現代自動車(ヒュンダイモーター)ジャパンが販売する大型観光バス・ユニバースはすでに700台以上が日本で登録され、事業者によっては主力に位置づけているケースもある。
そんなユニバースに、新たな選択肢としてトルコンAT搭載車が加わった。
本記事では、「バスラマ No.167」の乗車レポートに掲載されている同車両の概要をお伝えする。

ユニバースに待望のAT車デビュー
これまでのユニバースMT車は豊かなトルクによる高い走行性や、価格競争力が大きな特徴といえたが、一方で国産バスのフィンガーコントロールに慣れたドライバーからは、ギヤシフトの操作系の改良が期待されていた。

今回のAT車はまさにそうした期待への回答である。搭載するトルコンATは、MTと同じくドイツのZF製で、6速のエコライフ。ギヤ比は4速目で直結となり、5速・6速目はダブルオーバードライブである。
Dレンジで自然なクリープを伴って動き出し、アクセルを踏めば20km/hでロックアップする。高速域でもアクセルワークだけで速度調整は容易である。


またこのATは流体式リターダを内蔵しており、ステアリングコラム左側のレバーで、4段階の操作ができる。各々の走行環境におけるATおよびリターダのフィーリングは本誌をご覧いただきたいが、高い静粛性もユニバースAT車の魅力である。
なお試乗車は2×1のハイグレード仕様で、税別価格は3,314万9,000円という。

そのほか「バスラマ No.167」では、聴覚障がいをもって産まれながら東京バスで憧れのバスドライバーとして活躍する松山ドライバーへの一問一答、スーパーハイデッカー・ノンステップバスの採用実績などを紹介している。
ぽると出版「バスラマ No.167」
【発行日】2018年4月25日
【定価】1,471円(本体1,362円+税)
【サイズ】A4判 96ページ
【書籍コード】978-4-89980-167-2
【概要】
・バス事業者訪問202(近鉄バス)
・特集 2018春のオムニバス
・ユニバースに待望のAT車デビュー
・きのうと同じ 大阪市営バスから大阪シティバスへ
・ハンディを乗り越えて憧れのバスドライバーに
・オノエンスター 個性的な中国製バスをを日本市場に~オノエンジニアリング代表取締役社長 小野晃弘氏に聞く
・第21回バスラマ賞をトヨタコースターに贈呈
・短期連載 ここまで来たバスのAMT化 三菱ふそうトラック・バス
・粒よりの最新レポート、連載ほか
ぽると出版
(バスラマインターナショナル)