荷物を載せなくてもカッコイイ
ルーフ攻略は“お洒落系”アクセント
載せるだけじゃない魅せる場所として注目
ここ最近ルーフへのカスタムが注目を浴びている。そもそもルーフは車内の収納不足を補う追加スペース。ルーフボックスやスキー&スノボー、自転車などのキャリアを装着する、機能的な場所の意味合いで使われてきた。
もちろん多くの荷物を、汚れることも気にせず載せられるという機能的なメリットは変わらないが、今はその収納力よりも、お洒落なアクセントとして効果的だと注目されている。
このブームの発端はスタンス系カスタムにある。ベタベタに車高を落としたクルマにルーフラックを加え、ホイールを積むなど思い思いのアピール場所として広まった。
これまでのローダウンスタイルとは違う異色な雰囲気が妙にお洒落に見えたのだ。その後、アウトドア人気でブームに拍車が掛かる。アウトドアもある意味クルマのカスタムに通ずるところがあり、ルーフの上はお洒落なギアを魅せる場所として確立されつつあるのだ。
また、今年はオーバーランダーがオフ系カスタムのキーワードのひとつだが、それによりルーフテントも追い風。そんなわけで、今ルーフはかつてないほどオモシロい場所になっているのだ。
アウトドアシーンでは特に、車内には入れたくない汚れ物なども多い。そんな時にルーフへの収納ができれば、気兼ねなく“遊び”に集中できる。また、お気に入りのアウトドアギアを見せることもカスタムと同じく楽しめる。
ルーフカスタムの実例チェック
アテンザワゴン(上)、アクセラともに、ツライチっぷりもばっちりなスタンス仕様。クルマとしては低さを絶対的に追求しているのに対し、あえて上背が上がってしまうルーフカスタムを加えることでストリートな印象が高まる。
本格的な4WDである150系プラド(上)、ジムニーシエラを、アウトドアだけではなく街でもお洒落に乗りこなせる街オフ仕様に仕立てた2台。ルーフボックスをカモフラ柄にラッピングしたり、ラック前方にLEDバーを加えたりと個性を見せる。
デリカD:5(上)、エブリイともに今注目のルーフテントを装着。アウトドアでは“簡単で広くて、他にない”という圧倒的な優越感が味わえるのは間違いなし。街では意外にも違和感はなくルーフを飾るアイテムとして機能する。
ルーフカスタムにはまずベースキャリアが必要!
ボックスでもラックでもテントでもルーフに何か載せる場合、基本的には、それらを載せて固定するためにベースとなる横方向のバー(ベースキャリア)が必要。ボディやルーフレールと固定する車種別のアタッチメントと、バーを別売で購入する。目安は2〜4万円程。
重量って大丈夫なの! ?
各車種のルーフ強度に基づき、ベースキャリアは1本当たりの耐荷重が記載されている。ルーフに載せるもの(ラック等の重量も含め)はその範囲内である方が安全。テント等重量の増すものに関してはベースキャリアを3もしくは4本と追加するのが望ましい。
ルーフカスタムお薦め4選!
載せたい荷物によってもルーフに取り入れるパーツは変わってくるが、大きくはこの4つ!
ルーフラック パーツ代目安:3万円〜
ルーフイジりの定番
載せるものの自由度が高く、アイデア次第で自由に使えるのがルーフラック。ほぼフラットなルーフラックは2万円程度からあるが、写真のように横壁のフレームが付いたバスケットタイプは7万円〜が相場。ラック前にフェアリングという整流パーツや、LEDバーをプラスするなど追加カスタムの余地もあり、人気が高い。
ルーフボックス パーツ代目安:5万円〜
積載量重視ならコレ!
載せたものが汚れない、雨に濡れない。車内と同じような積載スペースとして使えるのがルーフボックス。積載容量によってパーツ代は幅広く、大きいものは10万円を超えるものも多いが、長い物も積めるので便利。また、多くは鍵付きなので、ドライブ途中、休憩時にも荷物の心配をする必要がないというのもメリット。
ギアキャリア パーツ代目安:2万円〜
何を載せるか、目的が決まっている場合は、各ギア専用のキャリアを選ぶのがベスト。多くは自転車や、スノボー&スキー、サーフボードなどのシーズンスポーツ向け。各積載物の専用品なので固定方法がしっかり決まっていて、安心感も高い。積載量にもよるが、2〜3万円程度が相場。
ルーフテント パーツ代目安:20万円〜
今年注目の車上泊ギア
アウトドア、キャンプがブームの今、ルーフカスタムで最も注目度が高いのがルーフテント。文字通りルーフの上で開くテントで、地上に広げるテントに比べ、準備片付けが簡単、地面に広げないので汚れないなどのメリットがある。今年流行るであろうオーバーランダースタイルにも欠かせない。価格は広さにより変わる。
他にもあるよ お洒落系ギア
オーニング
ルーフテントと同じく、アウトドアシーンで注目されているのがオーニングと呼ばれる、いわゆる日よけ。多くはルーフサイドに固定して、真横に伸びるタイプだが、写真のように回転して開くお洒落なモデルも登場。写真はライノラックのバットウイングオーニング。
サイクルキャリア
サイクルキャリアには4WD 車の背面タイヤや、ミニバンのゲートに直接固定できるタイプも存在する。これならルーフと違いベースキャリアが要らないので、低価格で楽しめる。
ヒッチカーゴ
車両後方に取り付けるヒッチメンバーに接続するヒッチキャリアもオフ系には人気のアイテム。写真のようなカーゴに加え、自転車を積めるタイプもある。
スタイルワゴン2020年5月号より
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