東京下町を1日で巡る観光コース
東京といえば新宿の高層ビルや渋谷のスクランブル交差点などをイメージする人も多いかもしれませんが、都内には下町風情漂うエリアもたくさんあります。今回は、古い街並みや昔ながらの江戸グルメ、歴史ある建築物など下町の魅力あふれる王道スポットを1日で巡るコースを紹介します。
「下町観光は楽しそうだけど、どこへ行けばいいのかわからない」「ライブ遠征のついでに1日だけ観光したい」という方もぜひ参考にしてみてください。
東京下町観光のモデルコース
8:30 東京駅で朝ごはん
10:00 東京スカイツリー
11:30 浅草寺
12:15 浅草の老舗蕎麦屋で昼食
14:00 アメ横や上野公園(不忍池辯天堂・清水観音堂)
15:30 神田(神田明神・湯島聖堂・ニコライ堂・古書街など)+秋葉原
18:00 月島でもんじゃを堪能
19:30 勝どき橋のライトアップと隅田川周辺の夜景観賞
20:00 築地本願寺ライトアップを鑑賞
21:00 東京駅から夜行バスで帰路
東京下町観光モデルコースでかかるお金は?
東京観光ができるバスツアーを利用するのもあり
8:00 夜行バスで東京駅に到着
夜行バスに乗って、早朝東京に到着です。下町観光を楽しむなら東京駅着のバスが便利です。ちなみに、本数は少ないですが、浅草や上野着の夜行バスもありますよ。
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8:30 東京駅で朝ごはん
まずは腹ごしらえを。最初の目的地・東京スカイツリー周辺は、9:00~10:00頃開店のお店が多いため、夜行バス降車後に東京駅で一息ついてから出発するのが良いでしょう。
八重洲地下街「アロマ 珈琲」は落ち着いた雰囲気で本格コーヒーが楽しめる喫茶店。開店~12:00まで提供しているモーニングメニューは、厚切りトースト、ジャム、バター、あんこ、ゆで卵、ホットコーヒーがセットで550円(税込)です。その他、サンドウィッチ類も豊富です。
アロマ 珈琲
- 住所
- 中央区八重洲2-1 八重洲地下街 八重洲地下1番通り
- TEL.
- 03-3275-3531
- 予算
- 朝昼~¥999夜~¥999
- 営業時間
- [月~金] 6:30~21:30(L.O.21:15) [土] 7:00~21:00(L.O.20:45) [日・祝] 7:30~21:00(L.O.20:45)
- 定休日
- なし
※メニュー及び料金は2022年3月調べ
東京駅から最初の目的地・押上へのアクセスは東京メトロ丸の内線・半蔵門線を乗り継ぎ、乗車時間約16分です。
10:00 東京スカイツリー
まずは高さ634m、自立式電波塔としては世界一高い東京スカイツリーで東京の景色を一望!
東京スカイツリーの地下1階~地上5階フロアは商業施設・東京ソラマチや駐車場、フロア340・345・350は天望デッキ(高さ350m)、フロア445・450は天望回廊(高さ450m)です。天望デッキ、天望回廊どちらからも東京の景色を360°一望できますよ。天望デッキはスリル満点のガラス床も!
東京スカイツリー
03-6700-4822 営業時間 10:00~21:00(最終入場20:00)
料金:天望回廊+天望デッキ2,700円、天望デッキのみ1,800円
Webサイト
次の目的地・浅草寺までは徒歩で移動(約20分)。東京スカイツリーから東に向かいます。吾妻橋を渡り、右手に見える浅草駅を通り過ぎて直進すると雷門です。
11:30 浅草寺
東京下町観光で見逃せない浅草。そのシンボルとなっている浅草寺は628年創建で都内最古の寺院といわれています。風神、雷神像の雷門をくぐると、さまざまなお土産屋が並ぶ歩いてるだけでワクワクの仲見世。
境内には本堂の他に、五重塔、戦火を免れた大イチョウ、江戸時代に建てられた石碑、浅草寺にゆかりある“三社様”を祀る浅草神社など多くの見どころがあります。
浅草寺
浅草寺を参拝した後は、お土産屋や飲食店、浅草演芸ホールなどでにぎわう伝法院通りをぶらりと歩くのもいいですね。
12:15 浅草の老舗蕎麦屋で昼食
浅草に来たら他では食べられない老舗へ足を運んでみるのがおすすめ。例えば、江戸グルメの1つ蕎麦のお店。関西などで根強いうどん文化との違いを楽しんでみては?
「並木藪蕎麦」は明治創業の老舗で、店内も趣たっぷり。せいろはスモーキーなカツオと醤油の香りのつゆ、香り高くコシのある蕎麦が楽しめます。せいろ1枚の量は小腹を満たす程度なので、天ざるそば(1,900円)がおすすめ。あたたかい蕎麦では鴨南蛮(2,000円/冬季限定)が人気です。
並木藪蕎麦
- 住所
- 台東区雷門2-11-9
- TEL.
- 03-3841-1340
- 予算
- 朝昼¥1,000~¥1,999夜¥1,000~¥1,999
- 営業時間
- 11:00~19:30
- 定休日
- 木曜日 / 第二水曜日
また、大きなハマグリがゴロゴロ入ったはまぐりそば(1,500円)・はまぐりせいろう(1,550円)が名物のお店「弁天」もおすすめ。冬季は牡蠣が入ったかき南蕎麦やかき南せいろうも人気です。
弁天
- 住所
- 台東区浅草3-21-8
- TEL.
- 03-3874-4082
- 予算
- 朝昼¥1,000~¥1,999夜¥1,000~¥1,999
- 営業時間
- [月~土] 11:30~22:00(L.O.21:30) [日] 11:30~21:30(L.O.20:00)
- 定休日
- 水曜日
どちらも人気店なので、できるだけ早めに行くのがおすすめです。
※メニュー及び料金は2022年3月調べ
次の目的地・上野へは、東京メトロ銀座線で移動します。乗車時間は約5分。
13:30 アメ横や上野公園(不忍池辯天堂・清水観音堂)
アメ横
お酒が飲めるお店も多く集まり、近年は外国人も訪れるアメ横。飲食店の他に、お菓子、生鮮食品、乾物類、鞄、靴、化粧品などを扱うお店が並ぶ商店街です。東南アジアにある市場のような雰囲気の「アメ横センタービル」を覗いてみるのもいいですね。
また、上野といえば、上野公園。敷地内には、美術館や博物館、動物園、寺院などがあります。桜の名所としても有名。当然すべては巡れないので、ここでは2つのお寺に行ってみましょう。
不忍池辨天堂(しのばずのいけべんてんどう)
1つは、不忍池(しのばずのいけ)の中央にあるお堂・不忍池辨天堂。芸事の神・辨才天を祀っています。不忍池の蓮が見頃になる例年7月中旬から8月中旬頃は特にフォトジェニックな景色が楽しめます。
不忍池辨天堂
清水観音堂
不忍池辨天堂から歩いて1、2分の場所にある清水観音堂は、江戸時代に京都の清水寺を模して造られたお寺。歌川広重の浮世絵「江戸百景」にも描かれたお寺です。近年「月の松」が植えられ、浮世絵に描かれた江戸の頃の風景が再現されています。
清水観音堂
上野から次の目的地の最寄り駅・末広町までは、東京メトロ銀座線で移動。乗車時間は約3分です。
15:30 神田(神田明神・湯島聖堂・ニコライ堂・古書街など)+秋葉原
神田明神
730年創建、神田、日本橋、秋葉原、大手町、丸の内、築地魚市場など108町会の総氏神として知られる歴史ある神社をお参り。
御祭神は、縁結びの神様である大黒様(大己貴命)、商売繫盛の神様であるえびす様(少彦名命)、除災厄除の神様であるまさかど様(平将門公)です。
神田明神
湯島聖堂
日本の近代教育発祥の地である湯島聖堂へ。1690年、徳川五代将軍綱吉が儒学の振興を図るため創建。上野忍岡の林家私邸にあった廟殿と林家の家塾をここに移したのが始まりです。大成殿には孔子のほか、孔子の子孫や門人の四賢人が祀られ、仏像が安置されています。緑もあり気持ちが良いスポットです。
湯島聖堂
東京復活大聖堂(ニコライ堂)
正教会の教えを日本人に広めた聖ニコライにより創建されました。建物は日本近代建築の父とも呼ばれるジョサイア・コンドル氏の設計。緑色のドームの屋根が印象的で、屋内のステンドグラスや壁画なども見ごたえがあります。
※2022年3月現在は聖堂拝観は休止中
東京復活大聖堂(ニコライ堂)
神保町古書街
200店舗もの本屋が集まる神保町古書街を散策。古書店の数は約170店舗、古書店街としては世界屈指の規模です。近代文学、古典、アート、演劇、映画など、専門分野をもつ古本屋が多く軒を連ねています。レトロな喫茶店やカレー屋が多いことでも知られています。
次の目的地・月島までは、神保町から東京メトロ半蔵門線・有楽町線を乗り継ぎ移動。乗車時間約15分です。
【番外】電気街
アニメ、漫画、ゲームグッズ、電気製品の専門店が集まる秋葉原電気街もすぐ近くです。興味のある人は秋葉原で降りて電気街→神田明神→湯島聖堂と巡るのも良いでしょう。
秋葉原電気街マニアの人以外も楽しめるのがガチャポン会館。430台ものガチャポンがずらりと並んでいて見ているだけでも楽しいです。ガチャガチャは200円程度でできます。
ガチャポン会館
18:00 月島でもんじゃを堪能
月島では江戸発祥のグルメもんじゃを賞味しましょう。月島もんじゃストリートには老舗から新店まで多くの店が軒を連ねています。
「もんじゃ焼 錦」はもち明太など創作もんじゃを多く提供しているお店。ボリュームたっぷりのもち明太は1,570円、鮭が乗っかった石狩は1,680円。ミートソースとチーズのもんじゃイタリアーノ(1,680円)、しょうが焼きもんじゃ(1,200円)などの変わり種もんじゃも多くあります。
もんじゃ焼 錦
- 住所
- 中央区月島3-6-4
- TEL.
- 03-3531-6761
- 予算
- 朝昼¥1,000~¥1,999夜¥2,000~¥2,999
- 営業時間
- [月・水~金] 11:00~14:00 17:30~22:30(LO.21:30) [土・日・祝] 11:00~22:30(LO.21:30)
- 定休日
- 火曜日 大晦日
※メニュー及び料金は2022年3月調べ
19:30 勝どき橋のライトアップと隅田川周辺の夜景観賞
勝どき橋は隅田川の下流に架かる橋。1940年に日本最大規模の跳開橋(※橋体が上方に開くようになっている橋)として建設されました。隅田川に架かる清洲橋、永代橋と共に国の重要文化財に指定されています。夜のライトアップがとてもきれいですよ。
高層ビルの夜景をバックに、隅田川沿いや時折見られる水上バスなど情緒も感じられる景色を眺めながら、ライトアップされた橋を渡れば特別な気分に。
勝どき橋
20:00 築地本願寺ライトアップを鑑賞
地下鉄の築地駅に隣接する築地本願寺もライトアップされており幻想的な雰囲気。参拝時間は終了しているので、外から眺めを楽しんで、東京駅へ戻りましょう。ちなみに、月島から勝どき橋、築地駅まではゆっくり歩いて30~40分ほどです。
築地本願寺
東京駅までは東京メトロ丸ノ内線・日比谷線を乗り継ぎ移動。乗車時間約9分です。
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21:00 東京駅から夜行バスで帰路
1日たっぷり遊んだら、高速バスで帰路につきます。
東京下町観光モデルコースでかかるお金は?
東京スカイツリー天望デッキ | 1,800円 |
---|---|
朝食:珈琲アロマ モーニング | 550円 |
昼食:並木藪蕎麦 天ざるそば | 1,900円 |
夕食:錦 もち明太もんじゃ | 1,570円 |
東京メトロ24時間券 | 600円 |
合計 | 6,420円 |
※2022年3月調べ
紹介したルートでは東京メトロが乗り放題になる24時間券の利用と徒歩移動で、交通費は600円のみ。食事代などをあわせるとかかった合計金額は6,420円。食事の際の飲み物代やお土産代を入れても1万円以内には収まりそうです。
下町の王道スポットを1日で巡るモデルコースを紹介しました。
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東京観光ができるバスツアーを利用するのもあり
1日中観光する時間はない~! 他にも行きたいところがあるから効率良くまわりたい! という人は、都内を周遊するバスツアーを利用するのもありです。
例えば、オープントップバスで都内を巡るツアーがあります。東京駅、雷門、東京スカイツリー、二天門、かっぱ橋道具街道、アメ横、秋葉原などを約1時間半でまわるツアーはバスからの見学のみですが、下町のランドマークをざっと見学できます。春は千鳥ヶ淵、上野公園、隅田川沿い、浅草の桜スポットも巡るツアーもおすすめです。
気になる人はぜひ検索してみてください。
(バスとりっぷ編集部)