自動車やバイクのイベントになると、どうしても傍らに美しい女性がいないと「画にならない」と考えられているのか、必ず薄着のお姉さんがいらっしゃるのがイマイチ釈然としていない。
ストレートにクルマと女性の話だと、雑念(?)が邪魔をして冷静に読めなくなる読者もいるかもしれないと想像して、今回は童話仕立てにした(笑)。「みんな大好きなもののシンボル」としてのカレーと、「トッピング」としてとして欠かせないラッキョウを例えしている。もちろん、女性軽視の話でないことはおわかりいただいている…という前提で読み進めていただきたい。
昔は・・・
昔むかし、世界中のカレーライスを集める「東京カレーショウ」があったとさ。昔は純粋にカレーの見た目と材料の素晴らしさと調理方法を見せて、世界のカレーファンたちを楽しませていた。ファン達は実際に食べることがかなわないような世界のカレーを目の前にしてその姿を目に焼き付け、自分のカメラに納めたりしていた。
ラッキョウ台頭のはじまり
ある頃からカレーと同じお皿にラッキョウがのるようになったとさ。茶色いカレーの横に白いラッキョウがあるのはいいアクセントと感じる人もいたし、実際にカレー好きたちは他の食べ物が好きな人に比べてラッキョウが好きの割合が高いということはよく知られていたし、実際にカレーとラッキョウのマリアージュに反論する人は少なかったように思う。
しかし、ある頃からラッキョウのウエイトが高くなってきた。徐々にではあったが、長い目で見れば少しずつラッキョウに注目が集まるようになった。これは、出展者側が特別ラッキョウを推してきたわけではなく、周囲の取り上げ方の問題と考えている。特にインターネットネットの速報記事では、新しいカレーと同じかそれよりも大きなウエイトでラッキョウのランキングを掲載されたりするようになった。これに影響され、特にカレー好きではないが、カメラとラッキョウを愛する人たちがカレーショウに集まるようになってきた。つまりは「カレーよりもラッキョウそのものが目当てであり、目的」という人たちだ。そして、ラッキョウ業界でも、どのカレーの皿に載ったか、ということで大きくステイタスを上げたラッキョウもいたようだ。