ざっくり、こんな観光
- 金沢で話題沸騰のスイーツ「メロンパンアイス」を初体験!
- 文豪「五木寛之」が愛した純喫茶「ローレンス」で最高級のコーヒーを味わう
- 近江町市場で金沢グルメを堪能! あなどれない回転寿司で新鮮な海の幸を楽しむ
行列のできる話題のスイーツ「メロンパンアイス」
※「世界で2番めにおいしい焼きたてメロンパンアイス広坂本店」は2021年2月末をもって営業を終了しました
北陸新幹線の開業で賑わう金沢の街で話題のスイーツ「メロンパンアイス」を食べにきました。その名も「世界で2番目においしい焼きたてメロンパンアイス」の店。
東京、名古屋など全国に27店舗(2015年6月現在)のチェーン展開をしていますが、本店は兼六園や21世紀美術館にほど近い金沢の中心「香林坊(こうりんぼう)」にあります。
JR金沢駅からバスで約10分、香林坊バス停から21世紀美術館へ向かうと緑の看板が見えてきます。
「メロンパンアイス」誕生秘話
以前は富山県滑川(なめりかわ)で焼きたてメロンパンの移動販売をしていたそうですが、地元の女子高校生の「メロンパンとアイスクリームを一緒に食べたらすっごく美味しい」という一言をきっかけに、度重なる改良の末に「メロンパンアイス」が誕生したそうです。オーナーの情熱と女子高生の発想がすばらしいですね!
また、「2番め」というネーミングの裏には、世界で一番はパンの焼き方を教えてくれた師匠への尊敬の現れで、有名になっても謙虚な姿勢を忘れないためのようです。
その味は、なんとも新感覚!
焼きたてメロンパンにアイスクリームがサンドされて、パンの歯ざわりとアイスクリームの冷たい甘さがほどよくマッチしています。
ただしアイスクリームが溶けて垂れてくるので注意が必要です。店内にあるおしぼりとビニール袋を必ずもらっておきましょう。
平日でも行列の人気
私が訪れたのは平日の午後でしたが、すでに地元の方や修学旅行生、さらにはテレビで見て静岡から車できたという男性まで、行列ができていました。
この行列の理由は、ひとつは「焼きたて」を提供しているためで、実際に待った時間は5分程度。待ち時間は思ったより短かったですね。
お店の方の話によると、週末や祝日は20~30分は待つこともあるそう。こちらは朝7:00開店なので、夜行バスで早朝着ですぐにくれば、ほとんど待たずに焼きたての「メロンパンアイス」が食べられると思います。
【閉店】世界で2番目においしい焼きたてメロンパンアイス 広坂本店
090-8095-2111 7:00-19:00
文豪「五木寛之」に愛された伝説の純喫茶「ローレンス」へ
メロンパンアイスに続いては、美味しいコーヒーをご紹介します。
香林坊にある純喫茶「ローレンス」は、まさに昭和の純喫茶店。
開店してから今年で49年、内装もほぼ当時のまま。
先代オーナーは大正生まれ、今はその娘さんがお店をきりもりしているそうです。
裏路地のビルの3階なので入りづらさはありますが、勇気を持って扉を開けましょう!
革張りのソファに座ってコーヒーを頼むと、大きなカップと一緒にお菓子が運ばれてきます。
ここで出されるコーヒーはキリマンジャロコーヒー”AA”(ケニアの等級基準ランクで最高級のクラス)で、タンザニア大使館御用達のめったに口にすることができない貴重な豆。
じっくりと味わいました。
そしてこのお店は、作家の五木寛之が通いつめて、小説「蒼ざめた馬を見よ」を書き上げたことでも有名です。その後、第56回直木賞を受賞し、その報(しらせ)をこの店で受け取ったというエピソードがあります。まさに伝説の喫茶店なのです。
当時お昼前にやってきては、5時間ほどいつもの席で執筆、毎日のように通っていたそうです。
いまでも、多くの記者やライターがこの席で原稿を書くそうです。
私もあやかってこの席でコーヒーをいただきましたが、直木賞にはちょっと縁がなさそうです…。
純喫茶ローレンス
近江町市場で金沢グルメを堪能する!
近江町市場は、金沢で一番活気のある場所です。
新鮮で豊富な海産物、果物や野菜が並び、店先で新鮮なカキやエビがそのまま食べられます。ちょっとした立ち食い感覚で楽しめるので、バスの待ち時間にも最適です。
ここで並んでいるものはすべてお店の横に置かれたテーブルでいただくことができます。
テーブルには、醤油やポン酢なども用意されているのでお好みに応じて味わえます。
近江町市場では、保冷箱での持ち帰りはもちろん、宅急便でも発送できるので予定次第で使い分けると便利です。
ただし水曜日はお休みの店が多いので注意しましょう。
金沢・富山は安くて美味い回転寿司が多い!
北陸には氷見(ひみ)をはじめ日本でも有数の漁港が点在するので、都市部では珍しい魚も多く流通しています。しかも鮮度は抜群です。
近江町市場にある「かいてん寿し 大倉」で、旬の海の幸をいただきました。
季節毎に新鮮な旬な魚を味わえるのは、金沢の素晴らしいところ。
私が訪れた時(5月中旬)は「のどぐろ」「ホタルイカ」が旬でした。さっそくいただきました。
かいてん寿し 大倉
時間があれば「氷見きときと寿し」もオススメ!
富山の方言で「きときと」とは「新鮮なもの」を指します。そんな名前がついた 「氷見きときと寿し」は、北陸でもっとも有名で人気の回転寿司です。
郊外の店舗が多いですが、時間があれば一度は立ち寄っておきたい回転寿司です。
氷見きときと寿し
お土産専門店街「金沢百番街」は豊富な品揃え
金沢駅の駅ビル「金沢百番街」の中の「あんと」は、金沢の工芸品・銘菓のお店が60店舗以上あって品数も豊富。8:30から20:00まで営業しています。
歳時和菓子・越山甘清堂の「焼まん」
地元でも人気の「焼まん」は、上品なこしあんをつかった焼き菓子。
表面の焼き柄は8種類、どれも金沢にゆかりのあるシンボルをデザインしたもの。
石川県でしか買えない銘菓で、ひとつ単位で購入できるので旅のおやつにもピッタリです。
まめや金澤萬久(ばんきゅう)は豆菓子が人気
「金沢大豆」という有機大豆をつかった和洋菓子。いくつか種類がありますが、そのパッケージに注目!
箱に描かれている絵はすべて久谷の職人がひとつずつ手書き絵付けしたもの。
なかの豆菓子を食べ終わっても、箱は大切に残して置きたくなる美しさ。
このデザインは金沢百番街店「あんと」限定です。
パッケージで中身が異なります、季節限定や店舗限定もあるので、行ったそのときの楽しみがふくらみます。
金沢の銘菓「きんつば」
京都が発祥といわれる「きんつば」ですが、金沢の銘菓として有名です。「あんと」にはきんつば専門店があって、ひとつ単位でも販売しています。いくつかまわって、食べ比べをしてみるのも楽しいですね。
金沢百番街店
金沢グルメめぐり、いかがでしたか?
今回は約10時間の滞在で、かけ足でまわりましたが、まだまだお伝えしきれていない金沢の魅力がいっぱいあります。
そちらはまたの機会に!
(出雲義和)