1台のクルマを所有したことがきっかけとなり、その後のカーライフに大きな影響をおよぼすことがあります。しかも、そのクルマが謎めいたヒストリーを持つものだったとしたら…?
今回は、極めて珍しいメルセデス・ベンツ ロリンザー コンプリートカーを2台も所有するオーナー、木下 修一さんをご紹介いたします。
── オーナー紹介&どんな仕事をされているのですか?
食品関係の製造販売業を営んでいます。
── 現在の愛車について教えてください
1台目は1988年式メルセデス・ベンツ190E 3.0ロリンザー タイプI(1989年登録)です。1995年に購入して以来、ずっと所有しているクルマです。2台目は1990年式メルセデス・ベンツ190E 3.0ロリンザー タイプII(1991年登録)です。こちらは昨年購入して、1年ほど掛けて修復してここまできました。ようやく走れる状態になり、これから内装に手を入れるというところまでこぎつけました。車検取得までもう一息といったところです。
── 現在の愛車を手に入れたきっかけを教えてください
●メルセデス・ベンツ190E 3.0ロリンザー タイプI(以下、3.0ロリンザー タイプI)
当時、属していた地域団体の飲み会の席で隣になった方から、奥様用のクルマを乗り換えたいと思っているという話しを伺ったんです。以前からこのクルマの存在は知っていたんですが、ちょうど私も趣味として楽しめる一台を探していたタイミングで、こちらの予算と先方の希望価格がほぼ合致したんですね。メルセデス・ベンツのなかでも190シリーズはコンパクトなクルマですが、この3.0ロリンザーは重厚感があり、タダモノではない雰囲気を醸し出していたこともあり、その場で即決してしまいました。それがロリンザーとの出会ったきっかけなんです。