目次
新幹線・高速バスと比較してどう?
どんな客室がある?
実際に乗ってきた!
船内の施設をご紹介
バイキング形式の展望レストラン
展望浴場・シャワールーム
軽食やおみやげが買える売店
展望デッキ・ラウンジ
ほかにもキッズルームや喫煙室・自販機コーナーなど充実!
就寝→大阪南港に到着!
実際に乗船してみて
船酔いってするの?
Wi-Fiは? 電話の電波は?
同じく福岡~大阪間を運行する「阪九フェリー」との違いは?
まとめ
名門大洋フェリーとは?
名門大洋フェリーは新門司港と大阪南港を結ぶフェリー。上り下りどちらも、17:00発・19:50発の2便運行しています。
※2023年10月現在
夜出発して朝到着する夜行フェリーで、フェリー内で1泊することになります。客室の種類もたくさんあるので、旅行のプランにあった客室を選べるのが嬉しいですね!
新幹線・高速バスと比較してどう?
交通手段 | 所要時間 | 料金 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|---|
新幹線 (新大阪~小倉) | 約2時間20分 | 15,140円 | 早い 本数が多い | 料金が高い |
高速バス (大阪~小倉) | 約8時間~ | 3,200円~ | 料金が安い | そこそこ疲れる |
名門大洋フェリー | 約12時間半 | 7,420円~ | 特別感がある 景色がいい 客室の選択肢が広い 車やバイクを乗せられる | 乗り場が港なので少し遠い 船酔いするかも |
※新幹線はのぞみ・通常期・指定席の料金
※2023年10月調べ
それぞれにメリット・デメリットがあります。
新幹線は早くて本数が多いですが、その分料金が高くなります。ローコストで行きたい場合はなかなか厳しいですよね。
高速バスは時間を有効に使えて一番安くなりますが、シートで寝ることになるためどうしても多少疲れます。
名門大洋フェリーは客室のクラスで料金に差はありますが、船内に1泊することを考えると比較的安いです。
さらに、他の交通手段にはない船旅ならではの特別感・景色のよさがあります。船旅ってテンション上がりますよね!
どんな客室がある?
一番ランクの高い客室は「スイート」。高級感のある質感で、船の中ということを忘れさせるような空間です。ハイランクの客室でゆったりと船旅を楽しみたい人にピッタリ!
安さとプライベート空間を両立できる「ファーストS」もおすすめ。テレビ・洗面台があり、トイレとお風呂以外の身支度は部屋でできますね。
より安く、コスパ重視の旅行をしたいなら「コンフォート」「ツーリスト」「エコノミー」。大部屋ではありますが、それぞれ空間が仕切られているので安心。
あとで紹介しますが船内の共有スペースも多いので、寝るときだけ客室で寝て、あとは共有スペースなどで過ごせば狭さや窮屈さもほとんどありません。
実際に乗ってきた!
というわけで、今回は新門司港→大阪南港の上り名門大洋フェリーに乗船してきました。出発時間は19:50。2便のほうですね。
新門司港へのアクセスは小倉駅・門司駅から送迎バス
新門司港の近くに駅やバス停はないため、送迎バスを利用します。
JR小倉駅・JR門司駅から運行があるので、事前に時間をチェックしておきましょう。
わたしはJR小倉駅からバスに乗車。発車15分前くらいにバスが乗り場に到着。サイドに大きく「名門大洋フェリー」って書いてあるので分かりやすい!
新門司港から乗船!
インターネット予約をしている場合、乗船はチケットレスでQRコードを表示させればOK。大部屋ではない客室を取っていたら、鍵を受け取ります。
新門司港のフェリーターミナルは待合スペースも多くて広いです。バス利用だと着いてすぐ乗船できるので、ここで出港を待つことはなさそうですね。
今回はデラックスに宿泊、すごい豪華!! 今回予約したデラックスは、上から2番目のランクの客室です。
まず客室に入った瞬間…広い! キレイ!
ビジネスホテルどころではない、高級ホテルのような雰囲気です。
ツインベッドで枕元の設備もホテルさながら。窓側にテーブルとソファがあり、かなり広く使えます。
もちろん、窓からは瀬戸内海や夜景を見られます。
そのほか、テレビはもちろん冷蔵庫やケトル、空気清浄機まで完備!
アメニティとしてバスタオル、フェイスタオル、ナイトウェア、歯ブラシなども付きます。
水回りはお風呂・トイレ・洗面所が一体になっています。お風呂を使いましたが、十分な広さがあって快適です。実は入浴剤もあります。もうホテルじゃん。
船内の施設をご紹介
名門大洋フェリーの船内には客室だけでなくレストランや大浴場もあります! ここからは船内設備を紹介していきます。
バイキング形式の展望レストラン
バイキング形式で夕食と朝食を楽しめます。予約は不要。夕食だけ・朝食だけの利用も可能です。
今回は朝食だけの利用でしたが、どれもおいしく朝から満腹になりました! 海を見ながら食事できるのもいいですね。
展望浴場・シャワールーム
海を見ながらお風呂に入れる展望浴場。個人的には夜よりも朝がおすすめ! 穏やかな瀬戸内海の朝をお風呂から楽しめます。
また、簡単なシャワールームも。こちらも清潔感があり、洗面台の数も多いので簡単に済ませたい人におすすめです。
軽食やおみやげが買える売店
九州・関西のおみやげに加え、ちょっとしたお菓子や飲み物が買える売店。タオルなども売っているので、アメニティのない客室に泊まるときも安心です。
展望デッキ・ラウンジ
名門大洋フェリーではデッキから景色を楽しめます! 日によってはかなり風が強いですが、デッキから見る海は特別感があってキレイです。
また、瀬戸内海を通るので「明石海峡大橋」「瀬戸大橋」「来島海峡大橋」などの橋の下を通ります。通過時間も出ているので、橋を見たい人はチェックして待ち構えておきましょう!
デッキに出なくても、屋内で景色を見られるスペースもたくさん。カウンター形式のプロムナードや展望ラウンジなどで、ゆったり過ごしながら景色を堪能できます。
ほかにもキッズルームや喫煙室・自販機コーナーなど充実!
紹介した施設以外にも、ファミリーに嬉しいキッズルームや授乳室、ゲームコーナー、喫煙室、パウダールーム、テレビラウンジなどが充実しています。
特にパウダールームが付いてるのは嬉しいですよね!
さらに自販機コーナーも充実。各種ドリンクのほか、アイスやカップ麺などの軽食も自販機で購入できます。
この辺は船の上という特性上ありがたいです。
持ち込んだ弁当を温める用のレンジや、カップ麺の食べ残しを捨てる専用のゴミ箱なんかもあります。
就寝→大阪南港に到着!
19:50に新門司港を出て、大阪南港には朝8:30に到着です。ほどよい時間ですね。ちなみに1便だと17:00発の5:30着です。
到着する大阪南港は大阪メトロニュートラムのフェリーターミナル駅と直結(徒歩4分程度)しています。地下鉄を乗り継いで梅田やなんばへ行けるので、立地的にはかなり便利です。
つまり、大阪南港から乗るときは送迎バスを使わなくていいってことですね!
実際に乗船してみて
まず共有スペースを含め、船内が広く非常に快適でした。
今回はちょっといい客室を取ったので部屋で過ごす時間が長かったですが、ツーリストやエコノミーなどの大部屋客室を取っても、滞在する場所に困ることはなさそうです。
船の中での過ごし方は本当に人それぞれですので、自由に自分なりのプランを考えてみるのがおすすめです!
実際、自分は今回カップ麺を買って乗り込み、部屋で晩ごはんにしました。窓付き客室だとこれでも全然特別感あるんですよね。
船酔いってするの?
船に乗るとなるとやっぱり心配なのは船酔い。しかし、これについてはほとんど心配いらないと思います。
個人的にですが、少し揺れはあるものの気になるほどではなく、高速船や釣船と比べると全く揺れていないくらいのレベルです。瀬戸内海を通るため海が荒れることもあまりないようで、かなり安定してます。
大きい船ほど酔いにくいって言いますしね。
Wi-Fiは? 電話の電波は?
船内にフリーWi-Fiがあり、4Gの電波もある程度は入ります。ただ海上のため、どうしても場所によっては不安定になります。これは仕方ないですね。
電話についても同じような感じで、場所によっては若干不安定です。
同じく福岡~大阪間を運行する「阪九フェリー」との違いは?
名門大洋フェリーと同じ航路を運行する夜行フェリーとして「阪九フェリー」もあります。
船内設備は客室や使用される船で細かく違うため省略しますが、大きな違いとしては航路の違いです。
名門大洋フェリーは新門司港~大阪南港を1日2便の運航ですが、阪九フェリーは新門司港~神戸港を1便、新門司港~泉大津港を1便の運航です。
航路 | |
---|---|
阪九フェリー | 泉大津港~新門司港(1便) 神戸港~新門司港(1便) |
名門大洋フェリー | 大阪南港~新門司港(2便) |
発着する港は、名門大洋フェリーが大阪南港で、阪九フェリーの大阪航路が泉大津港。大阪中心部への距離だけで言うと、名門大洋フェリーのほうが近いです。
※2023年10月現在
まとめ
名門大洋フェリー、いかがでしたか?
福岡から大阪と言うと、どうしても新幹線が第一候補に挙がってきますが、日程に余裕を持てるならフェリーもおすすめです! コスパよく、もしくはちょっと優雅に船旅をお楽しみください。
※取材協力/名門大洋フェリー
(Goomba)