走りに磨きをかけたファン待望のスポーツモデル登場!
SUZUKI/SWIFT Sport
スズキ/スイフトスポーツ(ZC32S) 2011年12月デビュー
クルマ好き、走り好きな人たちはきっと待っていたに違いない。昨年フルモデルチェンジしたスイフトベースの新しいスイフトスポーツが、ついにデビューとなった。
新型のコンセプトは「The sporty flagship」だ。
まずエクステリアだが、ベース車が持って生まれたスポーティコンパクトの好感度はそのままに、よりスポーティさ、アグレッシブさをアピールしている。ヘッドランプ、前後バンパー、大開口のフロントグリル、サイドアンダースポイラー、ルーフエンドスポイラー、リアコンビランプなどを専用デザインとし、マフラーは左右出しだ。
インテリアはブラック基調で、シートやステアリングなどにレッドステッチがあしらわれている。定番的な演出ながら全体の質感がグッと高められた印象。
ヘアラインメタル調の加飾パネルも効いている。メーターはマルチインフォメーションディスプレイを含めた5眼タイプとし、各々にシルバーリングが付く。スピードメーターは240㎏スケールだ。
パワーユニットはM16A型1.6ℓ直4DOHC16バルブVVTを搭載する。型式上は先代と同じだが大きく進化を遂げている。
可変吸排気システムを新たに採用したほか吸気VVT制御の最適化、バルブリフト量の増加、吸気ポート形状のスムーズ化、燃焼室周りの冷却性能改善、床下触媒の廃止、サブマフラーの大容量化などが図られた。結果、先代の125ps/6800rpm、15.1㎏ -m/4800rpmに対し、136ps/6900rpm、16.3㎏ -m/4400rpmと、パワー、トルクともに向上している。
ミッションは先代同様、MT、CVTともに用意された。MTは先代の5速から6速になり、2速から5速をクロスレシオ化し、1、2速にトリプルコーンシンクロ、3~6速に大容量シンクロナイザーリングを採用。良好なシフトフィールを実現したという。
CVTは専用チューンの副変速機付。7速MTモード付きでパドルシフトによる操作が可能だ。
足まわりももちろん専用チューニングで、安定性や応答性をレベルアップしつつ、より上質でしなやかなハンドリングを目指したという。フロントはストラット径を5㎜拡大しリバウンドスプリングを内蔵している。トーションビーム式のリアサスペンションは専用設計だ。先代に比べ、ステアリングの応答性、リアの追従性は約20%向上、ロール角は約15%低減されている。ちなみにアブソーバーは先代同様モンロー製だ。
タイヤサイズはワンインチアップの195/45R17が標準。ところがホイールは1本当たり0.1㎏軽量化され、リアブレーキキャリパーも軽量化を図るなど、バネ下重量は大幅に低減されている。
クルーズコントロールやキーレスプッシュスタートシステム、ESPは標準装備。HIDヘッドランプはオプション設定となり、装着車はオートライトシステムが標準だ。
可変吸気システムの新採用や吸気VVT 制御の最適化など、細部に手を入れパワー&トルクアップを実現した直4DOHCユニット。マニュアル車ではクロスレシオの6速MTが搭載された。
スポーティな走りでもドライバーをしっかりサポートする専用スポーツシートを採用。フロントのメイン部には滑りにくい素材を使う。リアシートも1段階のリクライニングが可能。
金属の質感を表現したヘアラインメタル調の加飾をインパネやドアトリムに施したほか、シートやステアリングやシフトブーツには赤のステッチを入れ、スポーティなイメージでコーディネートされている。
マルチインフォメーションディスプレイ付き5眼メーターを採用。スピードメーターは240km/hまで刻まれた。
ホイールは17インチアルミを標準装備。5スポークをベースにアレンジしたデザインは繊細かつアグレッシブな印象だ。
副変速機構付きのCVTを新採用。「スポーツ」専用にエンジンの出力に合わせたチューンアップが施された。
リアシートの中央にもヘッドレスト&3点式シートベルトを標準装備。ラゲッジボードの下にはサブトランクも用意された。リアシートは6:4の分割可倒式を採用。
※記事の内容、価格、スペック等は2011年12月のデビュー当時のものです。その後の一部改良等で変更になっている可能性もあります。
※スタイルワゴン2012年1月号より