万5000円
14段調整式ショックA14X 7万2000円
テフロンステンメッシュブレーキホース 2万9500円
調整式ラテラルロッド(フロント) 2万1000円
調整式ラテラルロッド(リア) 2万1500円
リアラテラル補正ブラケットV 6000円
車高センサー固定ステーキット 5200円
GTアーム・フロント6° 5万2000円
アームブッシュ 5900円
大容量バンプラバーフロント用 8400円
リアバンプベース 1万1000円
大容量8の字バンプラバー 6600円
【タイヤ&ホイール】
RMP RACING R25 5.5J ×16
トーヨー・オープンカントリーR/T 185/85R16
SHOP
ジムニー業界の老舗であると共に常にユーザー目線で必要なアイテムを商品化してきたタニグチ。
JB64のラインアップもかなりの量で、まだまだ開発途中の商品があるとのこと。
今後も楽しみだ。
●電話:079-264-4455
●住所:兵庫県姫路市豊富町御蔭1110-2
●営業時間:10:00〜19:00
●定休日:水曜・第1/2/4/5土曜・第3日曜
オフロードサービス タニグチ 谷口 武さん
問オフロードサービスタニグチ 兵庫県姫路市豊富町御蔭1110-2
079-264-4455 http://www.ors-taniguchi.co.jp
Vol.244 スズキ ・ ジムニー&ジムニーシエラ No.7(2020/6/30)より
[スタイルワゴン・ドレスアップナビ]