車選びのポイントとなる部分というと、走行性能やエクステリアのデザイン、燃費性能などが真っ先に挙げられるかもしれません。しかし車の内装も重要です。インテリアデザインや収納の使い勝手などは居住性に関わる部分なので、しっかりとチェックしておきましょう。
ここでは、トヨタのミドルサイズSUV「RAV4」の内装についてご紹介します。
- 前後座席間距離を十分に取り、狭くなりがちな後席のひざ回りにも余裕を確保
- グレードによって選べるインテリアカラーは変わる
- RAV4の荷室はクラストップレベル(2019年4月、トヨタ自動車調べ)の580Lの大容量を誇る
RAV4の内装の特徴
2019年4月に登場した現行型のRAV4は、先代モデルよりもタフギアな雰囲気をまとったエクステリアでSUV本来の魅力を追求したモデルになっています。
コックピットは先進的かつ機能的なデザインで、インパネを低く設定するとともにワイパーを室内から見えない設計にすることで広い視界を確保し開放感のある室内空間を実現しています。
また長時間のドライブでも車内で快適に過ごせるよう、シート素材や座面形状にこだわりどの席でも疲れにくいように工夫が施されました。窮屈になりがちな後席においても前後席間距離を十分に取り、ひざ回りの空間を確保するとともにフロントシート下の足入れスペースを従来よりも拡大し、ゆったりと足を伸ばしてくつろぐことが可能です。
RAV4のグレードごとの内装の特徴
ここからは、RAV4のグレードごとの内装を見ていきましょう。
実用性を重視したシンプルな内装の「X」
本革や加飾が追加され、高級感がプラスされる「G」/「G“Z package”」
専用合成皮革シートが装備される「Adventure」
特別仕様車「Adventure“OFFROAD package II”」
実用性を重視したシンプルな内装の「X」
ベースグレードである「X」では、カジュアルなファブリックシートが採用されています。加飾は控えめで、実用的なシンプルさが際立ちます。
インテリアカラーはブラックのみ。4.2インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイ+アナログメーターがコックピットに装備されます。小さめのサイズではありますが視認性は十分です。
本革や加飾が追加され、高級感がプラスされる「G」/「G“Z package”」
「G」ではレジスターノブがメッキになり、インパネセンタークラスターにピアノブラック塗装が施されるなど加飾が追加されます。
ステアリングホイールやシフトノブも本革巻きになり、さらにサテンメッキ加飾をプラス。シート素材はステッチ付きの合成皮革になり、落ち着きとエレガントさを室内にもたらしています。インテリアカラーの選択肢は「X」と同じくブラック1色です。
ガソリン車のみに設定がある「G“Z package”」は「G」に走破性を高めるダイナミックトルクベクタリングAWDやダウンヒルアシストコントロールが追加されるグレードですが、内装に関しては「G」とほぼ同じ装備内容でインテリアカラーも変わりありません。
専用合成皮革シートが装備される「Adventure」
タフギアであることを強く感じさせる、迫力のある専用エクステリアが装備された「Adventure」では、シートは専用デザインのステッチがあしらわれた合成皮革のシートが採用され、室内に上質さをもたらしているのがポイントといえるでしょう。
インテリアカラーはブラックに加え、シックでスタイリッシュな雰囲気のオーキッドブラウンの2色から選択可能です。
特別仕様車「Adventure“OFFROAD package II”」
2022年10月に追加された特別仕様車「Adventure“OFFROAD package II”」は、専用のマットブラック塗装のアルミホイールやブリッジ型のルーフレールなどを備え、タフさを増した装いが魅力の特別仕様車です。
内装の仕様はほぼ「Adventure」に準じますが、専用デザインのシートが装備されることに加え、レッドステッチがあしらわれています。また、センターオープントレイやフロントカップホルダーにもレッドをあしらった“OFFROAD package“専用配色となり、アグレッシブな雰囲気を強めています。なお、インテリアカラーはブラックのみであり、「Adventure」に設定のあるオーキッドブラウンは選択できません。
RAV4の座席周りの収納
ドライブの快適性を左右する収納はどのようになっているのでしょうか。RAV4の座席周りの収納をご紹介しましょう。
運転席オープントレイ
ステアリングホイールの右側に小物が置けるトレイが用意されています。小さなスペースなので小銭やガムなどの置き場所にぴったりでしょう。
カードホルダー
運転席にはカードホルダーも装備されています。運転席周りには収納がない車種も多い中、こうしたこまごまとした収納があるのはうれしいポイントです。
助手席オープントレイ
出典:トヨタ「RAV4」特長
スマートフォンやハンカチ、メガネなどよく使うものを置いておくのに最適なトレイが装備されています。滑らないようにトレイに工夫が凝らされているのも好印象です。
グローブボックス
出典:トヨタ「RAV4」特長
車検証などの書類入れとして定番のグローブボックスも、もちろん装備されています。
センターオープントレイ
センターコンソール前方のトレイには、アクセサリーソケットが装備されています。スマートフォンなどを充電することも可能です。
フロントカップホルダー
出典:トヨタ「RAV4」特長
センターコンソール中央には、カップホルダーが2個装備されています。
センターコンソールボックス
出典:トヨタ「RAV4」特長
フロントシートのアームレスト兼センターコンソールボックスは深さがあり、CDが収納できるサイズです。
出典:トヨタ「RAV4」特長
「G“Z package”」「G」「Z」にはインナートレイが付属します。
フロントドアポケット&リアドアポケット
フロントドアにはペットボトルが入るスペースにプラスして小物が収納できるポケットがあります。リアドアポケットはペットボトルのみの収納になっています。
助手席シートバックポケット
助手席のシートバックには、タブレットPCや地図が収納できるポケットが標準装備されています。
リアカップホルダー
後席のセンターアームレストには、ドリンクホルダーが2個装備されています。
RAV4の荷室の収納力や使い勝手
RAV4の荷室はクラストップレベル(2019年4月、トヨタ自動車調べ)の大容量(580L)を誇ります。これは9.5インチのゴルフバッグが4個積める広さ。荷物の多くなりがちなアウトドアでも十分に対応できるでしょう。
また荷室には、2段デッキボードを標準装備しています。デッキボードを下段にセットすれば背の高い荷物に対応し、上段にセットして後席を倒せば長い荷物も収納が可能になります。裏面は樹脂加工されているので反転させれば泥の付いた荷物を車内の汚れを気にすることなく積み込めるなど、荷物の量や大きさに合わせてフレキシブルに荷室アレンジができ、使い勝手は良く考えられている印象です。
RAV4は充実した収納を備える時代に合ったミドルサイズSUV
現代に受け入れられる車は優れた燃費性能や安全性能はもちろん、収納力や使い勝手の良さを高いレベルで備えている必要があります。2019年4月に登場した現行モデルのRAV4はライバル車に引けを取らない収納力・使い勝手の良さを兼ね備えているといえるでしょう。
よくある質問
Q1:RAV4の室内空間の特徴は?
A:現行型のRAV4では前後乗員間距離を十分に取り、狭くなりがちな後席にひざ回りの空間をしっかりと確保したことに加え、フロントシート下の足入れスペースを従来型よりも拡大することで足を伸ばしてゆったりとくつろげるように工夫されています。また、シートや座面形状にも配慮し、どの席でも長時間のドライブも快適に過ごせるように工夫されているのが特徴です。
Q2:RAV4のグレードごとの内装の違いは?
A:「X」は加飾類をあまり使用せずシンプルな内装が持ち味です。「G」になると本革やメッキ加飾を随所にあしらっているため高級感が室内に加わります。「Adventure」では専用合成皮革のシートを標準装備。特別仕様車「Adventure“OFFROAD package II”」には、専用デザインのシートや専用のカラーリングを採用しています。
Q3:RAV4の荷室は十分に荷物が積める?
A:RAV4の荷室はクラストップレベル(2019年4月、トヨタ自動車調べ)の580Lの大容量を誇ります。9.5インチのゴルフバッグが4個積み込める広さなので、荷物が多くなるアウトドアなどでも十分活躍するでしょう。2段デッキボードも装備されているため、デッキボードの設定によって長さのある荷物も収納できます。
※記事の内容は2023年12月時点の情報で制作しています