ざっくり、こんなスポット
- 何はともあれパンダはぜひとも見ておきたい!
- 列車型バス「ケニア号」で巡るサファリワールド
- マリンライブ「Smiles」は一見の価値あり!
- アクセスは乗り換えなしの高速バスが断然便利!
並ばずに入場できる事前購入を活用
アドベンチャーワールドは、和歌山県白浜町にある動物園・水族館・遊園地が一体となった大規模複合テーマパーク。東京ドーム約17個分ともいわれる広大な敷地の中で、伸び伸びとした動物たちの様子を間近で見られるのが特長で、関西はもとより全国各地から年間100万人前後の観光客が訪れています。
白浜バスセンターから明光バスの路線バスに乗って、アドベンチャーワールドにやってきました。
訪問当日は、平日ということもあって比較的空いていましたが、土日や行楽シーズンにもなると、チケット売り場や入口はかなりの行列になるそうです。
そこで利用したいのが、オンラインストアでの事前購入。
事前にカード決済してチケットを印刷、当日持参すれば、並ばずに済むので大変便利です。
今回、私はオンラインストアでチケット事前購入していましたので、スムーズに入園することができました。
入口を通過してまず見えるのが、エントランスドームです。
いわば、アドベンチャーワールドの玄関口。
両側にはオリジナルグッズが揃うショップも充実していますので、みやげ類はこちらで購入するとよいでしょう。
でも、まずはパンダを見ておきたい!
さて、先ほど「パンダ以外の動物や海の生きものもたくさん見ることができる」と書きましたが、でも、まずはパンダファミリーに会いたい…。
ということで、パンダが見られる場所へ移動することにしました。
アドベンチャーワールドで暮らしているパンダは全部で6頭。希少動物繁殖センター「PANDA LOVE(パンダラブ)」と「ブリーディングセンター」の2カ所に分かれて暮らしています。
エントランスドームから園内へ続く道を進んで行くと、以下の表示が出てきます。
取材当時、エントランスドームから近いPANDA LOVE(パンダラブ)では、後述の「彩浜(さいひん)」のお姉さんにあたる「桜浜(おうひん)」「桃浜(とうひん)」「結浜(ゆいひん)」の3頭が公開されていました。
2014(平成26)年12月2日生まれの「桜浜(おうひん)」です。
こちらは、同じく2014(平成26)年12月2日生まれの「桃浜(とうひん)」。
「桜浜(おうひん)」とは双子の関係になります。
そして、こちらは2016(平成28)年9月18日生まれの「結浜(ゆいひん)」です(2019年10月23日からは、ブリーディングセンターで暮らしています)。
3頭のかわいいパンダに癒されます。
そして、もう1カ所のブリーディングセンターでは、お父さんの「永明(えいめい)」、お母さんの「良浜(らうひん)」、そして2018年に生まれた「彩浜(さいひん)」が公開されていました。
ブリーディングセンターは、PANDA LOVE(パンダラブ)から徒歩6~7分程離れた場所に位置しますが、案内通りに歩いていけば迷わずにたどり着くことができます。
入口には、「彩浜(さいひん)」の1歳を祝うパネルが掲げられていました。
3頭そろって見られるのを期待していたのですが…
残念ながら、この日はお父さん「永明(えいめい)」が健康管理のために展示休止となっていました。
もっとも、「永明(えいめい)」は人間で換算すると80歳位の高齢であり、しかも、ジャイアントパンダは暑さが苦手な動物でもあります。
今回は見ることができませんが、次回以降の来園の楽しみとしておきましょう。
2000(平成12)年9月6日生まれの「良浜(らうひん)」です。
これまで6回の出産で9頭の赤ちゃんを産み育ててきた、お母さんパンダです。
そして、こちらが1歳を迎えた「彩浜(さいひん)」です。
2018(平成30)年8月14日生まれで、出生時は75gとアドベンチャーワールドで最も小さく生まれたパンダでしたが、母親の深い愛情と子育て、スタッフの24時間のサポートもあって、現在もすくすく成長しています(2019年10月24日からは、PANDA LOVE(パンダラブ)で暮らしています)。
こちらのパンダも愛らしい表情を見せており、心が癒されます。
6頭のパンダとも、運がよければ屋外で過ごす姿を見ることができますが、ジャイアントパンダは暑さが苦手な動物でもあるため、真夏は涼しい屋内にいることが多いとのことでした。
なお、先ほどご紹介したPANDA LOVE(パンダラブ)では、2種類のオプションツアーが開催されています。
ひとつは、バックヤードでパンダと対面できる「パンダラブツアー」。
1人10,000円(4歳以上)と高額ですが、普段は入れないバックヤードでパンダと対面する体験は、きっと思い出になるのではないでしょうか。事前予約制で、チケットは公式チケットストアにて販売しています。
そして、もうひとつは、スタッフによるレクチャーやPANDA LOVE(パンダラブ)の施設見学が含まれる「もっと知りたい! パンダ塾」。
土日祝のみの実施で、パンダとの対面はありませんが、1人2,000円(4歳以上)と安価なのが魅力です。
※2020(令和2)年5月末日で終了予定です。
もっと知りたい! パンダ塾(アドベンチャーワールド公式サイト)
列車型バス「ケニア号」でサファリワールドをひと巡り
パンダをひと通り見終えたところで、次に向かったのは、野生動物たちが見られるサファリワールドを一巡する列車型バス「ケニア号」ののりばでした。
「ケニア号」には、「スーパーシート」と「ベンチシート」の2種類があり、「ベンチシート」は無料で、「スーパーシート」は1人500円を支払うことで乗車できます。
今回は出発ぎりぎりということもあって、無料の「レギュラーシート」にしましたが、聞くところによると、「スーパーシート」はシートがフカフカしているとのことでした。
のりばを発車した「ケニア号」。
アフリカゾウにはじまり、キリン、シマウマ、ライオン、ヒグマ、チーター、トラ、ホワイトタイガーと、野生動物たちが次々と登場します。
25分間かけてゆっくり回りますので、サファリワールドの概要を知りたい方は「ケニア号」を利用すると便利です。
もっとじっくり回りたいという方には、徒歩で回る「ウォーキングサファリ」(無料)や自分でカートを運転して回るツアー、レスキュー車やジープ、専用のサファリバスで回るツアー(いずれも有料)などもあります。
野生動物関連のツアー、アトラクション(アドベンチャーワールド公式サイト)
愛らしい姿のペンギンたちにも癒される
続いて向かったのは、極地の動物たちが暮らす「海獣館」です。
「ケニア号」のりばから入口側に戻った「センタードーム」内に入口があります。こちらでは、ホッキョクグマヤ数多くのペンギンたちに出会うことができます。
愛らしい姿がなんともいえませんね。
アドベンチャーワールドといえば、パンダの繁殖が有名ですが、実はパンダ以外の希少動物の繁殖にも力を入れており、特にエンペラーペンギンについては、日本で唯一繁殖に成功している施設でもあるのです。
なお、ペンギンは、この海獣館のほかに、ペンギン王国と屋外展示場に分けて8種類・約300羽を飼育しており、この規模は世界有数だともいわれています。
そして、ペンギンといえば、夕方に開催されていたペンギンたちのパレードも見てきました。よちよち歩くペンギンたちの姿に、思わす笑顔になります。
愛らしい姿の「パンダ肉まん」と「しろくまカスタードまん」
小腹がすいたので、このようなものを買ってみました。
センタードーム内で販売されていた「パンダ肉まん」と「しろくまカスタードまん」です。
この2種類に「ペンギンあんまん」を加えた計3種類の中華まんが販売されており、価格は単品で300円、2個セットで500円となっています。
まるまるとした愛らしい姿が特長ですが、愛らしいがゆえに、食べるのに躊躇してしまいますね。(それでも最後はおいしくいただきました)
センタードーム内にも、みやげが購入できるショップがあります。こちらでみやげ物を購入するのもよいでしょう。
因みに、2階にはこのようなものが。
かつてのJR特急車両で使用されていた座席が、ベンチ替わりに設置されていました。
パンダのシートカバーがかわいいですね。
遊園地を楽しむなら入園券&遊園地フリーパスのセットがお得
園内には遊園地施設もあります。
規模は決して大きくありませんが、観覧車やジェットコースター、メリーゴーランド、カート類、フライングカーペットなど、ひと通りの乗り物は揃っています。
ただし、遊園地施設は全て別料金となっており、利用するたびにお金がかかります。遊園地施設も存分に楽しみたい方は、公式チケットストア限定で販売されている「入園券(1DAY)&遊園地のりものフリーパス」(おとな:6,000円)を利用するとよいでしょう。
マリンライブ「Smiles」は一見の価値あり!
最後にご紹介するのは、敷地奥の「ビックオーシャン」で開催されるマリンライブ「Smiles」です。
はっきりいいます。これは絶対に見た方がよいです!
イルカショーといわれるものは全国各地の水族館などでありますが、このマリンライブ「Smiles」は、ハイテンションなMCや観客の声出し的なパフォーマンスが一切なく、BGM主体でプログラムが構成されているのが特徴。
ライブ映像をステージ中央の大型モニターに映し出しながら進行し、トレーナーとイルカ・クジラたちの息の合ったパフォーマンスが見ものです。
(よい意味で)耳に残るオリジナルBGMを含め、これは単なるショーではなく「ライブ」そのもの。わずか20分ほどの「ライブ」でしたが、クオリティの高さに感動しました。
マリンライブ「Smiles」(アドベンチャーワールド公式サイト)
そして、ゴールデンウイークや夏休み、冬休み期間中の夜間営業時間帯に行われるナイトマリンライブ「LOVES」も見てきました。
BGMやパフォーマンスも専用のものに切り替わるほか、花火の演出も加わり、「Smiles」とは違った幻想的なステージが繰り広げられます。
昼間のマリンライブ「Smiles」とは異なり、こちらは有料(事前購入制でS席2,000からC席500円まで4ランクあり)となりますが、一見の価値は十分にあります。
終演後、思わず笑顔になったのはいうまでもありません。
まとめ
以上、ぜひとも見ておきたい動物たちや見どころを中心に、アドベンチャーワールドの魅力をご紹介しました。
初めての訪問でしたが、動物たちの愛らしい姿を見るにつけ、気が付くと笑顔に。まさに、キャッチフレーズ「Smile(スマイル)」にふさわしいテーマパークだと思いました。
私自身、基本的にプライベートでテーマパークへはあまり行かないのですが、久しぶりに心から楽しいと思えるテーマパークに出会えた気がします。
今回はご紹介できませんでしたが、アドベンチャーワールドにはこのほかにも、馬と触れ合える施設や、アシカやアザラシたちのコミカルライブが楽しめる施設、元気なワンちゃんたちと触れ合えるコーナーなど、見どころがたくさんあります。
見たいものを定めて1日で回るのもよいのでしょうが、できれば2日券を購入してじっくり回った方が、よりアドベンチャーワールドの素晴らしさが分かるのではないでしょうか。
笑顔になれるテーマパーク「アドベンチャーワールド」。機会があれば、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。
【追記】乗り換えなしの高速バスが断然便利!
アドベンチャーワールドへは、南紀白浜空港から明光バスの路線バスを利用する(所要時間:6分)か、JR白浜駅から明光バスの路線バスを利用する(所要時間:11分)のが一般的ですが、実は大阪・京都からの高速バスがアドベンチャーワールドに乗り入れており、乗り換えなしで移動することができるのです。
また、東京方面からも南紀白浜行き夜行高速バスが運行されており、とれとれ市場前や白浜バスセンターで明光バスの路線バスに乗り換えることで、アドベンチャーワールドへ行くことができます。
運賃も安く、トイレやコンセント、Wi-Fiも完備していますので、アドベンチャーワールドへは高速バスの利用が断然便利です。
アドベンチャーワールドへのアクセスに便利な高速バス
※リンクからは高速バス比較サイト「バス比較なび」にて、詳しい停留所と料金を確認できます。リンク先のページでは必要に応じて「逆区間」のボタンをご利用ください。
(須田浩司)