「輸入中古車評論家」を自称する小生だが、なぜか知らねどこのたび国産車の、しかも新車を購入してこました。クルマの名は中島……じゃなかったSUBARUのXV 2.0i-Lというもので、それは過日の11月20日に無事納車と相成った。
納車となったからには「ぼくのXVかんそうぶん」をさっそく書きたいものだが、いかんせんまだ慣らし運転の真っ最中であるため、それを十分に書くことはできない。だが絶賛慣らし中であっても、その実力をほぼフルに確認できるのが、現行XVに搭載されている「アイサイトVer.3」。今回は、それについて思ったところを少々述べたい。
運転とは基本楽しいものだが、楽しくない局面だってある
結論から申し上げる。アイサイトVer.3が我々ドライバーにもたらすもの、それは「福音」であり「ルネサンス」だ。そして小生は「これこそ自動車界のベーシックインカムだ! 素晴らしい!!!」と大確信したのである。
だが、いきなり「アイサイトはベーシックインカムである!!!」と鼻の穴をフンフンさせたところで、お読みの人には何のことやらサッパリ意味不明であろう。……順を追ってご説明させていただく。
クルマの運転も、そして実人生の運営にまつわるさまざまな事柄も、大きく2つの局面に分けることができるはずだ。
「おもろいこと」と、「別におもろくはないんだけれど、やらなければマズいこと」の二種類である。
例えば運転の場合、もちろん人にもよるのだろうが、わざわざここCLを読みに来るような人の多くは、クルマの運転を「おもろい作業」と認識しているはず。無論、小生もそう認識している者の一人だ。
しかし「運転と名が付くモノならすべてがおもろい! 渋滞ですら恍惚!」などと認識するのは、筆者の友人であるマリオ高野くんという重度のクルマ変態ぐらいで、たいていの人は以下のようなニュアンスでそれを認識しているのではないか。
1. 空いていて、景色等もよろしい道を走らせる→おもろい
2. 交通量も景観等も中途半端な道を長距離、所要のために走らせる→つまらんとは言わないが、決しておもろくはない。最初おもろくても、途中で飽きたり眠くなったりする
3. ド渋滞→ドつまらん
カーマニアたるもの、可能であるなら上記「1」のシチュエーションでのみ、趣味として、純粋なるアート活動の一環として、クルマの操縦を行いたいものだ。