東急トランセは「従来とは異なった輸送サービスの提供」を目的とし、1998年に東急バスの100%子会社として設立された。小型車両を用いた渋谷~代官山地域を循環する路線バスをはじめ、東急バスの路線バスの運行受託、空港高速バス、貸切バス事業にて東急バスと一体となった事業展開を行ってきた。
近年バス輸送業界では乗務員の採用環境の悪化と共に、2024年4月1日(月)改正予定の「バス運転者の改善基準告示」により、必要な乗務員数が増加することで人手不足が拡大し、現在の輸送力を維持していくことが困難になると予想されている。
これらの課題に対応するため、本合併にて組織を一本化することにより乗務員採用活動の強化、及び柔軟な乗務員配置等のバス輸送運営ならびに事業運営全体の効率化に寄与することを目的としている。
【東急バスと東急トランセの合併】の詳細
日程
合併決議取締役会2023年7月28日(株式会社東急トランセ)
2023年7月31日(東急バス株式会社)
合併契約締結日
2023年7月31日
合併効力発生日
2024年4月1日(予定)
(注)効力発生には予め関係官庁の認可を得る必要あり
合併の方式
東急バス株式会社を存続会社、株式会社東急トランセを消滅会社とする吸収合併合併対価
東急バス株式会社の完全子会社の吸収合併であるため、無対価合併となり株式等の割当はなし消滅会社の新株予約権及び新株予約権付社債に関する取扱い
該当事項はなし合併当事会社の概要(2023年3月31日現在)
項目 | 存続会社 | 消滅会社 |
---|---|---|
商号 | 東急バス株式会社 | 株式会社東急トランセ |
主な事業内容 | 自動車運送事業・不動産賃貸業 旅行業法に基づく旅行業 | 自動車運送事業 運輸業の運行受託 |
設立年月日 | 1991年5月21日 | 1998年4月8日 |
本店所在地 | 東京都目黒区東山三丁目8番1号 | 東京都目黒区東山三丁目8番1号 |
代表者 | 古川卓 | 古川卓 |
資本金 | 100百万円 | 50百万円 |
発行済株式数 | 145,000株 | 1,000株 |
従業員数 | 1,368名 | 834名 |
営業所数 | 12営業所 | 2営業所 ※1 |
車両数 | 878両 | 52両 ※2 |
株主及び株主比率 | 東急100% | 東急バス100% |
※2 東急トランセへの管理委託車両を含む
合併後の状況
本合併による東急バスの商号、事業内容、本店所在地、代表者、資本金及び決算期に変更はなし合併による業績への見通し
東急バスが100%子会社を吸収合併するものであり、東急バスの連結業績への影響はなしニュースソース
東急バス(バスとりっぷ編集部)