TRD/nismo/MUGEN/STI
ワークスチューニング合同試乗会
今回で14回目となるメーカー直系の合同試乗会。モータースポーツでは、お互いライバル同士ではあるが、アフターマーケットで展開するチューニングのパーツ開発などの情報は共有し合って効率アップを図り、ユーザーに貢献できるように取り組んでいるのだ。
TRD/ティーアールディ
ダウンフォースよりも整流を重視して空力でのダンピング効果を向上させる
プリウスは躍動感を強調したエアロパーツで武装して、ノーマルとは一味違う存在感を醸し出す。もちろんTRDが開発しているのでルックスだけでは終わらない。
機能を理論と実践を兼ね合わせて確実に向上させた。しかもプリウスというキャラクターを鑑みてダウンフォースを稼ぐのでなく、空気の整流に特化したアプローチで空力にこだわる。
パーツ類のデザイン以外にもボディの帯電状況を改善して空気の流れをスムーズにさせるアルミテープを導入したり、細部に施されたフィンの位置などで整流効果を際立たせている。
車速の変化で効果の度合いが変わるダウンフォースなどの定常空力に対して、プリウスは車速ではなくヨーやロールの動きに作用する非定常空力を活用している。
こうして空力でダンピングを効かせてクルマの基本的な動きに安定感や上質さを与えている。
これらのパーツの効果が、街乗りなどの速度域で実感できるのも見逃せないポイントだ。
PRIUS
エアロと同時にホイールも新作をインストール。スポーティでエレガントさも漂わすシャープなメッシュデザインを採用している。
フロントスポイラーのコーナー部分の裏側にはアルミテープがセットされている。エアロドアミラーフィンは想像以上に整流効果が高い。
アルミテープが走りやすさを変える!?
空気はプラスの電気を帯びていて、クルマのボディも走行することでプラスの電気を帯びるようになる。こうなるとプラス同士で反発し合い、空気の流れが乱れて空力が上手く活用できなくなってしまう。しかしアルミテープを貼ることでボディ側のプラスの帯電が取り除けるので、空気の流れが整えられる。
【PARTS SPECIFICATION_PRIUS】
●フロントスポイラー(LED 付き) 7万5000円
●サイドスカート 4万2000円
●リヤバンパースポイラー(ハイレスポンスマフラーVer.S装着車) 6万6000円
●リヤトランクスポイラー 3万5000円
●フロントバンパーカナード 4万円
●エアロドアミラーフィン 2万円
●ルーフガーニッシュ 2万円
●ハイレスポンスマフラーVer.S 12万円
●ホイール/TRD TF9(18インチ) 4万5000円/1本
※一部エアロは塗装済みも設定あり
RAV4
RAV4はストリート・モンスターというスタイルで、ラリーのイメージを導入したワイルドな味付けだ。モデリスタのサイドタフブレード(プロトタイプ)も装着。
【PARTS SPECIFICATION_RAV4】
●フロントロアガーニッシュ 3万7000円
●フロントバンパーガーニッシュ(LED 付) 6万5000円
●バックドアガーニッシュ 2万円
●バックドアロアガーニッシュ 2万7000円
●オーバーフェンダー 12万円
●マッドフラップ 2万8000円
●ホイール/クリムソンMGモンスター(17×7.0+35) 3万8000円/1本
“TRAS”が実現する新たな足まわりの可能性
細部に渡ってレーシングテイストを散りばめてデザインされたTRDのエアロアイテムを装着。こうしてインパクトあるスタイリングを、よりシャープにモディファイしたスープラ。素材はカーボンで軽量化も図っている。注目はヤマハとのコラボで現在開発中のサスペンションであるトラスだ。マイナス反力を使ってノーマルよりもカドの取れたマイルドな味付けを実現。洗練されたフィーリングを提供してくれる。
FRなのでリア側はトラクションが掛かるようにして、フロント側はタイヤがステアリングにレスポンス良く反応できるように空力でサポートしている。
上の一般的なダンパーに対して、トラスのダンパーは通常ロッドが引っ込んでいて、伸ばすと縮まろうとする力が発生する。この斬新な動きを上手く走りに活用する。
路面のいなし効果やスムーズなハンドリングを実現するパフォーマンスダンパーもトラスのダンパーと同様に現在急ピッチで開発を進めている。
問:TRDコールセンター 050-3161-2121
https://www.trdparts.jp
[スタイルワゴン・ドレスアップナビ]