ざっくり、こんなおすすめポイント
- 寝て起きたらおんせん県! 気軽に行ける温泉旅行
- 長距離だとしみじみ嬉しい、ふかふか毛布やウォーターサーバーサービス
- 約12時間のバス旅が実は近距離バスよりラクな理由
京都・大阪からおんせん県「大分・別府」へ
「そうだ、温泉に行こう」某CMのパクリではないけれど、心身がぐったり疲れた時にふとそんな言葉が頭をよぎる人は多いはず。今回はそんな方のために…というよりそんな時の自分のために、京都・大阪からおんせん県の大分・別府まで、さっくりラクチンに直通で行ける高速バス「SORIN号」を調査してきましたよ!
「SORIN号」は大分交通・大分バス・亀の井バス・近鉄バスの4社が共同運行する高速バス。京都・大阪から別府まで、約12時間で結びます。関西からの発車は20~21時台、大分への到着が7~8時台です。朝に弱く早朝到着便が苦手な私としては、8時頃までバスの中で眠れるのはたいへん嬉しいポイント。
それに20時発なら一日の用事をすべて終えてから乗車できるので、効率よく温泉にたどり着けるのもありがたい。
そして京都から別府まで、片道9,800円、往復17,700円。新幹線と特急で京都から別府まで行く場合の片道料金が17,720円なことを考えると、これはとっても使い勝手の良いお値段。これは調査のし甲斐がありますよ。
ちなみに「SORIN号」の読み方は「ソウリン号」。大分を代表する戦国大名「大友宗麟(そうりん)」の名前に由来します。実は私、長い間ソリン号だと思っておりました。余談。
出発は京都駅八条口 大阪
今回は大分交通の担当便に乗車します。「SORIN号」は一日一往復、関西側の始発は京都です。京都の乗り場は京都駅八条口のバス停F3。こちらのバス停からはSORIN号の他にも、北は山形から南は熊本までたくさんの行先のバスが出発します。
バス停は駅から八条口か八条西口を出てすぐ。近鉄線・JR線・地下鉄のいずれの出口からも行きやすい場所です。ただ京都駅にはバス停がたくさんあるので、迷いそうな場合は下の写真を参考に進んでくださいね。
京都駅発は20:10。バス停の椅子は少ないので、京都駅内や周辺の施設で時間を調整し、出発15分前くらいに到着するのがおすすめです。ただしこの時間、京都駅内や周辺のカフェは閉まっているか混んでいるかの2択なことが多いので気をつけて。
バス車内の設備は? 座席やトイレをチェック!
車内設備
バス車内は3列独立シート。全席指定で、乗車時に座席番号が伝えられます。バスのおなかに預ける荷物は乗車前に乗務員さんへ。
時刻が遅いので、車内は遮光カーテンがピッタリ閉められ、照明も暗めにおさえられています。乗ったらすぐに寝てしまいたい人には嬉しいですね。
なお車内設備は運行会社によって異なる場合がありますが、3列独立シートでトイレつきなのは全車両共通。また以下の座席周り設備も共通となりますよ。
座席周り設備
座席のリクライニングは最大140度。レッグレストとフットレストもそれぞれ持ち上がり、ゆったりと身体を伸ばせます。
休憩は三木サービスエリアにて1度だけ
20:10に京都駅八条口F3バス停を出発。その後バスは、21:25「あべの橋」、21:45「なんばOCAT」、22:05「大阪駅前(東梅田)」、23:00「三宮BT(バスターミナル)」で乗客を乗せます。
最後のバス停・神戸の三宮BTを発車したら、23:40頃に三木サービスエリア(下り)にて15分の休憩となります。ドアが開放される休憩はこの一度だけなので、お買い物などがある場合はお忘れなく。
三木サービスエリアのショッピングコーナーは24時間営業。飲み物や食べ物、関西のお土産まで買うことができますよ。ロッテリアも営業していて。トイレも使えます。食券制のフードコートも開いていますが、座って何か食べるにはちょっと時間が足りないのが残念。
三木サービスエリアでの休憩後、バスは消灯。座席個別のカーテンを閉め、ふかふか毛布をゆったり掛けて眠ってしまいましょう。
ふかふか毛布の睡眠引きずり込み効果で爆睡…
「あと30分ほどでバス停に到着します…」そんな控えめなアナウンスが聞こえてくるのは、6:47着予定の「中津サンライズホテル前」の到着30分前から。しかし私は一度起きたもののあえなく二度寝でございました。だってふかふか毛布の睡眠引きずり込み効果ったらもう。降車予定がまだ先で良かったと後からしみじみ思った次第です。
大分での停車バス停の到着予定時刻はは6:47「中津サンライズホテル前」、7:12「宇佐法鏡寺」、8:12「別府北浜」、8:27「大分(フォーラス前)」、そして終点となるのが8:32「大分新川」。
私の目的は別府温泉! なので別府温泉に入りに行くのに一番ラクなバス停は…との観点から、今回は「別府北浜」で下車しました。こちらのバス停はSORIN号のバス停の中で別府駅に一番近く、また北浜バスセンターのすぐ前なので今日の分の各種バスチケットを購入するにもラクなのです。
京都駅を20:10に出発、別府北浜を8:12に下車なので、約12時間のバス旅。ほぼ最長に近い距離・時間を乗車したことになります。気になる身体の疲れ方はというと…だいぶ元気に到着できましたよ! やっぱり隣の席に気がねせず眠れる3列独立シートで、長時間しっかり眠れるのは強い!
それに8時台に到着だともう外は青空。早朝到着と違い、何か食べるならお店が開いているしすぐ移動するなら電車もバスも走っている、このラクさ加減がとってもありがたいですね。
また下車したバス停「別府北浜」から別府駅は、徒歩でも無理なく行ける距離。またこのバス停でそのまま待てば別府行きバスにも乗ることができます。つまり、別府到着後での移動もとってもラク。
関西から別府へ直通のSORIN号、ラクチン旅の好きな方にはとてもおすすめです。どうぞバス旅を楽しんでくださいね。
SORIN号の運行路線
「バス比較なび」にて、詳しい停留所と料金が確認できます。リンク先のページでは必要に応じて「逆区間」のボタンをご利用ください。
(陽月よつか)