車の購入時にローンを利用するには審査に通らなければなりませんが、安定した収入を得にくい学生のうちは不利になりがちです。
車のローン審査では、年齢や収入をはじめ、さまざまな項目がチェックされ、一定の審査基準をクリアする必要があります。そこで、学生の方が車のローンの審査に通過するために、ローンの審査に申し込む前にしておきたい5つの準備や対策、ローンの審査基準や注意点などを解説します。
- 学生でも車のローンを組める可能性はある
- 学生が車のローン審査に通るためにしておきたい事前準備や対策がある
- 学生の方にはローンを組まずに新車に乗る方法がおすすめ
学生が知っておきたい車のローンの審査基準
車のローン審査は、最後まで滞りなく返済できる安定した収入や社会的信用性があるか、収入に対して借入希望額が適切かといったことをチェックするためのもので、おもに申込者の属性情報や信用情報を確認します。
属性情報とは、年齢や家族構成、職業、年収といった個人情報のことで、信用情報とは、クレジットカードの利用状況やキャッシングなどでの借入額とその返済状況、携帯電話の利用料を含む公共料金の支払状況といった、金銭の取引に関する情報です。
このほか、年収に占めるローンなどの年間の返済総額の割合を示す「返済負担率」が、目安とされる25～35％程度に収まるかなどもチェックされ、すべての情報を総合的に判断して、融資の可否や貸付額、金利などを決定します。
ただし、これらの基準は公表されておらず、また、ローン会社によっても異なるといわれています。アルバイト収入のみの学生は審査で不利になりやすい傾向がありますが、審査基準を低めに設定している車のローンを選べば、審査に通る可能性があります。
学生が車のローン審査に通るためにしておきたい準備と対策5選
学生でも車のローンを利用することができます。しかし学生の場合、社会人のような安定した収入がないことが多いため、審査に通過する難度は高くなります。
学生が車のローンの審査に通るためには、事前準備や対策が重要です。具体的に、どのような準備や対策をしておくべきか、5つの方法を見ていきましょう。
安い車を探す
車のローンの借入可能額は年収をベースに決められます。そのため、アルバイトなどで一定の収入はあっても年収は低めの傾向がある学生の場合は、車両本体価格の安い車種や中古車を選び、収入に見合った借入希望額に設定することが審査に通る可能性を上げるポイントになります。
車のローンについて詳しく調べておく
事前に車のローンについて詳しく調べることで、自分に合ったローンがわかり、審査に通過する可能性を上げられることがあります。
車のローンが組める会社は、銀行や信用金庫といった金融機関のほか、ディーラーや中古車販売店などいくつかの種類があるうえ、それぞれ条件や審査基準などが異なります。
〈車のローンの比較〉
| 銀行系の車のローン | ディーラーや中古車販売店の 車のローン | |
|---|---|---|
| 金利の相場 | 1～4%程度 | 3～8%程度 |
| 審査の難度 | 比較的厳しい | 比較的通りやすい |
| 審査期間 | 数日～1週間程度 | 即日～3日程度 |
例えば、銀行が取り扱う車のローンは、ディーラーや中古車販売店のローンよりも金利が低い傾向がありますが、その半面、審査は厳しくなります。一方で、ディーラーや中古車販売店の車のローンは比較的審査に通りやすいといわれているものの、金利が高めに設定されるため、最終的な返済総額が高くなります。
このように、車のローンにもさまざまな種類があるため、事前に詳しく調べておくことで、学生でも審査に通りやすいローンを見つけやすくなるでしょう。
頭金を用意しておく
借入額を少なくするために、頭金を用意するのも有効な方法のひとつです。
頭金とは購入時に車両本体価格の一部を一括で支払うお金のことで、頭金が多いほど借入額を減らせるため、審査対象の金額を下げることができます。また、計画的に貯金ができるといった印象を与えられると、審査時に考慮される場合もあります。
年収が低い、年収に対して高めの車を買いたいといった学生の方は、アルバイトなどで頭金をしっかり貯めてから車のローンを申し込むことも検討してみましょう。
なお、車のローンの場合、頭金の相場は車両本体価格の20～30％といわれています。
アルバイトを長く続けて収入を安定させておく
車のローンを組む前に、アルバイトを長く続けて、学生でも収入が安定していると証明することで、ローンの審査にいい影響を与えられることがあります。
車のローン審査では、契約後に遅延なく返済できる安定した収入や社会的信用性があるかという点が非常に重要なポイントとなります。そのため、同じアルバイトを長く続けていることや、継続的に一定額の収入があるということが、返済能力があることの証明のひとつになる可能性があります。
保護者に連帯保証人をお願いする
学生が車のローンに申し込む際は、保護者に連帯保証人になってもらうことで、審査に通る可能性を上げられることがあります。
連帯保証人とは、ローン契約者が返済できなくなった場合に、返済を肩代わりする人のことをいいます。
本来、車のローン契約に連帯保証人は必須ではありません。しかし、申込者の収入が不安定だったり、収入に対してローンの申込金額が大きかったりした場合に、ローン会社から連帯保証人を求められる場合があります。特に学生の場合、収入が不安定になりがちなため、連帯保証人を求められるケースが多いようです。
学生にはローンを組まずに新車に乗る方法がおすすめ！
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収入があっても車のローン審査に通らない学生の特徴
アルバイトで高い収入を得ていても、車のローン審査に落ちることがあります。学生に多い車のローン審査に通らない可能性が高い方の特徴や、その原因について詳しく見ていきましょう。
収入に対して借入希望額が高すぎる
車のローン審査では、年収に占める年間の返済額の割合を示す返済負担率を確認されます。また、ディーラーローンなど、金融機関以外から借り入れる車のローンは、年収の3分の1を超える貸付けが禁止されている総量規制の対象となります。
そのため、どれだけアルバイトで高い年収を得ている学生の方でも、借入希望額が返済負担率の基準や年収の3分の1を超える場合は車のローン審査に通らない可能性が高くなります。
車のローンに申し込む際は、ご自身の年収とのバランスを考慮した金額になるように検討することが大切です。
アルバイトの収入が不安定
ローンを組むと毎月決められた金額を返済していかなくてはなりません。そのため車のローン審査では、安定して収入を得ているかどうかが重視される傾向があります。
アルバイトは正社員などに比べて安定性が低いとみなされやすいうえ、特に学生は、学業の関係でアルバイトの収入が月によって異なるケースも想定されます。車のローンに申し込む前に、一定額以上の収入を継続的に得られるようにしておくといいでしょう。
すでに多くの借入れがある
車のローン審査で見られる返済負担率は、各種ローンやキャッシングなど、車のローン以外の借入れの返済額も対象になります。そのため、車のローンに申し込む時点ですでに多くの借入れがある場合、審査のハードルが上がってしまいます。
車のローンに申し込む前に返済負担率がどれくらいかを確認しておくとともに、ほかの借入れをできる限り返済することも検討しましょう。
クレジットカードやキャッシングの返済などを滞納したことがある
クレジットカードやキャッシングの返済を滞納したり、何らかの事情により強制解約されたりした経験がある場合、車のローンの審査に通らない可能性があります。
返済の遅れや滞納、強制解約、債務整理などの金融事故情報は、CIC（指定信用情報機関）、JICC（日本信用情報機構）、KSC（全国銀行個人信用情報センター）といった信用情報機関に一定期間保管されます。
車のローン審査では、申込みを受けて個人の信用情報をこれらの機関に照会するため、ネガティブな記録があった場合は、返済を滞る可能性がある人物と判断されて、審査のハードルが上がってしまいます。
なお、信用情報機関に開示請求を行うことで自身の信用情報を確認することができます。開示請求の方法や料金については信用情報機関ごとに異なるため、公式サイトで確認しましょう。
学生でいくらの車のローンを組めた？買った車は？みんなの体験談
学生が車のローンを利用して車を購入するには、審査に通りやすいローンを選んだり、借入額を調整したりといった工夫が必要になります。実際に学生でどれくらいのローンが組めるのか、買える車はどの程度のグレードか、学生のあいだにローンで車を購入した経験者の体験談を参考に見てみましょう。
ローン借入額（ディーラーローン）110万円 | 月々の返済額23,000円
車がないと大学や買い物にも行けない環境だったので、学生時代に仕方なくディーラーローンを組んで車を購入しました。月20,000円ほどの返済が学生バイトにとっては辛かったです。
ローン借入額（ディーラーローン）20万円 | 月々の返済額8,400円
学生時代にローンで車を購入して良かったのは、貯金だけでは買うことのできない車を持てたことと、車での移動がとても便利な地域で、買い物やデートの選択肢が広がったことです。反対に、毎月の維持費に月々の返済が加わるので、飲み会などで使えるお金が減ってしまった点は後悔しています。
ローン借入額（銀行系マイカーローン）150万円 | 月々の返済額20,000円
学生の頃はバイトしかしておらず、安定した収入を得ることができなかったため、月々の返済がキツかったです。
ローン借入額（フリーローン）100万円 | 月々の返済額40,000円
どうしても「GR86」が欲しくて、学生時代にローンを組んで購入しました。「学生さんだから」と値引きしてくれたものの、アルバイト代が車に消えて、友達と一緒に遊ぶお金がほとんど残りませんでした。また、試験が近づくと勉強量を増やすためにアルバイトのシフトを減らさざるをえず、その分返済に苦労しました。
ローン借入額（ジャックス オートローン）70万円 | 月々の返済額30,000円
学生というある程度自由の利く期間に自分が一番欲しかった車を手に入れることができたため、友人との交流や遊びの幅が格段に広がりました。デメリットとしては、返済のためにアルバイトの時間が増えてしまい、若干学業に支障が出たことです。
学生時代にローンを利用して車を購入した方の中には、審査難度が低めの傾向があるフリーローンを利用している方や、中古車を選ぶなどして借入額を減らしている方も散見されます。
それでもアルバイト収入だけでは返済がきびしいと感じていた方が多く、アルバイトの時間を増やしたり、遊びを控えたりと苦労していたようです。一方で、念願の車が手に入り、行動範囲が広がったことで、充実した学生生活を送れている様子もうかがえます。
学生の方は、返済のために学業がおろそかにならないよう、返済計画をきちんと立てたうえで車のローンを検討することが大切といえるでしょう。
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学生向けのこんな車のローンには要注意！
車のローンにはさまざまな種類があり、中には学生が利用しやすい商品もあります。しかし、違法な業者が紛れていることもあり、そのような所で契約してしまうと、車を取られたり、法外な利息を払わされたりするリスクがあるため、絶対に利用してはいけません。
違法業者かどうかを見極めるポイントは、おもに「貸金業登録番号がない」「金利が高すぎる」の2つです。詳しく見ていきましょう。
貸金業登録番号がない
消費者金融やクレジットカード会社といった貸金業を行う業者は、貸金業法の要件を満たしたうえで、貸金業者として財務局または都道府県に登録する義務があります。その際「貸金業登録番号」が発行され、貸金業者はチラシや広告、ホームページなどに貸金業登録番号を表示する義務があります。そのため、貸金業登録番号を提示していない場合は違法業者ということになります。
なお、嘘の番号を掲載している悪徳業者もあるため、怪しいと感じたときは金融庁の検索サービスなどを利用して確認するようにしましょう。
金利が高すぎる
貸金業社として登録している会社は、貸金業法という法律にしたがって運営しなければなりません。貸金業法では、金利は借入額に応じて15～20％と上限が定められています。そのため、20％を超える金利を提示してきた場合は、違法業者です。
なお、金利の表記をあいまいにしている悪質な違法業者もいるため注意が必要です。また、「保証人不要」「審査不要」「即日融資」など、一般的な車のローンではありえないキャッチコピーが掲げられているローンも、違法業者の可能性があります。
こうした違法業者については、金融庁がリストを公開しています。聞いたことのない会社名だったり、ローンの申込条件や金利の表記がわかりにくかったりする場合には検索してみましょう。
学生がローンを組まずに新車に乗る方法
アルバイトの収入だけで車のローン審査に通るか不安、ローンが組めても月々の返済がきびしくなりそうといった学生の方は、ローンを組まずにマイカーが持てる車のサブスクも検討してみましょう。
車のサブスクはカーリースとも呼ばれ、車が必要な期間だけ、月々定額の料金で新車に乗れるサービスです。中でも業界最安水準*の「おトクにマイカー 定額カルモくん」には次のような特徴があり、学生からも人気があります。
- 18歳から申し込める
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- 国産メーカー全車種、全グレードから購入時と同じように車を選べる
- ライフスタイルの変化に合わせて手軽に利用できる
- 車選びから利用中のトラブルまで専任のスタッフがサポートしてくれる
- スマホから申し込めて、納車も自宅まで届けてくれる
学生でも利用しやすい月額料金で、卒業するまで、就職して収入が安定するまでなど、数年だけの利用も可能だから、今乗りたい車を選ぶことができます。また、初期費用不要で、維持費の多くも月額料金に含まれているため、貯金がなくてもカーライフをスタートできます。
地方から出てきて一人暮らしをしているとなかなかお金も貯まらないので、初期費用や車検費用のハードルがめちゃくちゃ高いんですよね。同世代は中古車に乗っている人が多いのですが、カーリースなら新車に乗れるし、定額制で急な出費がない安心感が魅力でした。今乗れる範囲で最大限にカッコいい車に乗れるのもいいですね。
大学生のときにクレジットカードの支払いが遅れたことが原因で、車のローンの審査に落ちたことがあります。中古車を一括で買って乗っていたのですが、知人のすすめで定額カルモくんに申し込んだところ、審査に通って念願の新車に乗ることができました！
定額カルモくんは、月額料金が安いことで審査対象の金額を抑えやすく、車のローンよりも審査のハードルが下がるのもポイント。一番安い仮の車種で審査に通るか確認できる「お試し審査」を利用すれば、最短翌営業日に結果を知ることも可能です。
* 文末の制作日における調査結果に基づく。調査概要はコンテンツポリシー参照
学生でもカーライフを楽しめる！
学生のうちに車を持てれば、より充実した学生生活を送ることができるでしょう。一方で、アルバイトがおもな収入となることで、車のローン審査のハードルが上がってしまったり、予算重視で欲しい車を諦めなければならなかったりする可能性もあります。
そのようなときは、ローンを組まずに月々定額の料金で新車に乗れるカーリースも選択肢に入れてみましょう。月々12,490円から新車に乗れる定額カルモくんであれば、学生でも予算内であこがれの車種に乗れる可能性もあります。まずは、お試し審査で、新車を持てるかどうかチェックしてみましょう。
よくある質問
Q1：学生でも車のローンは組める？
A：18歳以上であれば、学生でも車のローンを組める可能性があります。ただし、ローン会社が行う審査に通らなければなりません。学生が車のローンの審査に通るためにしておきたい準備と対策について詳しくはこちらをご覧ください。
Q2：学生が車のローン審査に通るためのポイントは？
A：学生が車のローンの審査に通るためのポイントには、車両本体価格の10～20％程度の頭金を準備する、保護者に連帯保証人をお願いしておくなどがありますが、絶対通るわけではありません。審査に通りにくい学生の特徴についても知り、併せて対策をしておきましょう。
Q3：学生が無理なく新車に乗るにはどうすればいい？
A：学生が無理なく新車に乗る方法のひとつにカーリースがあります。カーリースは毎月定額の料金を支払って車に乗るサブスクサービスで、初期費用は必要なく、維持費も含めて月々10,000円台から利用できるため、学生でも気軽に新車に乗ることができます。カーリースについて詳しくはこちらをご覧ください。
※記事の内容は2024年7月1日時点の情報で制作しています。
