(仮称)八重洲バスターミナル整備事業の概要
東京駅周辺(八重洲側)では、各方面に向かう高速乗合バス、空港連絡バスなどの発着する停留所が駅前交通広場内では充足できず道路上に散在しているため、鉄道などとの乗換えが不便であることや、道路上での乗降により、円滑な車両交通および歩行者通行が妨げられているという課題がある。
UR都市機構は、当該バスターミナルの整備が位置付けられている特定都市再生緊急整備地域の整備計画(東京都心・臨海地域(八重洲地区))において、当該バスターミナル整備事業の実施主体として位置づけられている。今後、3地区の第一種市街地再開発事業を施行する各市街地再開発組合から当該バスターミナル部分を順次取得する予定だ。
京王電鉄バスは、「(仮称)八重洲バスターミナルに係る基本協定」に基づき、各地区の市街地再開発事業の竣工に合わせて、当該バスターミナルをそれぞれ段階的にUR都市機構から賃借した上で整備し、3地区を一体的に管理及び運営する予定。
バスターミナルの位置づけ・コンセプトは、『国際都市東京の玄関口』 と 『国内主要都市との交通結節』 の機能強化~東京駅前・八重洲地区の再開発により、高水準なトランジット機能を提供~。
多様な利用者にとってわかりやすくバスターミナル機能を提供し、自動車ターミナル法にもとづき、公平な運営を実施する。また民間事業者の創意工夫を活かした良質なサービスを提供し、上記のような提供にあたり健全な経営基盤の構築を目指す。
バスターミナルに導入予定の機能
バスターミナルには、案内カウンター、発券機、待合ラウンジ、商業施設、コインロッカー、パウダールーム、授乳室、トイレ、事務室、防災備蓄倉庫の導入を予定している。
来館後は自動放送やデジタルサイネージでスマートに案内し、あらゆる利用者に直感的にわかりやすいデザインを目指す。
今後のスケジュール
先行して整備の進む北地区市街地再開発事業は2022年8月の竣工を予定しており、バスターミナルもこの時期に合わせて一部(北地区のみ)開業を予定している。
その後、2025年度予定の東地区開業を経て、2028年度予定の中地区開業により、バスターミナル全体開業となる。
ニュースソース
UR都市機構 (仮称)八重洲バスターミナルに係る基本協定の締結について
(バスとりっぷ編集部)