ボクはランボルギーニをこれまでに2台所有してきたが、それらに乗るときはいつも「ジャージ」である。
正確に言うならば「下」がジャージ、「上」はTシャツか、やはりジャージだ。
これにはいくつか理由がある。
1.ジャージは内装への攻撃性が低い
一番大きな理由は「ジャージは柔らかい素材で作られているため、スーパーカーの内装を傷つけにくい」ためだ。
スーパーカーの内装について、その多くがレザーやアルカンターラ張りであることが多い。
そして、「ちょっと引っ掻いた」だけでも傷がつくことがある。
だから、ぼくはベルトや、ジーンズのリベットや、チノパンツなどゴツい生地で作られたパンツのベルトループまでも敵視している。
そして、それらとは無縁なのがジャージだ。
加えてジャージは動きやすさや通気性、吸汗性などが考慮されており、その素材の多くが「柔らかい」。
よって、ぼくはジャージがもっとも「スーパーカーに優しい」と考えている。
2.スーパーカーは乗ること自体がスポーツである
ボクは、スーパーカーは乗ること自体がスポーツだと認識している。
しかしそれは、運転するのに体力が必要だと言っているワケではない。
単に「乗り降りが一筋縄ではいかない」からだ。
ランボルギーニ・ウラカンや一連のフェラーリはまだ乗降性に優れるが、マクラーレンの乗り降りはハードルが高い(それでも、MP4-12Cに比較すると540/540系、720Sへと登場時期があとになるほど乗降性が改善されている)。
なぜか?
スーパーカーはパフォーマンスを重視しているし、出力も高い。
その高い馬力を受け止めるには頑強な構造が必要で、しかしスーパーカーは一般的に「2ドア」なので、大きなドア開口部を持っている。
そして、この大きな開口部によって損なわれるボディ剛性をカバーするために、サイドシルを太く高く設定することになる。
そして、重心を最適化するためにシート位置も低い。
だから、ほとんどのスーパーカーの座面は「サイドシルよりも低い位置」にある。