ざっくり、こんな移動
- 4列シートの車内設備と乗り心地は?
- 乗車して分かった! オリオンバスの素敵な心配り
- 計4回のサービスエリア休憩
出雲市駅前から出発! バス停周辺をチェック
オリオンバスの乗車場所は出雲市駅南口にある「ビッグハート出雲前」です。
出雲市駅南口を出て左へ歩いてすぐにバス停があります。バス停には待合室やベンチがないので、乗車時間近くまで駅の待合室にいるのがおすすめですよ。
乗車日は暖かかったので、バス停を確認してから駅前広場のベンチでバスを待ちました。
乗車前の買い物は駅の中のセブンイレブンへ。19:30まではお土産屋も開いていますよ。バス停から見える場所にローソンもあります。
乗車前にお風呂に入るなら、出雲市駅南口正面にあるビジネスホテルの「スーパーホテル」と「ドーミーイン出雲」の間を抜けたところに、「出雲駅前温泉らんぷの湯」があります。ここは鉄分を含んだ塩化物泉です。
私もしっかりらんぷの湯に浸かって温まりました。平日はおとな700円で利用できます(土日祝は750円)。
出雲駅前温泉らんぷの湯
買い物とお風呂を済ませたら、あとはバスを待つばかりです。
オリオンバスへ乗車! 早速車内設備をチェック!
黄色の車体に星のマスコットが描かれたお馴染みのオリオンバスが到着しました。
オリオンバスは座席指定ができません。当日の乗車時に乗務員さんが座席番号を伝えてくれます。
座席番号を忘れないよう呟きながら乗車。バス車内はシート幅46cmの4列シートです。
座席番号は頭上の荷物棚についています。荷物を置いて、早速車内の設備をチェックしてみました。
まず座席にブランケットが置いてあります。暖房は入っているものの必需品ですよね。
前席後部ポケットにはスリッパと車内案内が入っていました。
フットレストは回転します。土足時と靴を脱いだ時で使い分けられます。細かなポイントですが、長時間の乗車になり、SAなどの休憩ポイントも多いので助かります。
充電用コンセントは、通路側の席は座席の横に、窓側の席は足元にありました。
快適旅の裏にオリオンバスの心配りあり!
乗車してまず嬉しかったのは、最初から座席の背もたれがMAXまで倒されていたことです!
そのため、前席の背もたれが倒れてきてもイラッとしませんし、後部席に気を使いながら背もたれを倒す必要もありません。ちょっとしたことですが、これは快適!
しかも、あらかじめ背もたれを倒しておけるほど、前席との間隔があるということでもあります。そのせいか、横席との近さはあるものの、窮屈感は感じませんでした。
夜行バスを1人で利用する際、隣に座る人が気になりますよね。車内を見渡してみると、前方の席に男性客が、中ほどにカップル客が、後方の席に女性客が集められているようでした。オリオンバスのHPに女性の隣の席は女性になるよう配慮するとの記載がありましたが、その通りになっていました。
これなら女性1人の利用でも安心ですね。
車内ルールにも心配りを感じます。出発時には、
「車内は禁煙・禁酒・匂いの強い食べ物は禁止としています」
「消灯後は光を発する電子機器の利用は禁止とさせていただきます」
と車内アナウンスがありました。
禁煙はともかく、他の部分は個人のモラルに任せ、あえてアナウンスされることは少ない気がします。その反面、車内で不快感をもったことがある人も多いのではないでしょうか。
消灯後も携帯を見たい気はしましたが、サービスエリア休憩で確認できるのでそれほど不便でもありませんでしたよ。オリオンバスの心配りで、夜行バスで感じがちな「小さなイラッ」が本当にありませんでした。
4回のサービスエリア休憩でリフレッシュ!
出雲発東京行きオリオンバスは時間通り出雲市駅前を発車しました。その後、松江と米子で乗客を乗せるとほぼ満席です。
21:50に米子を出発、その約40分後に岡山県の蒜山(ひるぜん)高原SAで最初の休憩です。バスの入り口に出発時間が掲示されているので、チェックして降りましょう。
この時間の蒜山高原SAはお店が閉まっており、トイレと自動販売機のみ利用が可能です。サービスエリアから出発すると消灯になるので、私はトイレと歯磨きを済ませてバスに戻りました。
次の休憩からはアナウンスがありません。車内ライトの点灯が合図です。
2回目の休憩は深夜1:00ごろ。2018年にOPENしたばかりの、兵庫県にある宝塚北SAでした。
円形に並んだトイレにシャンデリア風の照明、なんともゴージャスなつくりにビックリ。売店とフードコートが営業していました。
3回目の休憩は3:30ごろ。愛知県の刈谷PAです。こちらも売店が営業していました。あとで確認してみると売店は金・土のみ24時間営業になるようです。
4回目、最後の休憩は6:30ごろ。場所は神奈川県のEXPASA足柄です。トイレには更衣室もあり、着替えもできるようになっていました。売店・コンビニ・フードコートが営業中です。
洗顔を済ませバスに戻ろうとすると、なんとオリオンバスの黄色い車体が3台並んでました!乗り間違いに注意です!
そして8:35、ほぼ定刻通りに東京駅鍛冶橋駐車場に到着です。
東京駅鍛冶橋駐車場は、乗車待ちのお客さんでいっぱいでした。ほかのお客さんに注意して進んで下さい。
駐車場を出て左に進むと東京駅八重洲口ですよ。
こんな人におすすめ
季節や時期によって変動はありますが、オリオンバスは最安で5,800~7,000円ほどで乗車できます。安さ重視の人にはもちろんですが、乗車してみて、女性の1人旅にもおすすめしたいと思いました。
実際、私が乗車した時も女性の1人利用が多かったです。隣に男性が来ないのはやっぱり安心ですよね。
4列シートの良いところも発見しました。他人が近いからこそある心配り。たまたまかもしれませんが、乗客皆が車内ルールを守り本当に過ごしやすかったです。
4列シートでも、トイレがなくても、良く眠れました。オリオンバスは安くても快適に過ごせる夜行バスです。
(和美)