ミニバン・コンパクト・SUVの最新チューニング事情
チューニングとは気持ちよく走るためのカスタマイズだ!!
連載第2回
総合チューニングパーツメーカーBLITZのデモカーから
NAとターボの最新チューニングアプローチを知る
TURBO代表
COROLLA SPORT/カローラスポーツ(NRE210)
決して派手過ぎることはないが、シンプルな中にも積極的にカナード風なアクセントを導入してベースのデザインを活かした躍動感を演出している。
ホットハッチらしさを追求した元気な味付け
1・2リッターのターボエンジンを搭載したホットなハッチバックというキャラクターを、上手く昇華させた味付けだ。できの良い6速のマニュアルシフトが冴えまくる。
特に効果を発揮しているアイテムがパワスロだ。アクセルレスポンスが調整できるスロコンにブースト圧の制御機能をドッキングさせてパワーアップを実現。
ノーマルのブースト圧が1・1㎏/㎠に対して1・4㎏/㎠までアップする。それで10psとちょっとのパワーが手に入る。さらに中間域のトルクも約20N・m上がっているので、とても乗りやすい特性だ。
ブーストのコントロールがアクセルレスポンスと上手く連動できるので数字以上の効果が体感できる。
意外なほど迫力を感じたのがマフラーの排気音だ。車検対応なのでそれほど期待はしていなかったが、力強い勇ましさが伝わってくる仕上がりだ。技術に携わるスタッフ以外にも、女性を含めたデスクワークの人達に排気音を聞いてもらい、試作を繰り返して心地よい音色を探したという努力が反映されている。
エアロアイテムで抜かりなくルックスもチューニングを施している。フロントパートはガッツリとしたバンパー交換タイプでなく、主張し過ぎることのないスマートなフラップタイプをチョイス。リアは4本出しマフラーとのバランスを考えたデザインだ。
MUFFLER
リアパートが精悍になるディフューザーは純正マフラーにも対応するが、マフラー交換時にはディフューザーが必須。
AIR CLEANER
フィルターは効率の良いステンメッシュタイプを採用。熱害防止のシールドがカーボン製でアクセントとしても効果的。
ELECTRIC DEVICE
ノーマルの実測値はパワーが119.2psでトルクが191.9N・m。それがパワコンの装着で130ps と212.9N・mにアップした。
RAINFORCEMENT
幅50ミリ、厚さ15ミリの中空構造のアルミシャフトを採用してコーナリングやブレーキングでのボディの歪みを抑制。
身体をホールドしてドライビングポジションを安定させるバケットシートも効果の高いチューニングアイテムだ。機能的なルックスでインテリアを引き締める。
【PARTS SPECIFICATION】
【MUFFLER】
ニュルスペックカスタムエディション 開発中
【AIR CLEANER】
カーボンパワーエアクリーナー 4万7800円
【ELECTRIC DEVICE】
パワスロ 6万円
ブレーキホールドジャンパー 1万1500円
【RAINFORCEMENT】
ストラットタワーバー 1万3500円
【SUSPENSION】
ダンパーZZ-R 16万5000円
ミラクルストロークアジャスター リア 4万8000円
【AERO PARTS】
フロントリップスポイラー 6万円
サイドスポイラー 7万8000円
リアディフューザー 6万円
リアスポイラー 6万円
【INTERIOR】
ブリッド・ユーロスターⅡ
【WHEEL】
エンケイ・PF05(19×8.0+45)※スペーサー使用
【TIRE】
ダンロップ・ルマンⅤ(225/35-19)
第3回では、NA代表として、30系アルファードハイブリッドのブリッツデモカーをチェック! 今どきのミニバンはどんなチューニングができるのか。お楽しみに!
スタイルワゴン2019年9月号より
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