もっと知りたい、ニュルブルクリンク 24時間レース
SUBARU/STIのいろいろお教えします!
WRX STIの活躍もあり、ニュルブルクリンク24時間レースがここ数年ぐっと身近になってきている。そんなニュルのことをもっと知りたい! というアナタ。
基本的な部分から、ちょっとマニアックなトコロまでをチェック。一部のクエスチョンは、なんと! STI辰己英治総監督に教えてもらったゾ!!
ニュルってどこにあるの?
ドイツの北西部、プファルツ州アイフェル地方のニュルブルクリンクにあるサーキット。
北コースとグランプリコースの複合サーキットで、特にニュルブルクリンク城を囲むような北コースが有名。高低差、ブラインドコーナー、でこぼこした路面、狭い幅など、過酷な条件が特徴。スポーツカーの開発の場所としても有名。
日本からは、飛行機でフランクフルト空港へ。そこからレンタカーなどクルマで約160kmほど。約2〜3時間。
SP3Tってどんなクラス?
2L以下のターボ車。4WD車で1220kg、2WDで1170kgでWRXは50kgのハンデに。
今年はWRX STIの他、アウディRS3が2台、ゴルフⅦ GTIが2台、ゴルフⅥ GTIが2台、オペラアストラが1台エントリーした。
QFレースって何?
本戦へ向けた予選レースのこと。今年は5/18-19に行われた。このQFでもSP3Tクラストップ。6時間のレースもノントラブルで完走。総合34位という好成績で本戦への準備も万全だった。
本戦へ向けたテスト、調整という意味が大きいQFレースだがきちんと優勝トロフィーもある。このトロフィーは三鷹のSTIショールに飾られていた。
ドライバーは4人って決まっているの?
レギュレーションでは最大4人までOKになっている。スバル同様、各チーム4人がほとんどだが、中には3人でエントリーしているチームもある。
優勝トロフィーは何個もらえるの?
エントリードライバーの人数分がチームに与えられる。今年の優勝トロフィーは、恵比寿の本社ショールーム、三鷹のSTIショールーム、群馬と3本の所在は確認済み。あと1本はどこだ!!(笑)
今年のゼッケン88番の意味はある?
主催者からもらう番号なので、88ってゴロがいいですけど、特に意味はないですね。
昨年のゼッケンが90番だったんですけど、ガズーさんがスープラ(90系)でエントリーってことで、譲ってもらえないかという申し出を受けて。両チームで主催者にかけあって変更してもらったんです。意外とそういうとこはゆるいんですよね。(辰己総監督)
総監督は24時間寝ないのですか?
寝なかったです。眠くもならなかったですよ(笑)。
今年は私のまわりにスタッフを付けてもらい、モニターチェックやチームの状況などを伝えてもらうアシストをしてもらったので、だいぶ楽させてもらいました。例年より淡々と終わった感じです。(辰己総監督)
スタッフの休憩とかは?
今年はテントの脇に小さい部屋を4つ作りました。そこにベッドを置いて、スタッフが休めるスペース、マッサージする場所なども用意して。そういう意味でも今年は充実していましたね。(辰己総監督)
ニュル車のお値段ってどれくらい?
ベース車両は内張りとか余計な部品が付いていない状態で用意して、レースパーツを購入したり、WRX用に改修したりして。カーボンパーツはほとんどワンオフで作っていますね。ざっくりですけど『欧州高級スポーツカー』1台分くらいの値段かな?。
(辰己総監督)
レーシングマシンというと、1億円と2億円とかそれくらいを想像しちゃうが、WRX STIは意外とリーズナブル!?
レース車の燃費ってどれくらい?
だいたい2.4km/Lくらいですかねー。ドライバーによって0.2~0.3km/Lくらい変わりますけど、2.4km/Lいくと1スティント9LAPできる感じです。今年は燃費も向上したので、そういう意味では安定して勝てた要因のひとつだと思います(辰己総監督)
ニュルの参戦費用ってどれくらい?
エントリーフィーが7000ユーロ前後(85万円)ですかね。早く申し込むと6300ユーロくらいだったかな? お得な先行申し込みみたいなのもあるんですよ(笑)。このレースの規模を考えると意外と割安じゃないですか。サーキットで使う燃料は現地でデポジット制で支払います。(辰己総監督)
この先レヴォーグでの参戦予定はある?
非常にオモシロイと思います。例えば、ほぼノーマルのままで、STIというよりはスバルとしてエントリーするとかね。開発の一環として、純正の完成度の高さを証明する場としてもいいと思います。(辰己総監督)
スバルスタイルvol.003より
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