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これがフラッグシップ?巨大かつ背高なハッチバック・スタイルを持つルノーの旗艦モデル「ヴェルサティス」に遭遇


例年になく雨が降らず、奇跡的な晴天が続くベルリン。散歩の機会も自然に増えてしまいます。ドイツの首都ベルリンに移住してから、日本に導入されずに終わったクルマを見つけるのが日々の密かな楽しみとなっているのですが、今回もそんなクルマを1台ご紹介します。


見つけた時は思わず「でかっ!」と声を上げてしまった、かつてのルノーのフラッグシップモデル、ルノー・ヴェルサティスです。


日本未導入に終わったヴェルサティス



ルノー・ヴェルサティスは、サフランの後継車種、そしてルノーの旗艦モデルとして開発された大型高級車です。ルノーのフラッグシップとしては、1960年代のルノー16、1970年代のルノー30、1980年代のルノー25、1990年代のサフランと続いてきて、2002年から2009年まで作られたのがこのヴェルサティスです。日本への導入計画はあったようなのですが、結局実現はしませんでした。この後はラティチュードが後を引き継ぎ、2015年には新たな旗艦モデルとしてタリスマンがデビュー。ただし、タリスマンも日本導入の機会はなさそうなのが残念ですね。



写真の個体は、2002年から2005年までに製造された前期モデルです。後期モデルはフェイスリフトが施されて、フロントグリルのクロムパーツがさらに減らされるなどの変更が行われています。通常フェイスリフトといえば、より何かを付け足して派手にするのが普通だと思うのですが、さらに地味でシンプルな顔に変更しまうあたりに、ルノーの主張が込められているように感じますね。サイドビューに貼られたバッジによると、搭載されたエンジンは3リッターV6のディーゼルエンジンのようです。ちなみに、ガソリンエンジンのトップグレードには、日産製VQ型の3.5リッターV6エンジンが搭載されていました。


巨大なハッチバック・スタイルの旗艦モデル



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