夜行高速バスでヘアアイロンの利用、あり? なし?
今回は、夜行バスユーザー女子の身だしなみ事情について。
女子はつい持って行きがち、でも実は夜行バスには危険な持ち物。それは…ヘアアイロン!
わかります、旅行には持って行きたいですよね。ヘアアイロン! 使いたいですよね! 寝ぐせ直しにもスタイリングにも便利だし、コードレスや携帯用のミニサイズもあるしね!
いいんです。持って行くのはいいんです。
ただし、夜行バス内でのヘアアイロン利用はNG!
夜行バス内には電源がある場合が多いし、最近は携帯用の小さいタイプやコードレスタイプのヘアアイロンだってある。女子的には夜行バスのカーテンの中でささっと髪を整えてしまいたくなるところですが…。
しかしNG。なぜかというと、その理由は3つあります。
→理由1 コンセント(電源)が耐えきれない
夜行バス車内の電源は、概ね100V以下。携帯・スマホの充電用です。
ヘアアイロンは電気を食うので、この電圧では使用不可。無理に使うと車内の電源がすべて落ちてしまい、使えなくなります。そうなると下手をすれば損害賠償問題に発展する可能性も…!
なお私は実際に電源の使えなくなったバスに乗車したことがあります。「前の乗客がヘアアイロンを使用したため、本日は電源が使えません」とのことでした。すぐには直せず、メンテナンスが必要となるのだそう。こっそり使ってもすぐバレる上、予想以上の大ごとになってしまうんですね。
→理由2 車内スペース内では危険
電源が使えないなら、コードレスタイプなら?
ぶっちゃけこれもNGです。というのも、車内は結構揺れるものだから。特に朝は、バスが高速道路から降りたり、朝のラッシュが始まって小まめな停車・発進があったり、思わぬ揺れが起こりがちなのです。
ヘアアイロンは顔の近くで熱いものを扱う機器。そしてバス車内では、突然の揺れや急停車を予測できません。一番リスクが高いのは使ってる本人の顔なのです。ヘアアイロン、ダメ、絶対!
→理由3 すぐに冷めない・片づけられない
仮に使っている最中が大丈夫だったとしても、ヘアアイロンはすぐには冷めない・片づけられないもの。お隣さんの座席の近いバス車内では、これも大きなネックです。万一誰かに怪我をさせてしまったらと考えると、これはもうリスクが高すぎる!
バス旅女子へのおすすめは…
髪の身だしなみは女子の必須項目。外すわけにはいきませんよね。実は、バス旅でヘアアイロンを使うのに便利な場所があるんです!
バスから降りたらラウンジへ!
おすすめなのが、ラウンジやネットカフェ、パウダースペースなどの利用。ヘアアイロンだけでなく、着替えやメイクにも便利なのは言うまでもありませんね。夜行バスの到着後すぐに用事がなければ気軽に立ち寄れますし、落ち着いて身だしなみを整えられます。
それにバスを降りた後でメイク・ヘアケアをするということは、車内ではすっぴんで過ごせるということ。これは肌ストレス的にも大変おすすめです! もし人目が気になるならマスクをしておけばOK。
なお、立ち寄りスポットのざっくりとした違いは次の通り。
特にヘアアイロンを使用するなら2と3がおすすめ。場所によりますが、大体30分や1時間単位で、数百円程度から利用できるところが多いですよ。(1はヘアアイロンが使えるコンセントがあるかどうか次第。また、混雑時はあまりおすすめできない)
1.駅や商業施設のパウダースペース:無料。朝は混んでいる場合あり。
2.ネットカフェ:有料。大体の場合、24時間オープン・フリードリンク・無料Wi-Fi・コンセントあり。シャワーやヘアアイロンがあることも多い。個室で荷物を広げられる。
3.ラウンジ:有料(夜行バスユーザーには無料のところもあり)。大体の場合、早朝オープン・フリードリンク・無料Wi-Fi・コンセントあり。ラウンジによって、メイク道具やヘアケア用品を一式借りられたり、荷物預かりがあるなど、夜行バスユーザー向けの便利なサービスがあることが多い。
おすすめのラウンジ・パウダースペース
ちなみにネットカフェやラウンジは、朝の身支度だけでなく、休憩スポットとしてもおすすめ。荷物の纏め直し、充電の確認、ちょっとしたコーヒータイム、バスで眠った後の身体を軽くストレッチ…など、ここでいったん余裕を作ると後々まで身体がラクになりますよ。
なお大きなバスターミナル付近には夜行バスユーザー向けラウンジがあることが多いです。提携している夜行バスの乗客は利用無料なことが多いので、ぜひチェックを!
夜行バス旅おすすめのヘアケア用品は?
ヘアケア用品は、慣れたものを持っていくのがもちろん便利。でも旅の荷物も増やしたくないという人に、おすすめのセットの作り方をご紹介。
個人の髪質や髪型にもよりますが、バス旅に持っていきたいヘアケア用品は、ざっくり3タイプに分かれます。
2.寝ぐせを直すための道具(ヘアミストやヘアスプレー、クリーム、ヘアアイロンなど)
3.寝ぐせを隠すための道具(帽子、ヘアゴムやシュシュなどまとめ髪のしやすいヘアアクセなど)
そして、「基本のヘアケア用品+ヘアスタイル作りアイテム(寝ぐせを直すか隠すかを事前に決めておく)」を基本として持ち物を用意するとラクですよ。
ただしネットカフェやラウンジなどで休憩時間が取れる場合、借りられるものは置いていく!
ちなみに、朝からラウンジに寄る時間があるなら、日中に使うコームなどさえあれば後は何もいりません。ラウンジにそろっていますからね。また朝は忙しいけど日中少しメイクや髪を直す時間が取れそう…などであれば、ヘアアクセで乗り切り、昼にどこかでじっくりヘアアイロンを使うのも手。
なお蛇足ですが、私(夜行バスに毎月乗車・ロングヘア・髪量多め)の場合。定番セットは、鏡と携帯ブラシ、まとめ髪用ヘアアクセのみ。寝ぐせはシャワーやお風呂を使える場所に立ち寄れる時のみ直す、手抜きスタイルです(そういう場所には大体備え付けアメニティがあるので持参する必要がない)。
とは言え、何がベストかはその人次第。他の人のポーチの中身も参考に、自分用ヘアケアセットを作ってみてくださいね。
(陽月よつか)