国内でもっとも大きなバスターミナルといえば?
「日本最大規模のバスターミナル」と聞くとまず思い浮かぶのは、新宿駅のバスタ新宿。新宿駅に分散されていたバス停を集約するかたちで、2016年4月4日新宿南口に開業しました。開業してからまだ数年ですが、高速バスの乗降地としてすっかり定着していますね。
西日本で大規模なバスターミナルといえば、福岡市中央区天神の西鉄天神高速バスターミナルや熊本市中央区桜町の熊本桜町バスターミナル。
西鉄天神高速バスターミナルは、1997年に現在のソラリアターミナルビル3階に開業。その後2015年3月にリニューアルされ、バスタ新宿に匹敵するほどの規模があるといわれています。
熊本桜町バスターミナルは2019年9月に開業したばかり。同時に開業した約150店の商業店舗が入った巨大複合施設「SAKURA MACHI Kumamoto」内の1Fにあります。熊本桜町バスターミナルの前身は1969年に開業した「熊本交通センター」です。
路線数が一番多いバスターミナルは?
規模の大きい、バスタ新宿、西鉄天神高速バスターミナル、熊本桜町バスターミナルの中で、発着するバス便が最も多いバスターミナルは?
新型コロナウィルス拡大前の数字を調べてみたところ……、発着便数が一番多いのは熊本桜町バスターミナルでした。その数は1日約4,300便! この数字は路線バスも含んでいますが、バスタ新宿よりも規模が大きい!
高速バス路線が最も多いのはバスタ新宿で約1,600便です。なんと言っても東京は西へ東へ、多くの高速バスが運行していますし、その都内でも一番大きなバスターミナルなので当然といえば当然かもしれません。
続いて、西鉄天神高速バスターミナルも高速バス専用で約1,400便です。
各バスターミナルのバース数や乗降者数などは以下の通りです。
■熊本桜町バスターミナル
発着便数:約4,300便/日(路線バスを含む)
バース数:29バース(路線バスを含む)
乗降者数:約4万人/日(路線バスを含む)
主な高速バス路線:天草・人吉・熊本城方面、熊本空港・阿蘇・黒川温泉・高千穂方面、福岡方面など
※2019年時点
■バスタ新宿
発着便数:約1,600便/日
バース数:15バース
乗降者数:約2万8,000人/日
主な高速バス路線:福岡、中国・四国、関西、関東、北陸、甲信越、東北各地
※2018年時点
■西鉄天神高速バスターミナル
発着便数:約1,400便/日
バース数:7バース、その他降車バースあり
乗降者数:約2万人/日
主な高速バス路線:東京・新宿など本州、九州各地
※2018年時点
どれもここ数年で新しくリニューアル、もしくは開業されたバスターミナルですね。バスタ新宿はバス停を集約するかたちで大規模バスターミナルとなりました。他バスターミナルもリニューアル前から長く利用されており、もともと需要が高かったようです。
ちなみに、都内では東京駅前の八重洲地区の地下にバスターミナルが開業することが決まっており、2022年8月に一部を先行開業する予定です。2028年にバスターミナル全体が開業すると、総面積約2万1,000平方メートル、20バースで乗降できる、国内最大規模のバスターミナルが誕生することになります。
(バスとりっぷ編集部)