独自動車大手BMWは11日、ドイツのウンターシュライスハイム(ミュンヘン近郊)に自動運転技術の開発センター(キャンパス)を開設した。運転支援システムおよび高度・完全自動運転の開発能力を1つの拠点に集約し、イノベーション力、開発効率を高め、BMWグループのテクノロジーカンパニーへの転換を推し進めるとともに、競争力を強化する。
キャンパスのオフィス面積は2万3,000平方メートルで、従業員1,800人が勤務することができる。2017年中にすでに、人工知能(AI)、機械学習、データ分析の分野におけるIT専門家やソフトウエアの開発者を中心に、約1,000人を採用している。
BMWのクラウス・フレーリッヒ開発担当取締役は新たな開発拠点の開設について、「我々は、安全な自動運転においても主導的な地位の確保を目指しており、同目標を首尾一貫して追い求め、体系的に取り組んでいる。そのマイルストーンの一つが、今回の自動運転キャンパスだ」と強調した。
ウンターシュライスハイムの新拠点は、BMWグループの研究開発本部からも近く、高速道路(アウトバーン)へのアクセスもよい。業務を迅速に開始できることも当地進出の決め手となった。
[提供元/FBC Business Consulting GmbH]